レッスンがもう少しで終わるという時に、娘からメールがきました。
何だろうと思ったら、
「レッスンが終わったら、教室で待ってて。」
と書いてありました。
しばらくすると、突然、娘とKちゃんが入ってきて、
「今日で、Kちゃんのレッスンが最後なので、聴いてあげて」
というのです。
Kちゃんは、幼稚園の年中さんから教えている生徒さんです。
御幸教室は小さな子供さんがいっぱいになったし、Kちゃんも、そろそろ大学出たての娘に教えてもらうのも、新鮮でいいかな。と思って、「Kちゃん、春菜先生に教えてもらう?」と言ってみたら、「はい!」とすかさず返事が返ってきて、(笑)ちょっぴり寂しかったのですが、娘にレッスンを託すことにしました。
それが、高校1年の時。
彼はもう、高校3年生。大学受験で忙しくなるということで、11月をもってレッスンは終わりにすることになっていました。
するとお母さんまでレッスン室に入って来られました。
幼稚園の年中から、高校生になるまでのことが、頭の中で、走馬灯のように思い出されます。
Kちゃんが、ベートーヴェンの悲愴ソナタ2楽章を弾き始めました。
すごく素敵な曲になっていました。じぃぃぃんときました。
心がこもった演奏でした。
心から、拍手をしました。
お母さんは涙ぐんでおられました。
娘の小粋なはからいに、私は感動すると同時に、ちょっと照れてました。
ピティナのコンクールもA1から、D級まで受けて、お兄ちゃんやお友達とデュオも受けてきました。
予選や、本選で賞をもらった時は本当に嬉しかった。
彼は本当にピアノが好きで、人前で弾くのも、大好きでした。楽しく色んなことに挑戦してきました。
県外の大学と、愛媛の大学と両方受けるので、県外の大学になったら、下宿先に電子ピアノを持って行くそうです。
愛媛の大学になったら、また一緒に音楽を楽しむことができるかもしれません。
どうなるかわかりませんが、どうやら、しばらくお別れのようです。
Kちゃん、今まで、ありがとう。辛い時、悲しい時、あなたのピアノによってどんなに救われたことか!
大学受験がんばれ!
ピティナっ子の根性みせてね!
