刈り取りの朝、霧が晴れてきました。

今朝はとても寒く感じ、首にマフラー代わりのタオルを巻き、

腰にはカイロを貼って、準備万端出かけました。

この付近は、楮の成長がよく、優に3mは超えています。

まだ先端には、葉が残っていますが、

手で木をしごけば、パラパラと簡単に取り除けます。

 

株の根元から、スパッと切ります。

 

木は束ねて、作業場へ。

お昼には、こうぞ畑は

こうなりました。

 

私は、人手のいる時だけ畑を手伝っていますが、

この刈り取りの前には、どなたかが鎌を研いでくれており、束ねるヒモの準備、

あったかいお茶の用意、トイレの掃除など、見えないところで働いてくれている人がいます。

 

次はこうぞ蒸しです。

それには、前もって楮の束を一定の長さに切っておく必要があります。

準備をまたどなたかにおまかせします。

 

準備がその後の作業性を左右する。何においてもそうかもしれません。

 

 

 

 

毎年 きよこハウス和紙カレンダーを楽しみにしてくださっている方々には、

大変申し訳ありません。

次作より、カレンダー制作を休眠いたします。

 

ありがたいことに、私の手すき和紙へのご注文が増え、

今まだ体力のあるうちに、紙漉きに集中したいと思います。

紙漉きを始めてから、ずっとカレンダーを続けてきたので、

このお知らせをするのが、ちょっと苦しい。

 

でも、私の紙漉き人生の目標は何だろう、

薄美濃紙を残していくことだ、

教わった美濃紙の伝統技術を伝えていくことだ、

自分がしっかりとした道を作って、後世の人につないでいくことだ、

という考えに至ったのです。それはそれは大仕事であります。

 

和紙カレンダー制作は、のちの楽しみにしておきます。

いつかまた、復活した際には、よろしくお願いいたします。

 

(お気に入りの 2003年どうぶつのうた「ぞうさん」 の絵をカードにしました)

 

 

 

 

 

 

 

.

 

 

 

紙煮(こうぞを煮る)の時には、他の作業とは違う時間が流れる。

 

 

ちりとり、紙漉き、紙干しは、コツコツコツコツと、

ひとつづつ一枚づつ積み上げていく時間。

 

紙煮は、待つ時間。

大釜のお湯が沸くまで薪をくべ、待つ。

火力が下がらないようにくべ続ける。

その間、少し本が読める。

お湯が沸いて、こうぞを投入したら煮えるまでまた、待つ。

その間、火を見ながらも、お茶を飲んだり、景色を眺めたりできる。

 

でもまだ、待つ時間がじれったくてしょうがない。

月が出るのを待つように、霧が晴れるのを待つように、

のんびりと時間を過ごせるように、なりたいもの。

 

 

 

 

 

.