音楽之友社から出版されてる著書『リヒテルは語る 人とピアノ、芸術と夢』を読んだ。
読んだというよりも、ページをめくったというかんじ。
理由は、内容が読めないから。
読めないというのは、むずかしすぎる・・・。
文章ではなく、リヒテルが語っている言葉に、ありとあらゆる絵画や文学や劇が出てきて、
凡人の私には、語っている内容がわからないんだ。
読んだというよりも、ページをめくったというかんじ。
理由は、内容が読めないから。
読めないというのは、むずかしすぎる・・・。
文章ではなく、リヒテルが語っている言葉に、ありとあらゆる絵画や文学や劇が出てきて、
凡人の私には、語っている内容がわからないんだ。
スヴャトスラフ・テオフィーロヴィッチ・リヒテルは1915年クライナ生まれ。
20世紀最大のピアニストの一人と言われてる。
以前、NHKのプロジェクトXで、YAMAHAピアノ職人を取り上げたとき、
このYAMAHAのピアノを愛したリヒテルが紹介され、その印象は穏やかな巨匠だと思っていた。
先日読んだ原智恵子の本のなかで、リヒテルも登場し、
しょっちゅうリサイタルをキャンセルする問題ピアニストということが書かれていた。
20世紀最大のピアニストの一人と言われてる。
以前、NHKのプロジェクトXで、YAMAHAピアノ職人を取り上げたとき、
このYAMAHAのピアノを愛したリヒテルが紹介され、その印象は穏やかな巨匠だと思っていた。
先日読んだ原智恵子の本のなかで、リヒテルも登場し、
しょっちゅうリサイタルをキャンセルする問題ピアニストということが書かれていた。
(リヒテルのマネージメント会社から、智恵子に、なんとかリヒテルをご機嫌よくリサイタル出場させるよう依頼し、それに応えたという内容が掲載)
今回読んだこの本は長年親交を深めたユーリー・ボリソフという演出家兼映画監督が、
リヒテルが語った言葉を回想し、本にしたもので、
まぁ、読んでて、このリヒテルの鬼才というか、異質ぶりに驚いた。
リヒテルが語った言葉を回想し、本にしたもので、
まぁ、読んでて、このリヒテルの鬼才というか、異質ぶりに驚いた。
リヒテルはヴァイオリンからピアノに転向したのが22歳。
10代なかばで独学でピアノを練習したという。
遅れて入学した音楽院では、「彼に教えることは何もない。」と教授が思ったそうな・・・。
ピアニストのデビューは27歳。
だがたちまちその遅れを取り戻して39歳の年に、プラハの音楽祭出演で「現代のリスト」と称されることになった。
10代なかばで独学でピアノを練習したという。
遅れて入学した音楽院では、「彼に教えることは何もない。」と教授が思ったそうな・・・。
ピアニストのデビューは27歳。
だがたちまちその遅れを取り戻して39歳の年に、プラハの音楽祭出演で「現代のリスト」と称されることになった。
とにかくね、この本読むと、人とまともに会話できてないことがわかるの。
奇想天外な夢の話やら、絵画や文学作品もちだして、作品はこうだ、ああだと語るの。
わけわかんない。でもすさまじい博学で、脳みそが一般人と違うのが明らかにわかるのよ。
話も一人で語りだすと、アレヨアレヨとどんどん展開していっちゃって、
話の聞き手がうなづく箇所がないっていうか・・・・
で、話のなかに、わけわかんない物語が出てきたり、比喩が凡人にはわからないものであったり。
いわゆる「天才気質」なんでしょうね。
奇想天外な夢の話やら、絵画や文学作品もちだして、作品はこうだ、ああだと語るの。
わけわかんない。でもすさまじい博学で、脳みそが一般人と違うのが明らかにわかるのよ。
話も一人で語りだすと、アレヨアレヨとどんどん展開していっちゃって、
話の聞き手がうなづく箇所がないっていうか・・・・
で、話のなかに、わけわかんない物語が出てきたり、比喩が凡人にはわからないものであったり。
いわゆる「天才気質」なんでしょうね。
で、この本読んだあと、リストのピアノコンチェルト1番と2番を録音したCDを久しぶりに聴いてみた。
リヒテルの演奏です!
