
政治から離れて嬉しいニュース
こんにちは、昨夜ハノイに戻りました中島でございます。
眠いです。
というのも、アメリカで戦う日本選手が、また1人初優勝を成し遂げました。
そう、女子ゴルフの西村優奈選手が、アメリカ女子ゴルフツアー参戦4年目にして涙の米ツアー初優勝です。
最終日、一時は同じ日本選手で、昨年先に初優勝を飾っている、岩井選手(姉)に並ばれたものの、イーグルを奪うなどで突き放しフィニッシュ。
見事な優勝でした。
小さな体に宿した負けん気が実った日
ついに、その日が・・・・・
2026年9月27日(現地時間)、米アーカンソー州ピナクルCCで行われた「ウォルマートNWアーカンソー選手権 presented by P&G」最終日。
西村優菜が通算21アンダーで初日から首位を守り切る完全優勝を遂げ、米国女子ツアー参戦4年目で悲願の初優勝を手にしました。
ホールアウト後のインタビューでは涙をこらえきれず、「やっと勝てたなという感じ。この2年間苦しかった」と絞り出すようにコメントした優勝インタビューは感動モノでした。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 2000年8月4日(26歳) |
| 出身地 | 大阪府堺市 |
| 身長/体重 | 150cm/50kg |
| 血液型 | O型 |
| 出身校 | 大阪商業大学高等学校 |
| 所属 | スターツコーポレーション |
| 愛称 | ゆなぱん |
| ツアー通算 | 国内6勝(メジャー1勝)/米国1勝 |
実は西村選手、とても苦労人というか、家族の大きな支えがあっての今があることはご存じですが。
ここからはそんなエピソードも含めた話です。
5歳でクラブを握り
7歳で宮里藍にボールをもらって
西村優菜は2000年8月4日、大阪府堺市生まれ。
ゴルフ好きの父の影響で5歳のときに初めてクラブを握ったそうです。
小学1年で公式戦に出場し、転機は7歳。観戦に訪れたサントリーレディスオープンで、宮里藍から直接ボールをもらったそうで、
その一球が、まだ幼い彼女を本気にさせたそうです。
小学6年では男子に混じって「TOMAS CUP フジサンケイジュニアゴルフ選手権」を制覇。
堺市立原山台中学校に進むと「ゴルフアカデミー中島」で中島敏雅プロに師事し、本格的にプロを目指し始めます。
この中学時代、サッカー日本代表の谷晃生と同じクラスだったというのも、ちょっとした逸話だそうです。
大阪商業大学高等学校に進学後の2016年、「全日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権」で安田祐香、稲見萌寧、古江彩佳らを退けて優勝。
同年の日本女子オープンではプロに混じって6位タイに入り、これをきっかけにJGAナショナルチーム入りを果たします。
2017年の国体では大阪代表として個人・団体の2冠を達成しました。
彼女は、安田祐香、古江彩佳、吉田優利らと同じ2000年度生まれ。
メジャー級の逸材がそろったこの世代は「プラチナ世代」と呼ばれ、西村はその中心の一人として歩んできました。
(AP)から引用
ワンボックスカーで眠った
家族の車中泊遠征
その才能を支えたのは、決して裕福ではない家庭の、徹底した倹約と家族の献身でした。
西村家は父・武彦さん、母・枝里子さん、姉、弟の5人家族。
父は調理師として働いた後に物流関係の仕事に就き、母もパートに出て家計を支える、ごく普通のサラリーマン家庭である。
ジュニアゴルフで最も家計を圧迫するのは遠征費だそうです。
少しでも費用を浮かせようと、試合会場へは父が運転するワンボックスカーで向い、試合中はホテルに泊まるが、その前後は車中泊していたそうです。
座席を倒して父と2人で眠り、他の家族がレストランに入るのを横目に、コンビニのおにぎりを買って石垣に並んで食べたこともあったといいます。
クラブも、父が中古ショップやネットを何軒も探し回って揃え、小学6年間をほぼ1本のパターで過ごし、グリップがボロボロになった娘を見かね、父が新しいパターをプレゼントしました。
うれしさのあまり、その日は枕元に置いて眠ったそうで、その姿を母は写真に残しているそうです。
練習場も、両親が何軒も回って平日1000円で打ち放題の場所を見つけ、中学生になった西村は学校帰りにそこへ通い、夜遅く帰宅してから勉強していました。
「きっかけを作るため、頭を下げるのは僕たちの役目。頑張って結果を残し、道を切り開いたのは娘ですから」と父。
「彼女の夢なので、それをサポートするのが僕たちの務め」と母は語る。それでも夫婦で通帳を眺め、「もうダメかもしれない」と思ったこともあったという。
母は西村の全試合に同行してきた。2022年のニチレイレディスで今季初優勝を決めた際、それまでの3勝が無観客開催だったこともあり、母が会場で勝つ姿を見たのはそれが初めでした。
米国を主戦場に移してからも、会場近くにキッチン付きの部屋を借りて食事を作り、精神面まで支える"母娘転戦"が続けています。
母は言う。「私がシュンとするわけにはいかない」と・・・・・・。
プロ転向までの歩み
2019年のプロテストに一発合格し、2020年1月1日付でプロ転向(JLPGA92期生)。
