【ハノイより】『自分勝手な還暦男』

【ハノイより】『自分勝手な還暦男』

仕事の関係で一年間の2/3は、ベトナムはハノイを拠点に、
主に台湾、インドネシア、タイ、マレーシアなど東南アジアを訪問しています。

 

 

自民党の「離党」騒動を個人的に分析してみた

双方のメリット・デメリットとは?

 

政界において時折話題にのぼる「自民党からの離党」や「新党結成・政界再編」の噂。

 

高い支持率や強固な党内基盤を背景に、政権運営を進める高市早苗政権であっても、党内非主流派や政策的スタンスを異にするグループの動向は、常に政局の火種として注目を集めています。

 

もし実際に自民党内で離党者が生じた場合、一体誰が中心人物となり、高市政権や政界全体にどのような波及効果をもたらすのでしょうか?

 

今回は、「噂の中心人物」「高市政権への影響」「政権側・離党者双方のメリット・デメリット」まで、今知っておくべきポイントを分かりやすく総合解説します。

 

 

 

 

1. 離党・政界再編の噂

「中心人物」は誰か?

 

自民党内で「離党」「脱藩」「新党結成」といった文脈で名前が挙がりやすい人物には、党内での立場や政策姿勢の違いから明確なキーマンが存在します。

 

① 石破茂 前首相(および非主流派グループ)

高市政権下において、最も明確に異論を唱え得る存在として真っ先に名前が挙がるのが石破茂 前首相です。

 

背景: 防衛政策のあり方、党内改革、地方創生などを巡り独自のアプローチを貫く石破氏は、保守色が強い高市首相の路線とは一定の距離を置いています。

 

党内での立場: 総理経験者としての発言力を持つ一方、主流派からは距離を置かれた「党内野党」的なポジションに位置しています。

 

② 党内リベラル派・旧宏池会(岸田派)や旧茂木派の不満分子

高市政権のタカ派的な外交・安全保障政策や積極的な財政出動路線に対し、慎重なスタンスをとるリベラル寄りの議員グループも焦点となります。

 

派閥解消後も政策的な隔たりは残っており、野党連携や中道勢力の結集(公明党や立憲民主党の中道派との連動)が囁かれる場面でその動きが注視されます。

 

 

 

2. 仮に離党劇が起きた場合

「高市政権」に及ぶ3つの影響

 

もし中心人物や一定規模のグループが実際に離党を決断した場合、高市政権には以下のような大きな不確実性が生じます。

 

●「与党過半数」への直接的打撃

数人レベルの離党であれば即座の政権転覆には至りませんが、参議院や国会対策での法案採決における「1票の重み」が増し、国会運営は一気に緊迫化します。

10〜20人規模以上の集団離党となれば与党過半数割り込みに直結し、予算案や重要法案の成立に野党との大幅な妥協を余儀なくされます。

 

●政権の求心力低下と「党内亀裂」の表面化

離党者が生じること自体が、高市首相の「党内統率力(グリップ力)」に対する疑義を生む原因となります。「右派 vs 中道・リベラル派」の分断が決定的となり、政権のイメージダウンにつながります。

 

●野党・中道勢力との結集による「政界再編」

離党議員が公明党や野党の中道勢力と合流・連携した場合、新たな対抗軸(中道新党など)が誕生し、無党派層の票が流出するリスクが高まります。

 

 

 

3. 離党者が生じる「メリット」

あえて起きる選択と集中

 

離党は一見すると政権にとってマイナスばかりに思えますが、政治学や組織管理の視点からは、政権側・離党者双方に戦略的なメリットも生じます。

 

【政権・自民党側のメリット】

・意思決定のスピード化

常に反対意見を唱える「党内野党」が去ることで、党内承認や事前調整にかかる時間と労力が劇的に削減されます。

・政策メッセージの明確化(ブランドの鋭利化)

保守路線や経済・安保政策の方向性が先鋭化し、「党として何を目指すのか」が有権者にストレートに伝わりやすくなります。

・内部対立というノイズの遮断

内部リークやメディアを通じた政権批判が減り、一枚岩の組織運営をアピールできます。

 

【離党者本人のメリット】

・信念のアピール

党議拘束を離れ、自らの政策や理念をストレートに主張できます。

・「第三極・中道受け皿」としての躍進

自民党にも既存野党にも不満を持つ有権者の受け皿として、新たな政治的ポジションを確立できる可能性があります。

 

 

 

4. 離党劇に伴う「デメリット」

巨大なリスクと代償

 

一方で、離党という決断には双方にとって致命的となり得るリスクが存在します。

 

【離党者本人のデメリット】

・選挙での圧倒的不利

「自民党公認」という看板、強固な組織票、党からの選挙資金を一気に失います。小選挙区制において自民公認候補と戦うことは、極めて高い落選リスクを意味します。

・国会内での影響力・露出の急減

少数与党や無所属になると、質問時間や委員会でのポストが激減し、メディア露出も大幅に低下します。

 

【政権・自民党側のデメリット】

・支持率下落とドミノ離党の恐怖

党内不和の露呈による支持率低下だけでなく、1人の離党が呼び水となって連鎖的な離党(ドミノ離党)を引き起こし、政権崩壊へつながる危険性を孕みます。

 

 

 

 

政局の鍵を握る「リスクとタイミング」

 

離党という選択は、政権にとっては「党の路線を明確化できる(メリット)」反面、「過半数割れや求心力低下を招く(デメリット)」という刃の側面を持ちます。

 

また議員個人にとっても、政治生命を懸けた巨大なハイリスク・ハイリターンなギャンブルです。

 

現時点で高市政権が高い支持率を維持している間は、大型の離党劇が起きる可能性は限定的でしょう。

 

しかし、「国政選挙での苦戦」「決定的対立を孕む法案の審議」「支持率の下落トレンド」といった要素が重なった時、離党を巡る動向が一気に政界再編の引き金となる可能性があります。

 

ここまでは、過去の離党事例などから、一般論として書き進めましたが、皆さんはどうお考えですか?

