はじめに
この記事は不快と思われる内容があるかもしれません。
でも、同居する家族がいないと、
こんな事が起こるという事をお伝えしたくて
記事にしています。
あくまで叔父と叔母における事例です。
すでに二人とも亡くなっていますで、
これは回想記録です。
この時叔父は亡くなり、
叔母は1人暮らしになって、
介護サービスを使うようになりました。
79歳‐レビー小体型認知症
本態性振戦もちで、
いつも身体が左右に大きく振れています。
歩行はすでに困難を極めていました。
栄養不足のため、体重は30㌔を切り、
骸骨のような姿でした。
息子は叔父の死後、
お嫁さんと息子がそれぞれ週に一度
隣の県から見にきてくれますが、
しょせん週に一度の数時間、
大ざっぱに分かっても、
詳細は把握できません。
結局、介護に関するキーパーソンは、
隣に住む姪の私が
担わざるを得ませんでした。
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お立ち寄り頂き、ありがとうございます。
いつも記事が長くてすみません。
あまりに多くの事がありすぎて、
順不同になるかと思いますが、
書く事にします。
全てが真実なので、
包み隠さず書きます。
私が体験した事例が、
今、介護をされてる方の
何かしらの気づきや選択になれていたら、
きつかったこの頃の自分が
少し、報われる気がします。
かなり長文になりますので、
ご興味のある方だけ、
読み進んでください。
前記事からの続きになります。
結局、阻止したはずの叔母の送金は、
男に振り込まれました。
その後、色々な事が続きました。
この頃、お嫁さんは
叔母の通帳やお金などを管理するために
随分頑張ってくれました。
叔母は息子の貯金通帳も手放さず、
自分の財産としていました。
いつも昼夜、玄関が開けっ放しで
居間で通帳を広げて
財産を計算していた叔母
私の提案で、鍵と暗証番号が必要な
がっしりした金庫も設置してくれました。
たとえ泥棒が入っても、
すんなりと持ち出す事のできない
重い重い金庫です。
この頃、叔母の知能は
小学校低学年くらいに見えました。
とても財産管理できる状態ではなく、
預金通帳や信託通帳、現金、
家の権利書、
これらを息子夫妻に預ける事を嫌い
渡せば、みな使われてしまうと
被害妄想もあるようでした。
叔母の財産は
私には関係ないお金ですが、
このままだと、いつか悲劇が起こりそうで
それは同時に息子の悲劇だから
何としても改善すべきだと思いました。
しかし肝心の息子は、母親の言いなり、
かつ、頭が悪い上に、2枚舌です。
いつも話のなかに、このくらいの嘘ならと、
ついた嘘が2倍、5倍、10倍にも膨らむ、
の傾向もあります。
そして、叔母も同様です。
けれど、お嫁さんはしっかりと
私の意見を受け止めてくれて、
動いてくれていました。
あの男への送金阻止のためにも、
現金と通帳を入れている金庫の
暗唱番号は叔母には教えず、
自分達夫婦しか開けれないように
防止策を施していると言ってくれて
私は少し、安心しました。
息子は毎週、
実家に帰った際に我が家に立ち寄り、
『自分は今、頑張ってます!』みたいに
アピールの演説に来るのですが、
そんなある日、
息子がいつものように来たので、
気になっていた自分名義の
通帳はどうなったかを聞くと、
「やっと母親、
僕に渡してくれましたわぁ~。」
と言って、私を安心させました。
金庫も叔母は開けれないというし、
これで叔母名義の通帳も
盗まれる事はなくなったと思いました。
ところがその日の夜、
叔母が我が家にやってきて、
「minnちゃん、
金庫が閉まらんようになった。」
「閉め方しってる?」と聞く。
意味がわからなくて
叔母と一緒に叔母宅に上がってみて判明。
この金庫、鍵を入れて暗唱番号を入力し、
はじめて扉が開くのですが、
扉を開けて、一定時間が経過すると、
自動的に施錠されるのです。
そして施錠した際のひっかかり金属が
中から飛び出して邪魔になり、
閉める事が出来なくなるのです。
それを元に戻すには、
扉を開けたまま、
鍵と暗証番号入力する事が必要。
そのしくみがわからず、
叔母は戸惑っていたという事です。
つまり、
叔母は金庫を開ける事が出来てた
という事です。
聞けば、
叔母は息子から、
「お母ちゃん、
ぜったいお嫁ちゃんには
言うたらあかんで。
この番号やからな。」
と暗唱番号を書いたメモを
渡されていたのだそう。
そして息子名義の通帳も、
そのほかの通帳も、
金庫に入っているどころか、
今までと何ら変わりなく、
押し入れの中にむき出しで
置かれていました。
恐らく、金庫に入れていた物が
相変わらず毎夜毎夜、
引っ張りだしては財産計算するうちに
それまでそうしてきたように
押し入れのあちこちに
通帳や印鑑を置くように
なってしまったのだと思います。
金庫の扉には
お嫁さんが書いた
叔母あての注意書き
『金庫さわらないように!』
の文字が、
私には虚しすぎました。
これを見て、アホくさすぎて、
や~めた!
と思いました。
そして、その件を
お嫁さんに即日電話報告。
その時まだ帰宅してなかった息子宛に
今からFAXを流すので、
お嫁さんがびっくりしないよう、
事前にお知らせしたわけですが、
お嫁さんは怒りを通り越して、
笑っていました。
私は息子宛に
『なぜこんな嘘を平気でつくのか、
理由を書面のFAXで送ってほしい』
という内容を送りました。
帰宅後の息子から電話があり、
彼は必死で弁明していましたが、
FAXで送ってほしいとだけ伝えて
電話を切りました。
1時間後、送信されてきたFAXには
このような内容が書かれていました。
『僕は嘘をつきました。
みんな嘘です。
僕は気の弱い男です。
母親から、つい先日、
自分がお金を出して買った金庫を
なんで自分が使われへんのや!
