我が家では、今、ベランダのイヴが咲いています。

9月始めに、初めて施した夏剪定。
ざっくり剪定することに勇気がいりましたが、
その甲斐あって、秋に大きな5つの蕾があがりました。
(最初に咲いた秋イヴ)

秋のバラは、濃縮したように色が濃く、
目を見張るような鮮やかさです。

色味はパレードと似ていますが、
花びらが、まるで染色した布のように、繊細な広がりがあります。

花びらに刻まれたかすかな縦紋様は、織物のようでもあり、
その繊細な特徴に心奪われます。
色濃く咲く、この時期のバラは、とても美しいです。

私は、反り返るイブのガクが、なんとも好きなのですが、
先日、購入した 木村卓也さんが出版されたバラ本のなかに、
バラのガクが、こんな風に下に沿ったら、
切り花として切り取って大丈夫! のサインなのだそうです。

こうすると、蕾のバラは、必ず咲いてくれるのだとか・・・。
朝か夕方に切り取り、深い水につけて、たっぷり水を吸い上げてもらえば
さらに長持ちするのだそうです。

イヴの芳醇なダマスクの香りは、花瓶活けても、部屋のなかに漂います。
ここ数日は、ベランダのイヴを、毎日カメラに収めていました。

半開きのイヴ。
この頃から、濃厚な香りがベランダに漂ってきます。

そして徐々に開花して
(翌日)

香りはいっそう強くなっていきます。

(そしてまた翌日)

花の下部がそりかえる芍薬咲き。
開花とともに、イヴの退色はとても早いけれど、
香りの発散がこれだけあれば、退色が早いのもうなづけます。
きっとたくさんのエネルギーを費やしているのだと思います。
(さらにその翌日)

そうして、隣では、次の主役が出番を待ってます。
<早朝撮影のイヴ>



そして、最後の秋イヴ。

まぶしい陽の光を浴びると、一層鮮やかなローズピンクです。

春に新苗をお迎えしてから、秋までに、5回の開花時期があり、
花数は20を超えました。
無謀にも、ついた蕾のほとんどを咲かせてしまったことで
体力を消耗させてしまったかもしれません。
それでも、こんなに大きな秋バラとなってベランダを飾ってくれてるのですから、
イヴはきっと強い品種なのだと思います。
(下の画像は、色褪せている手前がイヴで、後方がパレードです。
二つはとてもよく似たローズピンクですが、イヴは数日経過すると、こんな風に色焦るのです。
イヴの花持ちも、正直、あまりよくありません。
それでも、何にも勝る香りの魅力があります。)

そうそう、嬉しいニュースがあります。
夏剪定時に、切り取った茎を使って、たくさんの挿し木をしてたのです。

パレード、ストロベリーアイス、イヴの3種類です。
暑さのためか、挿し木の成功率は最悪で、
次々、没落していくなか、
一つだけ生き残った挿し木があります。
(上の画像から50日経過した挿し木)

イヴです。
この可愛い挿し木は「イヴ・ベビー」と呼ぶことにしました。
大きく育ちますよ~~に・・・。
(★^ω^)★