ファイナルQTでは21位に入り、翌年前半戦の出場権を獲得した。「勝ち方を知る」選手としての船出だった。
プロ転向後 — 国内6勝、そして海へ
デビューイヤーの2020年11月、「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝。2021年は5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で国内メジャー初制覇を果たし、東海クラシック、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンも制して一気に3勝。
2022年も2勝を挙げ、国内通算6勝(メジャー1勝)を積み上げました。
2022年に米国女子ツアーの予選会を突破してツアーカードを獲得し、2023年から主戦場を米国へ移します。
ルーキーイヤーは「ウォルマートNWアーカンソー選手権」3位タイなど2度のトップ10入りを果たし、ポイントランキング48位でシード権を確保。順調に見えました。
ですが、そこからが長かった。
昨季はポイントランキング115位に沈み、2022年以来となる最終予選会をボーダーライン上で通過。
今季もショットが上向かず、7月にスポット参戦した国内ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」でも予選落ち。
本人は後に「終わって1週間くらいは魂が抜けていた感じ。死んでました」と振り返っています。
この時は、米国からの撤退も、頭をよぎったといいます。
「日本に帰ってどうするんだ」——そう思い直し、数字のノルマではなく、その日の技術的テーマに向き合う。考え方を少し変えた先に、待望の瞬間がありました。
今大会は、初日は自己ベストの「63」で首位発進。
2日目も9バーディ・1ボギーの「63」を重ね、36ホールの通算126ストロークは大会レコードに並ぶスコアでした。
最終日も1イーグル5バーディの「66」。
通算21アンダー、2位に5打差でした。
トータル192ストロークは、2018年王者・畑岡奈紗の大会レコードに並ぶ数字です。
優勝賞金は約7,000万円を獲得し、年間ポイントランキングも36位まで急浮上し、2年シードを手中にしました。
この大会の日本人チャンピオンは、宮里藍(2012年)、畑岡奈紗(2018年、21年)に続いて3人目で、7歳のあの日ボールをくれた憧れの人が勝った大会で、西村も頂点に立ったことになりますからね感動モノです。
仲のいい選手たち
西村選手の世代は「プラチナ世代」と呼ばれ、同じ2000年度生まれの古江彩佳とは特に仲が良く、今季も「ダウ選手権」でダブルスを組み、5位に入っています。
吉田優利、安田祐香らも同世代のライバルであり友人です。
優勝を決めた瞬間、グリーンサイドには渋野日向子、吉田優利、勝みなみら大勢の日本勢が駆け寄りました。
西村は「待っていてくれて本当にうれしい」と笑顔を見せ、表彰式ではシャンパンシャワーを"ラッパ飲み"するお茶目な一面も。
世界中を転戦する孤独な戦いの中で、同じ言葉で笑い合える仲間の存在は大きいですよね。
渋野日向子の存在
その中でも、渋野日向子選手の存在は特別ではないでしょうか。
2019年の全英女子オープンを制し、日本女子ゴルフブームの象徴となった渋野選手。
西村が国内で初優勝した2020年、メジャーを制した2021年と、二人は同じ時代のツアーを歩んできました。
そして今、2人の主戦場はそろって米国です。
今大会でも、2日目を終えて6アンダー・40位タイにつけた渋野は、10打差で独走する西村について「かなり差をつけられてしまってる。ゾーンに入ってしまってるので…」と、悔しさと敬意をにじませていました。
予選落ちが続いた時期、シード権のボーダーラインで「あと1つ伸ばさなければ終わり」という土壇場を、二人は同じ大会で、同じような境遇で一緒に戦ってきました。
苦しい時間を共有したからこそ、その背中を追い、そして並び立った今回の優勝は、西村選手一人のものではないように思えます。
トロフィーを掲げる西村優菜(AP)
これで米ツアーでの日本勢優勝は18人目。
それだけの人数が挑み、そして多くが壁に跳ね返されてきた世界で、西村選手は「やっと」という言葉とともに、その扉を押し開けました。
150cmの小柄な体で、人一倍の負けん気を武器に戦い続けてきた26歳。
車中泊の遠征費を切り詰めた両親の背中を見て育った少女が、海を渡ってその夢をつかんだ瞬間をリアルタイムで視聴できました。
「努力しないと勝てない」と語る彼女の涙は、地道に積み上げてきた時間そのものだったのでしょう。
次は、メジャーの舞台で。
渋野選手の活躍する姿も早く見たいですよね。
頑張って戦っているのは、選手たち本人です。
外野がとやかく言うことではありません。
おめでとう西村選手!
ではまた
引用元:報知新聞(車中泊遠征・両親)/ALBA Net(両親が語る苦労)/ALBA Net(母娘転戦)/ALBA Net(選手プロフィール)/Golf Digest Online(初優勝)/Golf Digest Online(苦闘)/Golf Channel(初日63)




















