老人独居の危険-11(善人悪人が識別できない) | あなたに,も一度恋をする

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はじめに

 

この記事は不快と思われる内容があるかもしれません。

でも、同居する家族がいないと、

こんな事が起こるという事をお伝えしたくて

記事にしています。

あくまで叔父と叔母における事例です。

すでに二人とも亡くなっていますで、

これは回想記録です。

 

この時叔父は亡くなり、

叔母は1人暮らしになって、

介護サービスを使うようになりました。

79歳‐レビー小体型認知症

本態性振戦もちで、

いつも身体が左右に大きく振れています。

歩行はすでに困難を極めていました。

栄養不足のため、体重は30㌔を切り、

骸骨のような姿でした。

 

息子は叔父の死後、

お嫁さんと息子がそれぞれ週に一度

隣の県から見にきてくれますが、

しょせん週に一度の数時間、

大ざっぱに分かっても、

詳細は把握できません。

結局、介護に関するキーパーソンは、

隣に住む姪の私が

担わざるを得ませんでした。

 

 

************************

 

(前前記事と前記事からの続きです。)

 

 

 

 

 

叔父叔母には、

自分と夫の人生の四半世紀を苦しめてきた

借金まみれの親戚がいます。

叔父の3人の兄姉の借金の面倒みた額、

1000万円超えてます。

 

叔母の振り込みを阻止できたものの

後日、叔母自らが、

男に振り込みに行ってた事実は、

私を驚愕させました。

 

考えれば、叔母とその息子

場面場面で言う事が異なる厄介な性格。

こんな親子の事など放っておけばいい話。

だけれど、そうもいかず…。

 

独り暮らしで、認知症。

支離滅裂で、身体が不自由。

妄想もあって、幻覚もあって、

肉親より他人を信用する。

だますのなんてイチコロのおばあさん。

 

放っておきたくても、

他人に騙し取られる事で

息子とお嫁さんに相続がないのは、

見るに忍びない。

 

そんな想いで、

叔母の男への送金が発覚したその日に、

私は取り上げた叔母のメモに書かれた

番号に電話しました。

 

***************

 

乱暴言葉がダメな方、

ここから閲覧注意です。

 

 

「もしもし、●●さんですか?」

 

「はい。」

 

「叔父のお葬儀でお会いしたminntaです。」

というと、

「はい、あぁ〜。」と返ってくる。

 

「先ほど叔母が

そちらに振り込みしたいと言いまして。」

と言うと、

男は、けげんな感じで

 

「あぁ?」

 

このあと、沈黙数秒。

この男、

叔父の葬儀では、

皆に品よく笑顔を振りまいていたけど、

電話の声色は、なんとも表現しがたい、

チンピラみたいな声色。

やっぱ、私が感じた直感どおりだと思い、

ここから私も切り替えました。

この先のやりとりは以下。

 

 

「振込額、2万円でお間違いないですか。」

 

「あぁ〜。だかぁら?」

 

「これ、何に使いますのん?」

 

「はぁ~?」

 

「叔母への借金の申し込み、

もうやめてもらえません?」

 

なんでオマエにそんなん、

言われなあかんのじゃ!」

 

「これ、パチンコに使いますの?

何に使いますの?」

 

「オマエぇ~!

さっきから聞いとりゃ

えっらそぉ~っに言いやがって!」

 

 

「叔父がね、あなたの弟ですわ、

その叔父がね、生前言うてましたわ。

あんたら兄弟、特にあんたさんには、

借金、借金の肩代わりで、

苦労ばっかさせられてきたって。」

 

「オマエな、

さっきから聞いてたら

それが年上に言う物言いか!

ええ気になりくさって!」

 

「もう叔父は亡くなってます。

亡くなる前に、叔父は貴方に、

もうお金を借りに来てくれるなと

言ってたはずです。

叔母は生活キツキツなんです。

もうやめてもらえません?」

 

「お前にそんなん、

言われる筋合い

ないやろが~っ!

 

「何度も言います。

叔父はあなたに苦労させられたって

ずっと言ってました。

このごに及んで、まだ続けますか?」

 

「えっらそぉ~に!」

 

「恥を知れ。」

 

男は一呼吸あけてから、

ふてぶてしく、

 

「はいはい、もう頼まんわ。

頼みません。

電話もせんわっ!

 

「そやな、かけてくんな。

わかったか!」

 

*******************************

 

これがその一部始終、

記憶にある限り、忠実に書きました。

通話すぐに、オマエ呼ばわり。

これが元、地方公務員。

いつもお金持ちぶって、

インテリ風の会話と所作をしていた

男の真の姿です。

(まぁ、私も怖いけど・・・。笑い泣き

 

葬儀の際、

弟の死よりも、

パチンコで回らない借金の心配事ばかり

叔母が独りになったあと、

どうやって金を借りるか

その算段ばかりしていた、

思ったとおりの下劣な人。

数秒でチンピラ

丸出しでした。

 

きっと叔父も知らなかっただろうな。

血は繋がっていても、

別々の家で育った人だもんね。

知らないまま旅立ってよかった。

 

 

このやりとりは、

叔母には伝えてません。

この件をその日のうちに、

息子とお嫁さんに、

「多分、二度とかかってこないと思う」

と伝えると、

お嫁さんは、ほっとしていました。

 

まさかその数日後、

叔母自ら、この男の口座に

振り込みに行ってたとは・・・。

我ながら滑稽だなぁ。

 

この頃から、

やってもやり甲斐のない叔母の世話に、

自分の精神が病みそうになり、

限界を感じていました。

一層のこと、隣に住まずにすむよう、

どこかに引っ越したい思いで一杯。

 

叔母のひどい栄養失調の状態も含め、

叔母の感覚のズレ、

補聴器装着の拒否、

そして今回のように、

叔母の財産やおかしな対人関係から

叔母を守るためにも、

施設に入所するのが得策ではないかと

考えるようになっていました。

 

そして数か月後、

ある事件が発端で息子が激怒し、

強制的に叔母は施設入所させられるのですが

(これも可哀そうだった。)

 

その後、

この男と同居している娘が登場し、

なんと三重県から大阪まで

かいがいしく通っては、

叔母を施設から連れ出して

自宅で面倒みると言い出すのです。

その事で、お嫁さんが震え上がる日が

数か月続いたのでした。

 

この記事はまた後日。

長い記事をお読み頂き、

ありがとうございました。