たまにあるんです。

簀の上の紙が、いい感じになる時が。

なめらかで、均一で、触れたくなるような美しさ。

 

いつもと同じように作業し、同じリズムで動いているんですけど。

 

原料、ねり、道具、漉く人の気持ち、

すべての調子がピタッと合うんでしょう。

 

いい紙が出来てる、と思う瞬間は、ひょっこり現れる。

だからか、漉く前の晩は、ちょっと楽しみ。