はじめに
この記事は不快と思われる内容があるかもしれません。
でも、同居する家族がいないと、
こんな事が起こるという事をお伝えしたくて
記事にしています。
あくまで叔父と叔母における事例です。
すでに二人とも亡くなっていますで、
これは回想記録です。
この時叔父は亡くなり、
叔母は1人暮らしになって、
介護サービスを使うようになりました。
79歳‐レビー小体型認知症
本態性振戦もちで、
いつも身体が左右に大きく振れています。
歩行はすでに困難を極めていました。
栄養不足のため、体重は30㌔を切り、
骸骨のような姿でした。
息子は叔父の死後、
お嫁さんと息子がそれぞれ週に一度
隣の県から見にきてくれますが、
しょせん週に一度の数時間、
大ざっぱに分かっても、
詳細は把握できません。
結局、介護に関するキーパーソンは、
隣に住む姪の私が
担わざるを得ませんでした。
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(前記事の『お金を狙う親戚』の続きです。)
叔父の葬儀の時に、
叔母に今後の年金が幾らになるか
やたら探りを入れていた叔父の兄。
皆が心配していました。
今まで親への関わりを避けていた息子も
お金に関わる事は別。
お嫁さんも今回は真剣。
あの男からの電話が
母親にかかってこないか
心配していました。
案の定、私の予感通り
葬儀から2ヶ月経った頃
叔母宅に”お金借りたい電話”は
かかってきて、
電話をとった叔母は、
「またかかってきた!」
「お金がないから貸さん。」
「お父ちゃんが亡くなっても、
こうやってかかってくる!」
と激怒して、
我が家に報告に来てました。
予想してたことが現実になり、
いいかげん、あの迷惑借金男から
叔母を守らねばと思い、
叔母宅に上がって、
この男とその娘、他の兄弟の甥っ子
全てをひっくるめ、
電話を着信拒否にしました。
この時の叔母は私の母に
「借金の申し込みがあっても断る!」
と憤慨し、私の母も
「絶対に貸したらあかんよ。」
と釘を刺していました。
ところが叔母は、
絶対に断ると宣言していたにも関わらず
周囲に被害を訴えてたのは叔母自身なのに
なんと自ら、
彼らに電話をかけていたのです。
ほんとに、施しようがありません。
これが独居老人の
危険のひとつだと思います。
夫を亡くして探す毎日のなか、
(借金申し込みの時の電話だけだけど)
この男の優しい言葉にほだされて
自ら電話をしている始末。
自分の息子の結婚祝いさえ、
よこさなかった親戚筋ですよ。
独居は寂しい。
だから、たとえひと時でも
優しくしてくれる人が欲しい。
いつかきっとこの義兄は、
自分が助けた分だけ
困った時に助けに来てもらえる。
そんなありもしない未来に幻想する。
こんな風に言葉たくみに優しい言葉をかけ、
寂しい老人の心理を
巧みに利用するヤカラが
世の中には、わんさといるのです。
そんななかで、
またかけてきた男。
手元にある2万円ならと思ったのか、
ある日介護ヘルパーさんに
銀行に行って振り込みをしてきてほしいと
頼みました。
この時期、
叔母宅に来ていた介護ヘルパーは
きちんと食事づくりをしてくれる。
若いけれど、
信頼できるヘルパーさんに
交替していました。
(私はこの方に代わってほっとしました。)
そのヘルパーさんが、
『振り込み詐欺に騙されてるのではないか』
と疑い、
口座番号と氏名を書いたメモと、
2万円札を握りしめて、
私の家に報告に来てくれたのです。
本当に機転の効く行動に感謝でした。
振込先の口座名は、あの男です。
このヘルパーさんには
親戚筋に厄介な男がいる事情を説明し、
叔母から渡されたお金とメモを
預からせてもらう事にしました。
