フランソワ・ジュランビルが咲きました。
ようやっと、理想の姿に近づいてきました。
2013年かぼそい新苗を迎えてから、今年で4年目、ここに来るまで長かった・・・。



昨年2015年はジュランビルを一度も記事にすることなく終わったのは、
蕾がほとんど成長することなく、うどん粉病とバラゾウムシに冒され、
幸い開花出来たした数少ない花たちは、今度は暑さのなかの西日に耐えられず、
1日花となってシナシナの萎れていったのでした。
1年前を思うと、今年の開花に、胸をなでおろしています。


今年はバラゾウムシの数も少なかったですし、
つけた蕾の数は、昨年の5倍。
ここ数日降った雨で幾分かの花を散らせたけれど、
雨による気温の低さは、西日の暑さよりも、はるかにありがたく、
雨に濡れながらも咲く、ジュランビルをみることができました。
恐らく強い西日であったなら、チリチリに乾燥して縮んでいたことでせう。

ティッシュをクシュクシュとさせたようなお顔が特徴ですが、
それでも、咲きたてのお顔は、ふんわり可愛いいです。



ジュランビルの命名は、その昔、城から城へ渡り歩いた娼婦の名前
長い長いつるは、ジュランビルが渡り歩いた長い道(?)
今、主幹となる枝は10メートルをはるかに超え、最長20メートルに達しています。





手に包んで嗅げば、何ともいえない青りんごのすがすがしい香りがして、
その香りは、豊満な熟女の娼婦というよりも、むしろ初々しい少女の香り。

葉の形は可憐で繊細
その枝葉の美しさは、数あるつるばらのなかで、私の心を掻き立てます。

うどん粉病の菌が吹き上げてくるこの場所で、
葉も蕾も真っ白にそまって枯れていった昨年の春を思うと、
今年の開花は比べものにならないほど嬉しい景観です。
葉がめぶいた時期に、なんとかうどん粉だけはと、ハッパ乳剤を噴霧器ピンポイント噴射にして
高い位置めがけてかけたのが、少なからず功を奏したのかもしれません。


あきらめちゃいけませんね。
あきらめなければ、チャンスはめぐってくるものです。
この子の生命力を信じて、これからもお世話をいたしませう。
♪つぼみよ、つぼみよ、つぼみさん
あ~した、おおきく咲いてんかぁ~♪
(大阪弁、笑)

新苗の時の、かぼそかった枝は、今ではこんなに立派な幹に。
めきめきと樹皮がめくれるくらい、今年もじわじわ太さを増しています。

そして、今年、途中の枝から出てきた緑の太い枝が、恐らく、来年主幹となる枝

ぐんぐん伸びていってます。

今年も初夏から、ジャックと豆の木の枝物語が始まりそう。
冬の誘引では、またまた増えた枝の整理と誘引に、汗をかきそうです。

コガネキッズ防止のための不織布をめくると、
有機の置き肥料をめざして、表面に上がってくる白根。
生命力いっぱいのジュランビル
春を迎えることができて、よかった、よかった。。。