 

個人的には、今の政権運営の評価は、日本人であればそれなりの評価をしている皆さんが多いのではないかと思っています。

 

すべてに満足のいく結果ではなくとも、前二総理から、いや離党覚悟で反対している前総理以下が担っていた政権に比較すると、多くの日本国民は一定の評価をしていることは、支持率にも表れています。

 

とはいえ、今後の政権運営と党内配慮のバランスに、引き続き大きな注目が集まるところです。

 

お盆期間中は、今週最初のブログでお休みのはずでしたが、どうしても書きたくなり、キーボードを叩いたところです。

 

ではまた、

 

 

 

 

 

 

※主宰団体の最新ニュースレターです

 

 

 

#今日は政治のおはなし

 

こんにちは、日本滞在中の中島でございます。

 

全2回のブログは、ベトナムのリアルについて、ベトナムに携わり10年の経験からのあるあるなどを書きましたが、意外にも読者の皆様の反応が良かったのには驚きました。

 

それだけ、海外に活路を見出したい皆さんが多いということか。

 

まぁ、どの国でビジネスをする場合は、慎重にお願いしますね。

 

 

 

 

今日は、書きたくもない政治のお話です。

 

まぁ、私の愚痴だと思って読んでみてください。

 

選挙のたびに各政党・候補者が掲げる「公約」。 

 

本来は、政治家が国民に対して示す“約束”であり、政策の方向性を明確にするためのものです。

 

しかし今までもそうでしたが、現実には選挙が終わると公約がどこかへ消えてしまうことも少なくありません。

 

 「選挙のときだけ都合のいいことを言っているのでは?」と感じる人が増えているのも事実で、これが政治への無関心を作ってきたといってもいいでしょう。

 

先週、高市総理は減税について記者会見を行いました。

 

ですが、野党ばかりではなく、党の公約とし選挙を戦った自民党内からも反対の意見が上がるとは・・・・・ムキー

 

 

減税の“中身”はこの6つが柱

1.消費税の一時的な引き下げ

2.低所得層向けの負担軽減

3.中小企業向けの減税

4.所得税の控除拡大

5.ガソリン税・エネルギー負担の軽減

6.財源は行政改革と再配分で確保

 

簡潔に書きましたが、1~5までは我々国民に直結することですからね、反対する理由がどこにあるのか理解に苦しみます。

 

ただ、6に関しては、利権に切り込むわけですから、そこに巣窟している政治屋も皆さんにしてみれば、「財源ガー!」で反対の声をあげるのも無理ないか・・・・・・笑い泣き

 

 

 

 

あれだけ選挙前から訴え続けていた、国民民主党も反対し、給付のほうが効果が出やすいと言い出した。

 

まるで誰かに操られているようにです。

 

 

◆急に給付金の話が出てくる理由

 

来年の春は、統一地方選挙です。

 

こうして、選挙が近づくと、突然「給付金」という言葉が出てくることがあります。

 

もちろん、生活が苦しい人にとって給付金は助けになります。

 

 しかし、タイミングが選挙前になると 「票を集めるためでは?」 という疑念が生まれるのも自然なことです。

 

給付金は一時的な支援であり、根本的な解決にはなりません。 

 

それよりも、継続的に生活を安定させる政策が必要なはず。

 

 例えば減税や賃上げ、社会保障の見直しなどが必要なのではないか。 

 

そう感じる人が増えているのではないでしょうか。

 

ただ、反対派の皆さんをしり目に、この減税に向けた希望の人事発表がありましたね。

 

そう財務省人事です。

 

 

 

 

 

最新財務省人事から見える今後

 

今回の財務省人事は、単なる定期異動ではなく、今後の財政・税制・金融政策を担う執行体制を固める人事として位置付けられ、2027年度予算編成や税制改正、物価高対策などを見据えた布陣となっていいるといわれています。

 

特に注目されるのは、財務省中枢で長年大きな存在感を示してきた東京大学法学部出身者が、今回の主要幹部人事では必ずしも中心ではないという点ではないでしょうか。

 

これは従来の「東大法学部・大蔵省」のイメージとは異なる変化として受け止められています。

 

もちろん、財務省全体から東大法学部出身者がいなくなったわけではありません。

 

しかし、今回の幹部人事を見る限りでは、出身大学や学閥よりも、予算編成、国際金融、税制運営などの実務経験や専門性を重視した人事へと軸足が移りつつあることがうかがえます。

 

近年は採用段階でも東大法学部一極集中が緩和され、東大経済学部、一橋大学、京都大学、早稲田大学など出身者の比率が高まるなど、人材の多様化が進んでいるとの分析もあります。

 

この流れが今後も続けば、財務省は「学閥で昇進する組織」から、「専門性や政策遂行能力で評価される組織」へと、さらに変化していく可能性があありますよね。

 

一方で、今回の人事だけで「東大法学部支配が終わった」と結論づけるのは時期尚早であるという見方もあるようで、財務省には依然として東大法学部出身者が多数在籍しており、人事は入省年度や担当分野、世代交代など複数の要素によって決まるためであるそうです。

 

今回の人事が示した最大のメッセージは、「学歴よりも政策遂行能力を重視する時代への転換が一段と鮮明になったこと」にあると見ることができ、これは財務省の組織文化の変化を示す一つの象徴的な人事と言えるかもしれません。

 

 

 

 

そういえば、検事総長の交代人事もありましたね。

 

検事総長は、検察組織の頂点に立つ存在ですからね、 政治家の不正を捜査する立場でもあるため、 政権との距離感は常に注目されます。

 

検事総長が誰になるかによって、 司法がどれほど独立しているのか、 あるいは政権がどれほど影響力を及ぼそうとしているのか、 その“空気”が見えてきます。

 

もし政権に近い人物が就任すれば、 「政治案件の捜査が弱まるのでは」 という懸念が生まれます。

 

逆に、独立性を重視する人物が就任すれば、「検察は政権に遠慮しない」 というメッセージになります。

 

検事総長の交代は、 単なる人事ではなく、 司法の健全性を測るバロメーター と言えるのではないでしょうか。

 

この検事総長の交代劇で、震えている方がいるんだろうなぁ。

 

今回の財務省人事と検事総長の交代は、 日本の政治がどの方向へ進もうとしているのかを示す重要なサインだと思っています。

 

派手な政策よりも、 静かに行われる人事のほうが、 政権の“本当の意図”を映し出しますからね。

 

今後が楽しみです。

 

お盆期間中に入るため、私のブログも夏休みに入ります。

 

ブログの再開は8月21日を予定しています。

 

ではまた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#ベトナムビジネスは注意が必要

 

 

こんにちは、4年ぶりに日本で誕生日を迎え、晴れて還暦入りした中島でございます。

 

とうとう、60歳の還暦になりました~!

