2年前にFくんという、とてもシャイな男の子が「ピアノを習いたい」と言って教室に来てくれました。
当時年中さん。
眠くなったり、機嫌が悪かったり、色々大変でしたが、眠い時には一緒におやつを食べて機嫌を見計らってレッスンしたり、ソルフェージュの模唱から始めて、のってきたらピアノを始めてみたり、色々な手立てをしてレッスンをしてきました。
そのうちメキメキ弾けるようになり、自信になって、幼稚園でも泣かなくなりました。それどころか、幼稚園で得意そうにピアノを弾くようになったのです。
そこで、お父様、大決心。ピアノを買ってくださいました。
キーボードで弾いていた時より、音がしっかりしてきました。
グレンツェンのコンクールに出てみましょうか?とお誘いすると、お母様がコンクールに出れるだけでも嬉しいとおっしゃってくださいました。
予選まで、コンクールということがあまり実感できなかったのか、1曲を何度も弾くのが飽きたのか、あまり一生懸命練習はしなかったようです。
結果はあと1点で優秀という点数で準優秀賞でした。
どういうリアクションになるかなと思っていたら、賞状を投げ捨てて、「こんなもんいらん」と泣いたそうです。
いつもあまり感情を表に出さないタイプなので、意外に思ったと同時に、これは、やる気あると思いました。
「悔しいんだったら、その悔しさを忘れちゃダメだよ。本選はトロフィーがもらえるようにがんばろう」
と励ましながら、レッスンをしました。
お母様も一生懸命練習に付き合ってくださって、練習したら、最後にラインで動画を送ってきてくださいました。
毎晩、「もっとここはこうしてね」とお返事をしていました。
ある日子供が練習をする習慣がついたので、先生も毎日大変だから動画を送るのをやめます
とお母様からラインがありました。
「あ、やっとコンクールに挑むということが実感できたのだ」と確信しました。
高松に行く前はグレンツェンに出るみんなを呼んでレッスンして、送りだしました。
結果が出る時間はドキドキしてみんなの連絡をまってました。
なんと、Fくん銅賞取ったんです‼️
幼稚園での音楽会はキーボードを担当❗
かっこよく目立っている動画を見せていただき、うるうるきてしまいました。
グレンツェン本選幼児のコースは銀賞1名。銅賞1名。優秀賞3名。準優秀賞1名。
広島の西日本大会にむけてみんな闘志をもやしています

