久々の鉄道模型ネタとなります。

 

自宅のレイアウトは大きな進捗も無い状態ですが、たまには鉄分補給という事で9月16日~17日に奥州市にて行われている「鉄道フェスタ2023 in Zホール」に行ってきました。

これは岩手鉄道模型仲間の会さん主催で奥州市のZホールにて毎年行われているイベントですが、当方はコロナ禍もあってここ3年は伺う事がありませんでした。

 

今回、会に所属されている知り合いの方が新しいモジュールを展示するという情報が入ってきたのでこれは是非見てみたいと思い出掛けた所です。

 

会場は家族連れ中心に賑わって大盛況でした。

丁度会場へ到着した時は夜間運転の時間帯でイルミネーションが灯り幻想的な風景が広がっておりました。

 

盛岡の街を再現したモジュールと直ぐ隣には砕石工場風のモジュールが隣り合わせでギャップの大きさを感じますが、イルミネーションが灯っているために街の明りと工場夜景が調和していい感じです。

 

そして知り合いの方の新作はと言うと・・・・。

なんとスイスのレーティッシュ鉄道がテーマ!

 

時間の都合上で製作途中での出品となった様ですが、いや、これはほぼ完成品でしょうという位の見映えで壮大な高低差のあるアーチ橋や険しい山脈が小さなモジュールに表現されております。

 

製作秘話として一番関心させられた事はモジュール左側に配置された山脈。

写真では、いや現物を見た時にも分からなかったのですが、実はハリボテという事実。

しっかり山脈の凹凸が再現されて見えるのにハリボテ?と思ったのですが、近くでよーく見ると確かにそうでした。

これは発泡スチロールを山脈に成型してその上に凸凹状の素材をパソコンにて紙に印刷して貼り付けただけと言う事です。

白と紺色のメリハリのある素材なので人間の目が錯覚で凹凸に見えるのだと思いますが、これはいい所に目を付けたなっという印象です。

レイアウト製作時にはよく遠近法も用いられますが、山脈のハリボテとは流石に恐れ入りました。

 

しかも目の錯覚を利用した製作がもうひとつ。

これはまだ未完成という塗装やストラクチャー類の配置などがまだされてない事を逆手に取って、ベースの白素材をそのまま生かして雪景色としているところ。

そこへ針葉樹だけを配置して写真で見るレーティッシュ鉄道の雰囲気を醸し出している点も凄いと思いました。

夜間モードのブルー照明も手伝って雪と冬の寒さが伝わってくる様です。

当方は山を作るとなると簡単な小さな山であってもスタイロフォームなどを一生懸命削って塗装や飾りつけをしてしまう方なのですが、流石は頭の柔らかい方の発想だと感心させられました。

 

今回は久々に会の方々が苦労して作ったモジュールやレイアウトを見て勉強させて頂きました。

レイアウト作りは時間こそあれば本物志向を作る事も可能かも知れませんが、当方の様に仕事に家庭菜園に忙しい時でも頭を柔らかくしてみると簡単な工作でも十分雰囲気を楽める、そんなヒントを得た訪問になりました。


 

これから冬に向け、家庭菜園が減ってくればその分時間も空いて模型弄りの時間に向けられるでしょう、その時には自分の模型ライフに役立てられる気がしました。

主催者の皆さま、本当にお疲れ様でした。