 

こんな私が60歳を迎えるなんて、嬉しいというよりは、少しだけ感慨深げです。

 

まぁ、仕事上での課題は山積なので、もう少しだけ頑張ります。

 

そういいながら、死ぬまで走り続けるんだろうなぁ~。

 

 

 

 

さて、前回のブログで、さわり程度の感じですが、ベトナムで生活するうえで、知っておくべきリアルについて、お書きしましたが、今日はビジネスの部分について書いていきます。

 

かなり長くなりますが、ベトナムで事業展開を目指す皆さんにはタメになる内容のつもりで書きました。

 

 

 

 

 

近年、アジアの中でNO1といってもいいくらい、強烈な経済成長を続けるベトナム。 

 

そんなベトナムに、いやベトナムに限らず、次のビジネスチャンスを、東南アジアの国に求める企業の皆さんは少なくありません。

 

「現地で飲食業を展開したい」

「製造業の工場を作りたい」

「不動産投資に興味がある」

 

私自身も、そいう皆さんからの相談もあり、実際にハノイなどに足を運んでいただき、現地視察のアテンドなどもしています。

(もちろん無料です)

 

でも、海外で事業を展開するなら、知るべきこと、やるべきことをしっかり理解していないと、結果として

 

「騙された」

 

というあるあるに陥ります。

 

私を信用するかしないかは別として、私が滞在しているベトナムで事業展開する場合、日本人が巻き込まれやすい「詐欺・裏切り・横領トラブル」のアラカルト(あるある)などをご紹介したいと思います。

 

 

 

 

まずはこちらから、

 

1. 不動産・賃貸の詐欺・トラブル

 

●無権限者との賃貸契約・デポジット持ち逃げ

「自分がオーナーだ」と偽る人物や又貸し業者に数ヶ月分の保証金(デポジット)を払い、工事を始めようとしたら本物のオーナーが現れて追い出される(お金も戻らない)。

 

●「二重契約」と転貸詐欺

同じ物件を複数の外資系企業に同時に賃貸契約させ、保証金を二重取りして連絡が取れなくなる。

 

●偽の土地・開発投資

政府の許認可が降りていない、あるいは存在しない「スマートシティ・リゾート開発」の投資話を持ちかけられ、出資金を騙し取られる。

 

 

💡 対策解説

 

●「土地使用権証明書(レッドブック)」の原本確認

貸主が本当に合法的な所有者か、賃貸権限を持っているか、現地弁護士を通じて登記簿(レッドブック)を直接確認します。特に分譲マンションについては要注意で、すぐに発行されるケースもありますが、開発元が税を滞納していたりすると、政府から発行されないケースがあります。現地の皆さんは、そんな中でも転売するようですが、外国人が購入する際には、必ずこのレッドブックについて確認をしてください。

 

●消防・用途ライセンスの「事前特約」を契約書に入れる

「〇〇業種の許認可(消防許可等)が取得できなかった場合、契約は無効となり保証金は全額返金する」という解除条項(特約)を契約書(Lease Agreement)に必ず明記します。

 

●手付金・保証金の分割支払い

契約時に全額を支払うのではなく、許認可の取得進捗に応じた分割払い(エスクロー口座の利用等)を徹底します。

 

 

 

 

 

2. ローカルパートナー・名義貸しの罠

 

●会社・店舗の「乗っ取り」

外資規制を回避するためにベトナム人名義(名義貸し)で会社や店舗を設立した結果、事業が軌道に乗ったタイミングで名義人に資産や口座を丸ごと奪われ、追い出される。

 

●合弁相手の裏切り・二重帳簿

ローカルパートナーが裏で別会社を作り、メインの利益や顧客リストをそちらに流出させて本社には赤字だけを報告する。

 

 

💡 対策解説

 

●安易な「名義貸し」を排除する

実質的所有者(BO)への規制強化に伴い、名義貸しスキームは資産を失うリスクが極めて高くなっています。時間がかかっても正規の外資ライセンス(IRC/ERC)を取得して進出するのが最も安全です。

 

●合弁契約書(JVA)の厳格化

合弁会社を作る場合は、重大決議に対する拒否権(拒否権付特別決議など)の保持や、取締役の解任権などを契約書(JVA)および定款に法的に明記します。

 

●デューデリジェンス(DD)の徹底

パートナー候補企業の財務・法務・背景・反社チェック(バックグラウンドチェック)を、日系の現地法律事務所や調査機関に依頼して実施します。

 

 

 

 

3. コンサル・許認可代行の詐欺

 

●「裏金(賄賂)でライセンスが取れる」詐欺

「政府高官にパイプがあるから特例で許認可を取ってあげる」と高額なコンサル料や特例手数料を請求され、結局ライセンスは発行されずコンサル会社も消える。

 

●偽の許認可証の発行

精巧に作られた偽物の許可証(消防・衛生・事業ライセンス)を渡され、営業開始後に当局の査察が入って即座に営業停止・巨額の罰金を打たれる。

 

 

💡 対策解説

 

●「裏金・コネ(賄賂)」をアピールするコンサルは排除する

「政府高官にパイプがあるから特例で通せる」という営業トークは、詐欺か将来的なコンプライアンス違反(FCPA/不正競争防止法違反)の引き金になります。

 

●成功報酬型+成果物の定義

コンサルティング費用は「申請時」「ライセンス発行完了時」のように成果物(実際の許可証)の発行と連動した成功報酬型で支払う契約にします。

 

●発行されたライセンスの「原本検証」

偽の許可証を発行されるケースもあるため、発行されたライセンスが当局の公的データベースに登録されているか、弁護士を通じて確認します。

 

 

 

 

4. 社内・現地幹部による横領・キックバック

 

●仕入れ・内装工事のキックバック(裏金)

現地採用の日本人幹部やベトナム人マネージャーが、内装業者や仕入れ先と裏で通託し、相場より大幅に高い金額で発注して差額を自分のポケットに入れる。

 

●会社資金の持ち逃げ・経費の不正請求

小口現金や会社の銀行口座を任せていたスタッフが、テト(旧正月)前後に資金を私的流用・持ち逃げしてそのまま退職・音信不通になる。

 

 

💡 対策解説

 

●「印鑑(公印)」と「銀行口座」の管理分離

会社の公印(会社印)と銀行のトークン(振込承認デバイス)を同じ人物に持たせない構造を作ります(例:現地総支配人が申請し、日本の本社役員がオンラインで最終承認する)。

 

●相見積もりと発注承認のルール化

 一定金額以上の内装工事や仕入れに関しては、必ず3社以上の相見積もりを取り、日本人責任者の承認を必須にします。

 

●抜き打ち外部監査(会計・労務監査)

毎年1〜2回、現地から独立した日系の公認会計士・税理士事務所による抜き打ちの内部監査を実施します。

 