財産を奪うつもりかと脅され、
気の弱い僕は耐えきれず、
番号を教えました。
申し訳ない事をしました。
すみません。』
怒っているのは、嘘をつかれた事ですが、
見事なお芝居だったなぁ~と
正直、感心しきり。
何が『気の弱い男なんです』やねん!
こういう息子だったよなぁ~、
こうやって育てられたから
しょうがないだろうけど、
叔父叔母の見守りを、それまで4年も
続けていた私の堪忍袋はついに切れ、
もう許さないぞと思いました。
私はそれに対し、
次にように返信しました。
(そのFAX、今でも保管しています。
なので、そのまま入力します。)
『もう、あなたの事は信用できません。
叔母が出してきたメモは
古びたメモで、昨日、一昨日に
書いたメモではなかった。
大芝居もはなはだしいです。
貴方のお母様は平気で嘘をつく。
そして貴方も同様だ。
親子でそっくりだ。
〝気の弱さ”ではない。
親のいいなり、
貴方は親のいいなりです。
そして、その〝気の弱さ”が、
母親の安全や財産を犯罪から守るどころか
そうなるように放置してるだけの事、
危険きわまりないです。
『この金庫をさわらないで!』と
必死で守っているお嫁さんが
叔母から恨まれ、
貴方は一方で、
平気でそれを裏切っている
夫として自分をどう思いますか?
妻の事をどう思っていますか?
貴方が今でも放置している事
以下列挙。
①先々々週、貴方が叔母に、
「ワタミを取らせますわぁ~」と言った件、
放置したままですね。
叔母は食べるものがない日が続き、
結局ケアマネさんが週5日
ヘルパーを入れて
食事を準備する事になった。
母親が食べる物がないというのに
よく放置できますよね?
②「死ぬまでにフグを食べたい。」と
叔母が言って、
オレが連れていくといった件。
この件も放置してますよね。
何より、自分は家に来ては
遊びに出かけてる。
遊びに出かけるくらいなら
連れていってあげたら?
出来ないのなら
約束すべきでない。
叔母も長くないかもしれないから
ひとつぐらい
願いを叶えてあげてほしい。
③補聴器の件、
どこまで話をしてますか?
これも放置したまま!
これらの事を踏まえ、
あなたは何一つ
行動を起こしていない。
今後は好きになさればよろしい。
盗難にあおうとどうなろうと、
もう私は知らない。
先ほども家を見に行ったら、
夜の10時過ぎにも関わらず、
台所の窓の鍵もかけず、
シャッターも下ろされてない。
今日は叔母に注意したが、
今後は一切私は責任を持ちません。
毎夜、貴方が電話をし、
戸締りの確認をしたかどうかの
電話をすればよろしい。
私からの条件は次の通り。
これを達成してから、
お話があればお聞きします。
それまでは我が家には来られても
家にはあげません。
そろそろ重い腰を上げて
真剣に次の事を実行すべし。
1.自分名義の通帳を
即刻、自宅に持ち帰り、
そちらで保管する
これで何百万円越えの盗難は免れる
本来これは貴方のお金。
銀行で住所変更の手続きをし、
自分で管理すべし!
2.金庫の暗唱を叔母に教えるなら、
それも良し!
しかし未だ押し入れに散らばっている
叔母の通帳や実印、現金を
すべて金庫に保管させるべし!
押し入れに散らばっているよりかは
ずっとマシ。
3.上記の事が不安なら、
先日お話したとおり、
全て息子の貴方が厳重管理し、
金庫の鍵を取り上げ、
暗証番号を変更し、
盗まれてもかわないと思える額の
現金(食費)のみ渡すべし!
ただし、叔母本人が
通帳を取り上げられた事で
不安にならぬよう、
毎週通帳を記帳して、
お金が減ってない事を伝えて
本人を安心させるべし!
4.今後のために、
高機能補聴器を購入させるべし!
コミュニケーションがとれないうえに、
認知症が進行する
叔母における周囲の見解は
誰もが自宅療養不可と言ってます。
レビー小体型認知症に加え、
現在の貴方の母親は
知能、体力、栄養状態で、
独居不可という見解です。
栄養失調で、
命にかかわると言われてます。
誰がみても独りで暮らせる能力はなく、
危険だらけです。
周囲がいつも苦労しています。
今も母が叔母に呼び出され、
こうして毎日相談があるといっては、
頭のおかしくなってる私の母は
時間をとられ、心を悩ませています。
母とも距離を離して頂きたい。
よって、今後は療養型施設の入所を
強くオススメしたい。
もう、叔母を
私の家に上がらせないでください。』
そしてこの日を機に、
息子の代わりをやめるべく、
縁を切る内容を、
叔母と息子に伝えました。
介護は実の子が請け負うべし。
そして息子はこの日を機に、
ようやくか、
あるいは脅された気持ちでか、
とにかく
自分の通帳だけでなく、
叔母の通帳と実印も自宅に持ち帰り、
認知症の母親の財産を、ようやく
息子が管理するようになりました。
叔母は、それまで頼っていた
(というより使っていた)
隣の姪である私に
見捨てられたと思い、
その事で私は激しく恨まれ、
近所の人の家に上がっては
悪口を吹聴された事もありました。
そうした最中、叔母は
暴挙に出ました。
周囲に同情を買おうと起こした行為が、
逆に息子の怒りに触れ、
施設に入れられる分岐点となりました。
(次の記事に続きます)
長い記事を読んで頂きまして
ありがとうございました。