見城徹の「圧倒的努力は必ず報われる」 | よかと君の独立開業日記

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司法書士試験合格後即独者の司法書士事務所開業日記です。

 幻冬舎社長であり作家でもある見城徹氏の格言に「圧倒的努力は必ず報われる」というのがあります。

 

世の中には努力しても報われない人も多く、この格言に対して批判的な意見も多いですが、格言の是非については、格言の土台となる見城徹氏の人生をも分析する必要があると思います。

 

 

現在の見城徹氏があるのは、編集者という職業の中で高い実績を上げたからであり、出版社社長の職業もその延長線上にあります。

 

編集者同士の争いでは、圧倒的努力は必ずとはいいませんが報われる可能性は高いと思います。なぜならば、そもそも専門職という閉鎖的な世界でありライバルも少ないからです。

 

一般的な勤め人が営業・業務・総務・支社勤務といったジョブローテーションを経た上で、出世していくのとは訳が違います。

 

圧倒的努力が報われるには、前提として、その人の適性に合った環境に属する必要があると思います。

 

私自身の経験では、努力するというのは2種類あると思います。

 

 

まずは、自分に合った居場所を探し出すこと。これは運命的な要素も大きいと思います。努力しても無駄になったりかえって遠回りになることもあるでしょう。

 

となれば、努力は報われるというよりも、自分探しの旅がモラルハザードを引き起こして無為に時間を過ごすのを防ぐための一種の自分を規律する道徳律として努力があると思います。

 

私の司法試験や司法書士試験に向けての努力は今から思えば非効率で無駄が多かったとは思いますが、「真面目に勉強はしました」。そこには合格目指してと同時に自分を規律するという感覚が確かにありました。

 

 

そして、居場所が見つかれば、努力すればするほど報われやすいと思います。何故なら、場所が限定され努力する内容も限定され、あてどもない努力をするということはないからです。

 

 この場合の努力に、「圧倒的努力は必ず報われる」という格言があてはまると思います。

 

 

 実際のところ自分に合った居場所を見つけ出すのは難しいです。一生見つけ出せない人も多いでしょう。

 

 となれば、自分を規律するための道徳律としての努力の方が、報われる努力よりも大切なのかなと思います。