そしてヘルパーさんが信頼を失わない様、
ヘルパーさんと口裏合わせをして
『ヘルパーさんは外に出たところで、
花の水やりをしてた私に呼び止められ
どこへ行くのかと聞かれて、
お金とメモを取り上げられた』
と言ってもらう事にしました。
ヘルパーさんが帰られた後、
叔母宅に行き、
なんであの男に送金するのかを
問いただしました。
何より迷惑がってのは叔母本人。
叔母は、とぼけた顔をしていました。
(↑これが厄介な性格)
とにかく取り上げたお金を返すと
また同じ事を繰り替えしそうだったので
その夜に息子に報告し、
息子が実家に来た際に
預かった2万円を返す事になりました。
(このころ、私の提案で
金庫を購入し、
通帳とお金は入れて
暗唱番号は叔母には教えず
取り出せるのは息子夫婦にしていました。
毎週かかる食費のお金だけは、
その都度、息子が渡していました。
なので手元にあったのが2万円。
もしこれをしてなければ、
送金は10万円を
超えていたかもしれません。)
息子は振り込んではいけない事を
伝えたといいますが
なんせ母親の言いなりゆえ、
真相は分かりません。
もし息子が本当に
この件を心配しているなら、、
この時点で、息子はこの男に電話をして
「もうやめてくれないか。」
と言うべきでした。
そういう行動を起こさないから、
何もかも、私にかぶってくるのです。
そして1週間経ったある日、
ケアマネさんから聞いた話で
驚愕の事実が。
叔母はケアマネに
この件に関する事を、隠す事なく
ペラペラとしゃべっていたそうです。
その内容とは、この日から数日後、
息子経由で戻ってきた2万円を
叔母は歩行困難にもかかわらず、
杖を使って、
ある意味、命懸けで銀行まで歩いて
振り込みに行ったそうです。
ケアマネさんが
「なんで送金したん?」と聞くと、
「みんな悪い人やって言うけどな、
あの人はええ人なんや。
あの人は優しい人なんや。
みんな誤解してるんや。
今までも貸したお金は返してくれてた。
だから騙されてなんかない。
みんな、あの人を悪く言い過ぎなんや。」
↑
ん?
いえいえ、
もともと貴女がこの人に困り果て
我が家にやって来ては
私の母に怒りをぶちまけてたはず。
いったいどうなってんの?
よ~く考えて!
優しい人が、
遺族年金になった生活細ぼそた老婆から
お金借ります?
そのおじさん、
う~んと高い年金もらってますよ。
使い道はパチンコですよ。
賭け事狂いの人ですよ。
今までの事、忘れたの?
貴女、さんざん嫌がってましたよね?
どれだけお金貸しました?
もう2度とごめんと言ってましたよね?
まだ返してもらってないお金
ありましたよね?
あの人が貴女のために何かを
してくれたことなんてありました?
息子の結婚でも、お祝い金、
全くなしでしたよね?
そんな人が、この先貴女に
いったい何をしてくれるか、
よ~~く、考えようよ~。
叔母は実際一人暮らしをするうちに
心細さと寂しさと
同居してくれない息子夫婦への失望から
とにかく誰でもいい。
かまってくれるのならと、
変化してしまったか、
或いはこれが認知症のなせる技なのか。
とにかく私は困惑。
なぜなら、すでに私は
この男に電話して
バトルをしていたからです。
に関わらず、
叔母の色々な感情が渦巻くのか、
懲りずに、叔母は再び
『利子のつかない便利なアコムさん』
に、自ら志願したわけです。
とにかく、どうしょうもありません。
叔母の財産を守ろうと
周囲が必死。
独り暮らしゆえに、
こうした事が起きるのです。
ただ、しかし今後の事も考え、
長年傍観者だった私が
この男に電話して
壮絶バトルをした事は、
結果良かったのだと思っています。
長くなるので、
壮絶バトルの一部始終は
次回の記事で。
ごめんなさいです。