 

 

 

 

 

5. M&A(企業買収)の粉飾・隠れ負債

 

●粉飾決算と「隠れ負債」の引き継ぎ

既存会社を買収(M&A)した際、デュードリジェンス(事前に資産や負債を調べる調査)が甘く、買収後に未払い税金・未払い社会保険料・簿外債務が大量発覚する。

 

●ノウハウと顧客を連れて即独立

買収した会社の旧経営陣やキーマンが、買収後すぐに主要顧客と従業員をごっそり引き抜いて競合他社を立ち上げる。


 

💡 対策解説

 

●包括的なデューデリジェンス(FDD・LDD)の実施

会計事務所・法律事務所を入れ、未払い税金、未払い社会保険料、未払いの残業代、簿外債務の有無を徹底的に精査します。

 

●買収資金の「エスクロー保留(Holdback)」

買収額の10〜20%を「1年間保留金」としてプールしておき、買収後に隠れ負債や粉飾が見つかった場合はその保留金から相殺・減額できる契約スキーム(表明保証・補償条項)を組み込みます。

 

●キーマンの「競業避止義務」と「拘束期間」の設定

旧経営陣やキーマンに対し、買収後3〜5年間は同一エリアでの同業種立ち上げを禁止する競業避止契約を結び、引き継ぎ期間中のインセンティブ構造(Earn-out手法など)を設計します。

 

 

 

 

じつは先日、ハノイ市内で長年営業していた日系スーパーが、突然閉店しました。また、知り合いの飲食店も、今年初めころに突然閉店のお知らせが・・・・・。

 

実は、この両方ともに、お書きした2番と3番に関連した事例でした。

 

日系スーパーは、賃貸していた物件が、本来オフィスビルとして登録されていた物件だったようで、飲食料品販売のお店では営業許可はできないことが理由だったそうです。

 

飲食店のほうは、名義借り運営だったのか、賃貸主とライセンス主のトラブルに巻き込まれ、賃貸主から即日の退去命令がでたそうです。

 

 

ここで極意

「ベトナムだから口約束や特別ルールで通る」「知人の紹介だから大丈夫」もっとも最悪な「お金で解決」というのは、はるか昔の話で、その甘い考えが最大の隙になります。公証文書の確認・独立した第三者(日系法律事務所等)によるバックグラウンドチェック・印鑑と口座管理の厳格化が基本かつ最強の防壁です。

 

 

 

 

 

 

ここまでの内容には、現地在住の日本人が加担するケースも少なくありません。

 

また、100%日系企業をM&Aしたとしても、こうしたことは起こります。

 

これは、私自身の経験談ですが、ホーチミンの日系100%の会社をM&Aをした際、過去に日本の本社から借り入れしていたものが、その借り入れの銀行登録が抹消されていないことが発覚しました。

 

経営母体が変わることから、代表取締役の交代手続きなどは、この借り入れ登録を抹消しない限り手続きすることが不可だと指導があり、この銀行登録の抹消を日本企業に求めましたが、「抹消手続きは会計事務所に一任した」の一点張り、当時の会計事務所に問い合わせても音信不通の状態で、いまだに解決していないそうです。(私は3年前に経営から離脱)

 

【注意解説】

ベトナム現地法人が日本の親会社(本社)から資金を借り入れる場合、ベトナム国家銀行(SBV)等の規定に基づき、「中長期融資(返済期間1年超)」か「短期融資(返済期間1年以内)」かによって銀行手続きの流れが違いますが、その指定された銀行に登録義務があります。

 

というように、ベトナムには様々なルールがあります。

 

時間がかかったとしても、裏金で許認可を取得したり、許可の前に不動産を借りたり、知り合いだからと言ってお金を預けたりは一番危険な行為ですからね、お気を付けください。

 

 

 

 

そして、ハノイ市内で飲食店などで事業展開をお考えの皆さんは、いまハノイで起きているインフラなどに関する総合計画を知っておく必要があります。

 

ハノイ市はかつてのホアンキエム区(旧市街)周辺を中心とした一極集中から、公共交通指向型開発(TOD)と都市鉄道(メトロ)網の抜本的拡張(将来的に総延長1,100km超構想)軸にした「多極・多中心(マルチコア)モデル」へと本格転換が始まりました。

 

これにより、従来の中心部であった個所が、大規模な道路やメトロ(地下鉄)の工事が進み、工事エリアの建物などは立ち退きが始まっています。

 

このエリアを確認しておかないと、折角オープンしたお店が、数ケ月後には立ち退き対象になんてことにもなりかねません。

 

日本と違い、賃貸物件の場合は、立ち退きへの政府補償はないそうなので、完全に大損してしまいます。

 

立ち退き対象なのに、それを偽るケースも増えているそうなので、注意が必要です。

 

 

 

 

 

参考までに、今後のハノイ市内がどう変わるのかを簡単に書くと、

 

 

「ハノイ首都総合計画(100年ビジョン)」

に見る

「今後のハノイの中心地」

 

1. [実質的な経済・行政中心]西部エリア

(カウザイ区・ナムトゥリエム区・ホアラック)

 

短期〜中期にかけて、最も成熟し実用的なビジネス・行政の中心地として機能しています。

  • インフラの動き:

    • メトロ2A号線に加え、メトロ3号線(高架区間)が開業し、地下区間の全線貫通(ハノイ駅方面へ連結予定)も進行中。

    • 環状2.5号・3号線・4号線などの外郭道路網の拡張整備。

  • 将来像・役割:

    • すでに外務省をはじめとする各種政府機関の移転が進み、外資系IT企業、金融機関、商業施設(イオンモール等)が集積。

    • さらに西郊のホアラック(Hoa Lac)は、ハイテクパークや大学群を集約させた「科学技術都市」としての開発が指定されています。)

 

 

2. [未来の国際スマート新都市]

北部エリア(ドンアン県・ソクソン県)

 

紅河(ホン川)を渡った北側は、中長期における最大の目玉となる「未来型の国際新中心地」です。

  • インフラの動き:

    • ノイバイ国際空港と都心を直結する交通軸(ニャッタン橋等)の整備。

    • 空港直結となるメトロ2号線等の整備構想。

  • 将来像・役割:

    • 「100年ビジョン」において空港都市(エアロポリス)および国際イノベーション拠点として位置づけられています。

    • 北ハノイ・スマートシティ開発(日越共同の大規模都市開発)や国際展示場(VEFAC)が集積し、ドバイやシンガポールのような近未来型の国際ビジネス拠点を目指しています。