ロンドン交響楽団、キリル・コンドラシンと1961年競演したものを。
すごいですねーーー。
なんか、すごいですよーーーー。。。。
ビタリと合ってるのも驚きだけど、なんといいますか、部分部分に表現が浮き出てるっていいますか・・・。
ピアコンのリスナーの方なら、きっと上手く感想を表現できると思うのですが、
とにかく私の言葉でなら、「スケールがでかい!」「完璧!」ってかんじでしょうか・・・。
上手く言えませんが、リヒテルは、やっぱり脳ミソ違う天才なんだと思います。
だって、独学でピアノ覚えて、音楽院で教授から教えるもの、何もないって言われたくらいですから。
そうそう、リヒテルのピアニシモは、とびきりの美しいピアニシモですね!
ロンドン交響楽団、キリル・コンドラシンと1961年競演したものを。
すごいですねーーー。
なんか、すごいですよーーーー。。。。
ビタリと合ってるのも驚きだけど、なんといいますか、部分部分に表現が浮き出てるっていいますか・・・。
ピアコンのリスナーの方なら、きっと上手く感想を表現できると思うのですが、
とにかく私の言葉でなら、「スケールがでかい!」「完璧!」ってかんじでしょうか・・・。
上手く言えませんが、リヒテルは、やっぱり脳ミソ違う天才なんだと思います。
だって、独学でピアノ覚えて、音楽院で教授から教えるもの、何もないって言われたくらいですから。
そうそう、リヒテルのピアニシモは、とびきりの美しいピアニシモですね!
・・・ということで、難解パズルがお好きな方にはもってこいの、この難解な著書!
リヒテルにご興味のある方に、オススメです。
ただ、チェーホフ、プルースト、トーマス・マン、フェルメール、ピカソ、シーレ、エルンスト、
ダリ、コクトー、フェリーニ、パゾリーニ、シェイクスピア劇、世界各地の教会建築、黒澤明などを知らないと、言ってる内容、わかんないです。
え?私ですか・・・?もっちろん、さっぱりですわ。。。
リヒテルにご興味のある方に、オススメです。
ただ、チェーホフ、プルースト、トーマス・マン、フェルメール、ピカソ、シーレ、エルンスト、
ダリ、コクトー、フェリーニ、パゾリーニ、シェイクスピア劇、世界各地の教会建築、黒澤明などを知らないと、言ってる内容、わかんないです。
え?私ですか・・・?もっちろん、さっぱりですわ。。。
著書より一部掲載
リヒテルが語る作品 「リストロ短調について」
リヒテルが語る作品 「リストロ短調について」
私がリストでファウスト的だと思うのは、ソナタロ短調だ。だが『ファウスト』の第一部ではない。第二部だ。そしてこのソナタで私の好きな場所は、「仮面舞踏会」だ。(第一主題が再現する前の部分を指す。)“誰”が現れるかって? -奇妙な花束、薔薇のつぼみ、群集の不満の声、女どもの無駄話-みんな『ファウスト』に出てくる。私が好きなト書きはこれだ。-「ファウストはすっかり老いた」(第二部第五幕「宮殿」の場面冒頭)。ゲーテによれば、終幕においてファウストは百歳になったそうだ。このソナタを、そう90歳で弾けたら素晴らしいだろうな。このソナタは「毒のテーマ」に始まり、またそれで終わる。すべては低音部の中にあるのだが・・・。ときどき思うんだ。自分は誰かに毒殺されるのではないかって。もちろんこれは私の主観だ。いちばん大事なのは『ファウスト』をドイツ語で読み、このソナタ全曲を弾くことだ。カーネギーホールで弾いたとき、一箇所だけミスをした。ばかな話で、全然難しくないところだ。うっかり指をひっかけた。そこでこの音だけ録音スタジオで弾き直した。内緒だぞ!
p276より