私が映画「天気の子」に拘る理由 | よかと君の独立開業日記

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司法書士試験合格後即独者の司法書士事務所開業日記です。

 私が映画「天気の子」に熱中しているのは、アニメフアンでもなければ映画フアンだからでもありません。

 

 主に、東宝株式会社によってプロデュースされた新海誠監督が、宮崎駿監督率いるスタジオジプリによるビジネス(子どもやアニメマニアだけでなく普通の大人をも対象にしたアニメビジネス 1興行収入約150億円くらい)を引き継ぐことができるか否かという経営・経済学的見地によるものです。

 

 

 暇人の私がいろいろ考察した結果、「天気の子」は、まずは恋愛だけでなく社会的メッセージをも映画にできることを示すことができた時点で、成功だと思います。

 

 興行収入は前作「君の名は。」はより落ちるでしょうが、その売上減は次作で、また恋愛エンターテイメント作品を発表することで、挽回できます。

 

 経営・経済学的見地の私の結論は、新海誠監督は「引き継ぐことができる」です。

 

 

 そして、かつての宮崎駿監督のポジションについた時点で、映画及びアニメ評論家だけでなく社会評論家(知識人)の評論の対象になると思われます。そこで、作品に論壇を活性化させる力があるか否かが問題となります。

 

 私個人は、物語の雑さを若干感じましたが、その社会的メッセージは、僕(主体)、僕と私(関係)、社会(共同体)の関係を問うという我が国の文芸評論界の一大論点を突くものであり、賛否はわきおこるでしょうし、この映画の作品論で社会批評を書くことは十分可能だと思います。

 

 新海誠監督は、宮崎駿監督に匹敵するくらいの論壇活性化能力があります。

 

 

 以上の考察から、私は、「天気の子」の上映を以て、新海誠という新しいビジネス・文化リーダーが誕生したと考えます。

 

業界変動の渦中の目撃者であるというのは興奮するものです。新海誠さんは私と同じく団塊ジュニア世代出身ですし、頑張って欲しいです。