 

 

3. [都市の象徴的景観軸]

紅河(ホン川)沿い・両岸エリア

 

ハノイ市が「ホン川を生態系・文化・都市発展の主軸」と位置づけたことで、都市構造の「軸」自体が従来の陸側から「河川沿い」へと拡張しています。

  • インフラの動き:

    • トゥリエン橋やトランフンダオ橋など、紅河を跨ぐ複数の大型橋梁の建設・計画。

  • 将来像・役割:

    • これまで南北を隔てていた紅河の河川敷・ウォーターフロントを再開発し、「緑豊かな景観・文化・商業の中心軸」へと転換。

    • 南岸(旧市街側)と北岸(ドンアン側)が一体化され、都心領域そのものが紅河を挟んで北へと広がっていきます。

 

 

4. [生活・ローカル商業の中心]

メトロTOD拠点(主要乗り換え駅周辺)

 

特定の大きな「区」だけでなく、メトロ主要駅周辺のピンポイントなエリアが生活・商業のミクロな中心地になります。

  • インフラの動き:

    • 今後順次整備されるメトロ各線(環状線や主要放射線)の交差駅周辺において、容積率や建ぺい率を緩和するTOD(公共交通指向型開発)が導入されます。

  • 将来像・役割:

    • 駅直結型・徒歩圏内に商業施設・オフィス・住宅が高密度に集約され、車社会から鉄道網を中心としたコンパクトシティ構造へシフトします。

 
 
こんな感じに変わるそうなので、今までのような単一の街に人が集まる構造ではなく、上記のように役割分担された「多極体制」になるといえますので、この将来構想を見据えた事業展開が必要ですね。
 
ライセンス料なども、事業内容と投資内容により違うなど、ここに書いていないことがまだまだあります。
 
許認可事項に関しては、担当者が変わると、差し戻されることがありますが、仮に何度戻されても、いくら時間がかかったとしても、裏金のような無駄なお金を使うより、時間と労力のほうが無駄になりません。
 
弁護士、会計士についても、第三者を介さずに、きちんとしたビジネス通訳を介し、その場に立ち会うことをお勧めします。
 
いくら信用しているパートナーでもです。
 
また、契約書は紙くずと同じという考えをもつベトナム人も少なからずいますので、契約書=安心というわけでもないことにも注意です。
 
長々と書きましたが、参考になれば幸いです。
 
何かありましたら、ご相談にはいつでも乗りますよ。
 
ではまた、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベトナムのリアルを書く

物価、人、格差

そして「三大都市」の知られざる温度差

 

いよいよ60歳という節目の日が間もなくきます。

 

こんにちは、今朝早く成田空港に到着した中島でございます。


そうなんです、今日から短い期間ですが日本に来ました。


それにしても日本も暑いですね。

 

ハノイと変わらない気温にビックリです。

 

さて、そんな日本からお送りするブログは、以前にハノイ生活のリアルな情報をお届けした事がありますが、今回はもっとリアルなベトナムの情報をお届けします。

 

 

 

ここ数年は、旅行先としても人気のあるベトナム。

 

SNSや旅行パンフレットでは「物価が安くて美味しい天国」「親日で温かい人たち」「目覚ましい経済成長」と、キラキラした魅力ばかりが語られがちです。

 

しかし、実際にベトナムの地に足を踏み入れ、現地の人々と暮らしを共にしてみると、そこにはメディアが映さない「生々しいリアル」が存在するんですよ。

 

今回は、現在のベトナムが抱える「本当の物価事情」「ベトナム人の国民性のウラオモテ」「広がり続ける凄まじい経済格差」、そして「首都ハノイ、経済都市ホーチミン、リゾート地ダナンの埋まらない溝と温度差」について、忖度なしのリアルをお届けします。

 

 

 

 

1. 【物価のリアル】

「ベトナム=何でも安い」はもう過去の話?

 

まず、多くの人が誤解しているのが「ベトナムは物価が激安」という点です。 

 

結論から言うと、「ローカルに徹すれば劇的に安いが、日本並みの生活品質を求めると日本より高くなる」というのが2026年現在の冷徹なリアルです。

 

⚫︎爆速で進むインフレ

ベトナムの経済成長に伴い、現地の物価は年々上昇しています。 屋台で食べるフォーやバインミー、路上カフェのベトナムコーヒーなどは、依然として1杯150〜250円程度で楽しめます。ローカル市場で野菜や果物を買えば、食費は日本の数分の一に抑えられるでしょう。

 

しかし、エアコンの効いた綺麗なカフェ、日本食レストラン、ショッピングモールでの買い物となると話は一変します。

 

 

日本と逆転しつつある「生活コスト」

 

外食費(モダンな店舗)

おしゃれなカフェでラテを頼めば1杯500円以上、日本のラーメンチェーンや焼肉店に入れば、1食1,500円〜2,000円は軽く超えます。これは日本の地方都市での外食費よりも高額です。

 

日用品・輸入品

日本の化粧品、おむつ、日本の調味料などは、輸送コストや関税が上乗せされるため、日本で購入するの「1.5倍〜2倍」の価格が標準です。

 

家賃

ハノイやホーチミンの中心部で、セキュリティがしっかりした外国人向けのコンドミニアム(プール・ジム付き)を借りようとすると、家賃は安くても月8万円〜15万円。一昔前の「月3万円で豪華な暮らし」は、今や郊外のローカルアパートでしか実現できません。

 

「ベトナムは安いから」という理由だけで移住すると、日本以上の生活費の高さにショックを受けることになります。

 

 

 

 

2. 【ベトナム人のリアル】

「優しくて親日」に隠された、驚くべきタフさと合理主義

 

ベトナム人と接した日本人の多くは「人懐っこくて優しい」「親日家が多い」という印象を抱きます。それは間違いありません。しかし、彼らの本質はそれ以上に「極めて現実的で、凄まじくタフ」です。

 

「今」を生きる、超ウルトラポジティブ

 

ベトナム人はとにかくエネルギーに満ち溢れています。

 

平均年齢が約33歳と非常に若い国であることも影響していますが、過去の歴史(数々の戦争)を乗り越えてきたDNAなのか、「先の心配をあれこれするより、今この瞬間をどう生き抜くか」を重視します。 

 

良く言えば楽観的で行動力があり、悪く言えば「計画性がない」「その場しのぎ」です。

 

仕事でも、事前の緻密な段取りより、問題が起きてからその都度マンパワーでねじ伏せるスタイルが好まれます。

 

