私が見た介護現場⑦-母と友人を繋いだビデオレター | あなたに,も一度恋をする

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母の腰椎椎体骨折で入院面会に通っていた毎日。

 

母は医療療養病棟の4人部屋を使わせて頂いていました。

 

母の腰の痛みも病院のおかげで安定し、

 

痛みから徐々に開放されているようでした。

 

 

前記事の続きです。

 

 

母の長年の友人であったMおばさま

 

このおばさまがが施設に入った事を、

 

ハガキで知った私は、

 

このままでは、母とおばさまは、

 

もう二度と会えなくなるのではないかと思い、

 

何とかして二人を会わせたいと思いました。

 

そして、ハガキに書かれていたグループホームの住所と名前をネットで検索し、

 

そこから電話番号を調べ、

 

電話をかけたのでした。

 

まず、こちらの名前と関係性を述べてから

 

Mさんからお年始のお葉書を頂いた事を伝え、

 

面会は可能かどうかをお聞きすると、

 

ホームの受付の方は、

 

Mさんご本人に確認してからお答えしますと言って、

 

一旦電話を置いて待機。その後、

 

「間違いなく、こちらに入所されています。

面会に来て頂いても大丈夫とのことです。

来られる日が決まりましたら、

お昼を除く時間帯に面会の予約を入れてから、

起こしください。」

 

とご親切な対応をして頂きました。

 

 

 

施設でおばさまと面会できる事が確認出来た後

 

私はいつものように母に面会に行き、

 

Mおばさまからハガキが届いた事、

 

そのハガキはご家族の方が書いたであろう事、

 

そして入所されているのは、隣町にあるグループホームである事。

 

これらを伝えました。

 

 

母はアルツハイマー型認知症ですが、

 

この頃はまだ、

 

話した内容を数か月は記憶できる状態でした。

 

 

母はそれを聞いて、

 

「まぁ。。。Mさんが施設に入ったなんて

 

そして言葉をつまらせながら、

 

目に涙を浮かべていました。

 

 

私は母に

 

「ここを退院したら、おばちゃんの施設に会いに行かない?」

 

そう提案すると、母は、

 

「会いたいわ。あの人に。元気なんかしら。

独りで暮らしていたから、どうしているんかと、ずっと心配してた。」と。

 

それを聞いて私は母に、

 

でもその身体じゃ、今は動けないね。

退院までまだ時間もかかるし。

だからその前に、私が先に会ってくる。

で、おばちゃんに会えたら、

お母さんからのビデオレターを見せるから、

今からスマホでお母さんを録画する。

お母さんの姿を見たら、おばちゃんも喜ぶと思うよ。

いい?このレンズをおばちゃんと思って、話しかけてね。」

 

そうして母にスマホを向けて録画をしました。

 

(個人情報のため、名前への呼びかけ部分は画像からはずした編集にしています。)

そのため、画像に組み込めなかった母の最初の言葉は、

「Mさんのこと、娘から聞いて、涙が出ました。」

から始まっています。

その続きからです。

 



そしてこの録画の入ったスマホを持って、

 

翌日、予約した時間に合わせて、

 

Mおばさまの施設に向かったのでした。

 

そして私はその施設の構造にショックを受け、

 

おばさまの髪型にショックを受け、

 

おばさまが、以前のユーモアたっぷりで、チャキチャキだった、

 

あの頃の面影はすっかり消えていた事を、目の当たりにする事になりました。

 

長くなるので、

次の記事にバトンさせてください。

 

いつも長文のブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。