作曲指導を受けていたとき、フランス音楽好きな恩師が言っていました。
「あ~た(貴女)、ヨーロッパへ行ってみなさい。留学じゃなくっていいんですよ。旅行でいいんです。
そこの気候に触れてみなさい。
空や風をうけて、街を歩いて、花をみてごらんなさいよ。
そうすれば、おのずと、その国で生まれた音楽が理解出来てくる。
フランスは綺麗だ。空の色が違う。花の色だって違う。
フランスは、本当に美しい、美しい国ですよ。」
数年前、ロードレースの「ツール・ド・フランス」をDVDで観たとき、
そこの映っていた空の色は、なんと鮮やかな美しいブルーでした。
空だけでなく、家々に飾られた鮮やかな花や木々。
恩師が言った美しい景観が映し出されているかのようでした。
ラヴェルや、ドビュッシー、プーランクやフランク
名曲を生み出した作曲家が暮らした国・フランスは、光に溢れた国だったのですね。
薔薇もしかり.。
フランスが生み出した多彩な薔薇のバリエーションに驚かされました。
あふれる色彩環境のなかで育ったフランス人の感覚は、
日本人の私達にはない、豊かな「美の感覚」があるのかも・・・。
くすんでいない、色あざやかな花たちは、どの花もが、主役になる。
それがフランスの薔薇なのかも・・・。
フランスで屈指の名門・デルバール社。
その薔薇たちを見るとき、
息を呑むほどの華やかさと、数多くのバリエーションに驚かされます。
ゴージャスな、 ローズ・ポンパドール、

妖艶な装いの、サンデグジュペリ、

穢れのない美しさに包まれた、 ナエマ、

気品にあふれた、 マダムフィガロ、

こうした有名品種をはじめ、多彩な競演は、
まるで宮殿の舞踏会を舞うドレスのようです。

幾多の品種を生み出したデルバール社。
その最新品種として登場した薔薇があることを知りました。
きっと薔薇たちの舞踏会に登場したら、
さっそうと人々の注目を浴びてしまそう。
若さと美貌に恵まれた薔薇ではないかしら。
ビアンヴェニュ




私の家は地味な家ですが、いつかは育ててみたいデルバール社のお花たちです。
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明日、恩師の作曲したピアノコンチェルトの演奏会がありまして、
ちょぴり懐かしくなって、こんな記事になってしまいました。