⚫︎驚くほど「合理的」で「個人主義」

 ベトナム人は家族や身内を病的なまでに大切にします。その反面、「身内以外の他人」に対する境界線は非常にドライです。

 

●時間に対する感覚

自分の遅刻には寛容ですが、他人の遅刻には厳しい。プライベートでの約束は「その時の気分」でドタキャンされることも日常茶飯事です。

 

●仕事への割り切り

「会社への忠誠心」という概念はほぼありません。より高い給与、より良い条件を提示されれば、昨日まで笑顔で働いていたスタッフが翌日にはあっさりと競合他社に転職していきます。

 

●プライドの高さ

ベトナム人は非常に自尊心が高く、人前で叱責されることを極端に嫌います。ミスを指摘すると、まずは自分を守るための言い訳が先に出てくるのも、彼らにとっては「自己防衛」のための生存戦略なのです。

 

「素朴で従順なアジア人」というステレオタイプを抱いて接すると、その強烈な自己主張と交渉術に圧倒されることになるでしょう。

 

 

 

 

3. 【経済格差のリアル】

きらびやかな高層ビルの影で、固定化される「貧富の差」

 

ベトナムの都市部を歩くと、フェラーリやポルシェが爆音を立てて走り抜け、ルイ・ヴィトンやエルメスのバッグを持った若者が最新のiPhoneを手に歩いています。 

 

その一方で、路上では裸足の子供が物乞いをし、足の不自由な高齢者が宝くじを売って日銭を稼いでいます。

この極端な光景こそが、現代ベトナムの最も深い影です。

 

⚫︎「超富裕層」と「農村部・労働者層」の埋まらない溝

ベトナムの平均月収は、都市部のホワイトカラーで約5万〜10万円程度。しかし、不動産投資やIT、貿易などで莫大な富を築いた一部の「超富裕層(新興財閥や地主)」は、日本の一般的なサラリーマンを遥かに凌ぐ資産を持っています。

 

階層 主な生活実態
超富裕層 外車を複数台所有、子供は海外留学、タワーマンションの最上階に居住。
都市部一般層     バイク移動、共働きでなんとか子供の教育費を捻出、外食はローカル食堂がメイン。
地方・少数民族 インフラが未整備の地域も多く、日雇いの農業や出稼ぎで、月収数千円〜数万円。
 

 

⚫︎医療と教育に現れる「命の格差」

この格差が最も顕著に現れるのが「医療」「教育」です。 お金がある富裕層は、シンガポールや日本の最先端医療を受け、子供を年間数百万円かかるインターナショナルスクールに通わせます。 一方で、お金のない貧困層は、劣悪な環境の公立病院で何日も待たされ、十分な治療を受けられずに自宅を売却して自己破産するケースも珍しくありません。

 

ドイモイ(市場開放)政策が生んだ急成長の歪みは、確実にこの国の社会構造を蝕んでいるとも言えるかもしれません。

 

 

 

 

 

4. 【大都市の比較】

ハノイ(北)、ホーチミン(南)、そしてダナン(中部)の決定的な温度差
 

ベトナムを語る上で絶対に避けて通れないのが、地域による決定的な違いです。
同じ国でありながら、気候、文化、気質、そして歴史的背景にいたるまで、まるで「別の国」のように異なります。

ここでは「北のハノイ」「南のホーチミン」、そして第3の都市として急浮上した「中部のダナン」のリアルな特徴を比較してみましょう。


① ハノイ(北)

政治と伝統の首都
 

街の雰囲気は四季があり、冬(12月〜2月)は10℃近くまで冷え込みます。歴史的な洋館や湖が多く、どこか物静かで重厚な雰囲気が漂う「政治と文化の中心地」で、人々の気質は、伝統を重んじ、真面目で堅実。人付き合いは慎重ですが、一度信頼関係を築くと非常に義理堅い。

 

お金は「将来のために貯蓄する」傾向があると言われています。食文化は、素材の旨味を活かした、あっさり・さっぱりとしたスープ(塩味ベース)を好みのようです。

 


② ホーチミン(南)

経済と欲望の巨大都市
 

年間を通じて常夏。超高層ビルが立ち並び、夜遅くまでネオンが輝く、東南アジア特有の熱気と混沌に満ちた「経済と商業の中心地」です。

人々の気質は、 開放的でフレンドリー、新しいものが大好き。初対面でもすぐに打ち解けますが、お金は「今楽しむために使う」主義。貯金よりも目の前の消費を優先する刹那的な一面があります。

食文化については、ナンプラーや砂糖、ハーブ、チリをふんだんに使い、甘くて濃いダイナミックな味わい(足し算の美学)を好みます。




 

③ 急成長する癒やしのリゾート:ダナン(中部)
近年、世界的な観光地・移住先として脚光を浴びているのが、中部を代表する港湾都市・ダナンです。

美しい砂浜が続くビーチエリアと、近代的なリバーサイドが融合したコンパクトな街です。ハノイやホーチミンのような「息が詰まるほどのバイクの群れ」や「深刻な空気汚染」が少なく、空気も穏やかで開放的なリゾート感が漂います。

人々の気質は、 非常にマイルドで穏やかとされ、ハノイのような堅苦しさや、ホーチミンのような商売っ気の強さがなく、素朴で親切な人が多いのが特徴です。地元愛が非常に強く、街の美化や治安維持にも協力的です。

食文化は、独自の発展を遂げており、米粉の極太麺にタレを絡めて食べる「ミークアン」や、豚肉をライスペーパーで巻いて食べる「バインチャンクオンティットハイ」など、独自の美味しいB級グルメが目白押しです。




このように、ベトナムは「どこに滞在するか」によって、受け取る印象が180度変わる国なのです。

 

 

 

 

 

 

 

混沌とエネルギー

その「リアル」を受け入れる

 

ベトナムの「リアル」を紐解いていくと、単なるリゾート地や安価な生産拠点としての顔ではなく、「急激に成長する国家が抱える生みの苦しみと、人間の強烈な生存本能」が見えてきます。

 

●上がり続ける物価に右往左往しながらも、たくましく生きる人々。

 

●圧倒的な経済格差を「そういうものだ」と受け入れ、今できる最大限のビジネスに狂奔する若者たち。

 

●異なるルーツを持ちながら、一つの「ベトナム」という国の中でせめぎ合う北と南。

 

この割り切れなさ、混沌、そして凄まじい熱量こそが、ベトナムという国の本当の姿であり、一度ハマると抜け出せなくなる最大の魅力なのかもしれません。

 

次にベトナムを訪れる、あるいはベトナム人と接する機会があれば、ぜひこの「リアルな側面」に目を向けてみてください。

 

きっと、これまでとは全く違うベトナムの姿が見えてくるはずです。

 

ただ、ビジネス展開だけは要注意です。

 

なかなか進まないことの方が多く、壁があるのも事実で、そうした事実の確認を怠り、現地の言うがままだと、お金ばかりかかり、最悪は投資した行お金だけが消え頓挫なんて話はよく聞きますからね。

 

次回はそんなビジネス面からのベトナムのリアルを書きたいと思います。

 

ではまた、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#年収で図れるものか?

