「母が死んでしまうかもしれない」
私が今まで生きてきた40年ちょっとの人生でこんなに辛く悲しいことはないです。
つらいです。悲しいです。
寂しいです。
空っぽのベッドも寒い部屋も玄関横のシルバーカーも見ていられません。
母に会いたいです。
謝りたいです。優しくしたいです。
もう一度「いってらっしゃい、気をつけてな」「雨降りやしバイク気をつけてな」
と言って欲しい。
母はいつも私のバイク通勤を心配して、毎朝しつこいくらい気をつけてと言ってくれて、それなのに私は、しつこい!とたまにイラついたりしてたのごめんなさい。
私のことを世界で一番好きでいてくれるのはお母さんです。
私も世界で一番お母さんが大好き。
だからお母さんがいなきゃ生きていけないよ、寂しいよ。寂しくて死んじゃう。
またお母さんと一緒に喫茶店でお茶したい。
ほんの1週間前一緒にタリーズ行ったよね。お母さん、喉乾いたからってオレンジジュースで、私はフルーツティーだった。
向かい合わせで座って色んな話したよね。
来週は一緒に通院だから帰りにまた喫茶店行こうねって約束したよね。
それが今日のはずだったのに。
お母さん、お母さん。
会いたい。謝りたい。優しくしたいよ。
抱きしめて背中をさすりたい。
手を繋いで一緒に歩きたい。
トイレだってお風呂だっていくらでも手伝ってあげたい。私はプロの介護士だし、お母さんの娘だからなんでもできるししてあげたい。
全部当たり前にできたことなのに、なんでできなくなってから気づくのか。
本当につらい。
身が引き裂かれそうな悲しみとはこういう事です。
でも、希望はあります。
でも、覚悟もしなければなりません。
もし、母がこのまま遠くへ旅立ってしまうのなら、それは母が決めた事だから私たちは見送るしかありません。
でも、もしも母がまだ生きようとしてくれるならもう一度だけ母と居られる時間をください。
どうか神さまお願いします。
お母さん、寝たきりでも、植物状態でも、脳死でもいいよ。生きてて欲しい。
生きてさえくれたら私はずっとそばにいるから。
お母さん。
今日も病院から悪い電話がありませんように。
何か、少しでもいいから、前向きな良い知らせがありますように。
お母さん。ずっとお母さんのこと祈ってるから、お母さん。