「ただいま・・・」
深夜を廻ってから衛はうさぎの待つ家に戻る。
インフルエンザが流行っているせいでなかなかシフト通りに
仕事が終わらず、帰りが遅くなることが増えてしまった。
今夜も二人で家でゆっくり夕飯を取るつもりでいたのだが
かなわなかった。
「うさ、もう寝たかなぁ・・・」
そう言いながら衛はダイニングに向かう。
“お仕事ご苦労様です。夕飯は冷蔵庫の中に入っているので
電子レンジで温めて食べてねv うさぎ”
彼女の小さな文字と、うさぎの絵が描いてあるメモを
衛は愛しそうに見つめたのち、
遅い夕食を済ませ、風呂に入った。
衛は起こさないように寝室のドアを開ける
「うさ・・・・おやすみなさい・・・」
そうつぶやきながら、うさぎの額にキスをしようと
布団をめくると、そこには泣きはらしたうさぎの姿が見えた。
「何泣いてるの!?」
「まもちゃん、おかえりなさい・・・ゴメンねちょっと泣いちゃった。」
「泣いちゃったって・・・」
「寂しかったの。でもそんな事言えばまもちゃんにあきられちゃうよね・・・
ごめんね。今度からはこっそり泣くから・・・」
そう言ったうさぎを衛は強く抱きしめた
「うさ・・・俺いつもうさの事泣かせてばかりだな・・・
俺は本当にうさの側にいてもいいのか・・・?
悲しませるばかりじゃないのか・・・?」
衛はうさぎを抱きしめながら苦しそうに話しかけたが・・・
「まもちゃん、今の言葉そっくりあなたに返すわ・・・
私もまもちゃんの側にいてもいいのかなってずっと
思ってるから・・・」
二人とも考えてる事は同じだった。
衛はそんな彼女がますます愛しくなり、うさぎを抱きしめる腕に
より力が入る。
「もう大丈夫。うさの側に居るから。
嫌がられてもずっと一緒に居るから、覚悟しておけよ?」
「私も・・・まもちゃんがどんなに私の事拒んでも一緒に居続けるから・・・」
そう言って二人は布団に入り、抱きしめながら夢の世界に入っていった。
終
微妙・・・・・・
適当に書いたら胸焼けするくらい甘くなってしまいました(* *)