本当に幸福なのはどっち?

「データと出自」で検証

 

こんにちは、中島でございます。

 

さて、60歳還暦まで1週間を切りました。

 

まぁいつもどおり歳を重ねるだけなので、正直ピンと来ていませんが、節目という捉え方はしています。

 

まだやり残しがあるので、もう少し頑張りますね。

 

さて、前回のブログで、年収1000万円について書き、その際に都市圏と地方との、年収と生活について少し触れました。

 

今回はその続編です。

 

※このブログの後半で書いています

 

 

ネットの掲示板やSNSで時折目にし、炎上論争となる、定番のテーマがあります。

 

「都内勤務で年収1000万円(だけど激務&通勤地獄)」 「地方企業勤務で年収500万円(だけどマイホーム、定時退社、自然豊か)」

 

……ぶっちゃけ、

 

本当に幸福度が高いのはどちらですか?

 

この話です。

 

額面の数字だけを見れば「年収1000万円」の圧倒的勝利に見えますが、現代人の幸福はそんなに単純な数式では測れないのではないか。 

 

今回は、最新の経済データ、時間コスト、そして「北海道のリアル(札幌 vs 地方町村)」という地方のグラデーションを踏まえながら見ていきたいと思います。

 

分かり切った内容ですが、まさにそれがリアルだと思い書いていきます。

 

 

 

 

 

 

1. 「都内1000万円」のリアルな位置づけ

 

まず、そもそも「都内で年収1000万円」や「23区内の給与水準」はどのくらいの位置づけなのか、公的なデータからファクトチェックしてみましょう。

 

●都内で「年収1000万円以上」を稼ぐ人は何割?

国税庁の統計によると、日本全国の給与所得者のうち年収1000万円を超える人の割合は約6.2%。これが東京都に限定されると、単独給与所得者で約10%〜13%前後(世帯年収では13.4%)まで上がります。都内では「10人〜8人に1人」がこの層のようです。

 

●東京23区内企業の平均年収は?

東京都全体の平均年収は約595万〜644万円。さらに、本社が集中する「東京23区の上場企業」に限定すると平均年収は約729万円まで跳ね上がります。つまり、23区でバリバリ働くということは、平均ですら「地方の高所得クラス(年収500万以上)」を大きく超えていくという経済構造がそこにあるようですね。

 

 

 

2. 「地方から都内へ」vs「都内生まれ」

幸福の前提条件がズレるワケ

 

この論争を最も複雑にしているのが、「育った環境(出自)」による認知のバグです。

 

① 「地方から都内」に出てきた人の葛藤

地方出身で、高い志を持って上京し、23区の荒波を生き抜いて年収1000万円を勝ち取った人たち。彼らが突き当たるのは「実家のバックアップのなさ」と「圧倒的な格差」です。 頼れる親が近くにおらず、子育てのピンチには高額な外注サービスに頼らざるを得ません。また、都内の本当の富裕層(億ションをキャッシュで買う層)を日常的に目にするため、「1000万稼いでも上には上がいる」という相対的剥奪感に陥っている皆さんが多いと言われています。

 

② 「都内生まれ・都内育ち」の無双

一方で、都内ネイティブ(実家が都内にある人)が年収1000万円を稼ぎ出すと、幸福度は跳ね上がるみたいです。「土地や実家を相続できる(住居費ゼロ・ローンのプレッシャーなし)」「親が近くにいて、子育てを日常的に手伝ってくれる」という実家パワー(最強のチート)が使えるからだそうです。人混みや満員電車への耐性も幼少期から備わっているため、都内の恩恵(医療、教育、最先端のカルチャー)を最も高コスパで享受できるそうです。夫婦どちらの親であるかも重要な部分だと思うので、一概にパワーワードとは言えないかも・・・・・・。

 

 

「本当に幸せなのはどっち?」

 

都内企業の平均年収をはるかに超える「1000万円」は魅力的ですが、その代償として「時間」や「心の平穏」をすべて切り売りしているのだとしたら、それは本当に幸せなのでしょうか。

 

他人のモノサシや「年収の額面」という数字の魔力に惑わされず、ご自分が人生で最も削られたくないもの(お金、時間、あるいは心の平穏か)を、ぜひ見極める必要があると感じます。

 

 

 

 

 

 

 

ここからは、住む場所に関係なく、年収のリアルです。

 

個人年収1,000万円と世帯年収1,000万円

そのリアルは?

 

3. 手取り額は「世帯1000万」の圧勝

 

日本の税金(所得税)は「累進課税」のため、1人の稼ぎが多いほど税率が高くなります。

 

●個人年収1000万円(片働き)

・手取り:約720万〜730万円

・所得税・住民税の負担が非常に重く、さらに社会保険料も高額なため、額面の約3割近くが差し引かれます。

 

●世帯年収1000万円(夫500万+妻500万)

・手取り:約780万〜800万円

・それぞれにかかる税率が低く抑えられるため、個人1000万と比べて年間で「約70万〜80万円」も手取りが多くなります。 

 

月換算で約6万円の差は、生活レベルにおいて非常に大きなインパクトです。

 

 

 

4. 国からのサポートも「世帯1000万」が有利

 

日本の公的な支援制度や助成金の多くは、「世帯合算」ではなく「世帯主(所得の高い方)の個人年収」を基準に制限がかけられます。

 

●個人年収1000万円

児童手当の所得制限、高校無償化の対象外、各種自治体の医療費助成の対象外など、いわゆる「所得制限の壁」にことごとく引っかかります。「税金はたくさん払うのに、恩恵はまったく受けられない」という不満が生じやすく、幸福度を下げる大きな要因になります。

 

●世帯年収1000万円(500万+500万)

夫も妻も基準値以下(年収500万円)のため、国の教育無償化や児童手当などの恩恵をフルに受けられるケースがほとんどです。

 

へぇ~そうなんだ。

 

 

 

 

 

 

5 「ゆとり」と「分散」のトレードオフ

 

一方で、「時間」や「精神的ストレス」の観点では、一長一短があるようです。

 

●個人年収1000万円(片働き)の幸福度

・メリット

配偶者が専業主婦(主夫)やパートの場合、家事や育児のベースを任せられるため、稼ぎ手は仕事に100%コミットできます。家庭内での役割分担が明確で、お互いの役割に対する衝突が少ない傾向にあるようです。

・デメリット

自分が倒れたら終わり」というプレッシャーが常に付きまといます。また、1000万円クラスの仕事は激務であることが多く、仕事のプレッシャーや長時間労働によるストレスが幸福度を押し下げがちみたいですね。

 

●世帯年収1000万円(共働き)の幸福度

・メリット

「リスク分散」が効いている精神的安定感が最大の強み。どちらかが病気や転職、失業などで収入が途絶えても、もう片方の収入(500万円)があるため、即座に生活が破綻することはないようです。

・デメリット

夫婦ともにフルタイム勤務となるため、平日はとにかく時間がありません(時間的貧困)。「仕事・育児・家事」のトリプルパンチで、夫婦間の家事分担を巡る衝突が起こることも少なくなく、日々の精神的余裕を失いやすいのが課題のようです。

 

 

 

どちらが「幸福度」が高いのか?

 

総合的に見た場合、現代の社会構造において「幸福度(コスパと安定感)」が高いのは、圧倒的に『世帯年収1000万円(共働き)』の皆さんの方が高い傾向とされているようです。

 

世帯年収1000万円(500万×2)が幸せな理由

 税金が安く、手取りが最大化され、国の補助金もフル活用できる。片方が倒れても生活が維持できる安心感がある。

 

個人年収1000万円(1人)が幸せな理由

家事・育児を完全にパートナーに任せ、自分はキャリアに邁進できる。ただし、税金と所得制限のトリプルパンチで、実質的な豊かさは世帯1000万に劣る。

 

まぁ、あくまで傾向なので、どっちが正解かということは無いと思いますけどね。

 

 

 

 

 

 

「北海道(札幌 vs 地方町村)」のリアル

 

ちなみに、我が故郷である北海道はというと・・・・・

 

① 札幌市(200万人都市)

車不要・適度な都会・ただし平均年収は低め

●平均年収のリアル

札幌市の平均年収は約370万〜490万円前後。全国平均から見てもやや低めです。そのため、札幌で「年収500万円」は割と高所得の安定層に入るでしょうか。

●生活のリアル

家賃相場が東京の半分以下。地下鉄やバス網が発達しているため、「車なし生活」が可能であり、維持費を大幅に浮かせられます。東京ほどの人混みはなく、外食の質が高くて安い。「適度な都会感」と「余暇の安さ」を両立できるため、最もバランス良く幸福度を感じやすいエリアです。

 

② 地方町村(1次産業・過疎地)

広い家と自然・ただし「見えないコスト」が満載

●平均年収のリアル

 一般的な公務員や一部の農林漁業関係者を除けば、平均年収は300万円台に留まることも多く、年収500万円はかなりの「高給取り」となります。

●生活のリアル(冬の落とし穴)

「家賃が激安だから生活コストが下がる」と安易に移住すると、冬の現実に打ちのめされます。

・冬の暖房費(灯油・電気代)

冬場は光熱費が夏場の2倍(プラス月1.5万〜2万円以上)に跳ね上がることが普通。都市ガスではない地域もあり、燃料の単価も高いケースがありますから、札幌よりは出費は高くなる傾向ですかね。

・車が必須(夫婦2台体制)

その地域内を公共交通機関で移動することができない地区では車は必須です。世帯人数分だけ車を所有しているケースが多く、その分、車に係るスタッドレスタイヤ、車検、ガソリン代などの経費は、2倍以上かかります。

・除雪はつらい?

北海道内でも降雪量は住む場所によって違います。まぁ、氷点下の中で行う除雪は、未経験の方にはかなりの重労働であることは事実です。広い敷地がある家庭では、自前で除雪機を持っていたり、除雪業者に依頼しているケースもあります。

 

まぁ、除雪に関しては札幌で一軒家を所有している方は同じ悩みがあると思います。

 

 

 

 

 

 

都会で暮らすのか、地方(田舎)で暮らすのか、いずれの場合でも難しい点がありますが、もしかしたら田舎で1000万円の方が無双なのでは・・・・・・・。

 

 

●都会で暮らす難しさ

高コストと「他者との比較」が精神を削る点です。家賃や生活費が高く、年収を上げても税負担や教育費に追われ、満員電車や人口密度による日々のストレスが蓄積します。また、多様な選択肢と圧倒的な富裕層が身近に存在するため、無意識に自分と他者を比較して「自分はまだ足りない」という相対的な剥奪感に陥りがちです。インフラや医療は充実している反面、人間関係が希薄で、万が一のトラブル時に自力や有料サービスで解決せざるを得ない孤独感もリアルな難しさです。

 

●田舎で暮らす難しさ

人間関係の密接さと「隠れたコスト・手間」です。コミュニティが狭いため近所付き合いや地域行事、除雪作業などの共同作業が必須で、プライバシーが保ちにくい面があります。また、生活面では車が必須(夫婦なら2台保有もザラ)となり、維持費や燃料代、冬場の暖房費など「家賃以外」の固定費が重くのしかかります。仕事の選択肢や賃金水準が限られているうえ、医療施設や教育機関までのアクセスも悪く、利便性の低さを個人の体力や時間でカバーし続ける必要があります。

 

 

という感じで、どちらもそんな甘いものでは無いですよね。

 

 

 

 

 

そうそう、北海道に関して言えば、サラリーマン以外、特に第一次産業では、その年により波がありますが、総収入が億を超え、所得に換算すると何千万円という方もかなりいるんですよ。

 

高級ブランドを身に纏い、高級車に載っていたりと、そんな皆さんが結構います。

 

今の時代、どこに住んでいても情報弱者になることもなく、都会でしか買えないというモノもほぼなく、地方に暮らしていても十分に楽しんで暮らすことができます。

 

教育に関しても、同じで、塾に通わずともWEBで同じ環境が作れますから、チョー難関の職業を目指さないということであれば、十分に進学のチャンスはあります。

 

あるに越したことは無いお金ですが、幸福の尺度は違う面の方が割合が高いのでは・・・・・・。

 

やっぱり、この話を結論付けるのは難しいなぁ。

 

ちなみに、貴方の年収はいくらですかって?

 

私は人並みです。

 

ではまた、