年配者で司法書士試験に合格するのは凄い!! | よかと君の独立開業日記

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司法書士試験合格後即独者の司法書士事務所開業日記です。

ハイカラ雪化粧

 

 私は司法書士試験に合格してから、よく40歳以上の年配者から(フェイスブックやミクシーだけの人も含む)「難関資格試験(司法試験、司法書士試験、公認会計士試験、税理士試験、弁理士試験)を受験したいが受かるでしょうか?」との相談事を受けます。

 

 私は「あなたなら絶対に受かりますよ!」等のお世辞が言えない人で真面目に「京都大学卒でも50歳でその脳みその状態を保っているかどうか保障はありません。」とか「難関試験は専業受験生、すなわち将来の無い無職の人が多いので、多くの受験生は社会的復権をかけて想像以上に死にもの狂いで勉強しています。」とか厳しいことを言っちゃいます。

 

 もっとも、これは私自身の経験に基づくものですから本音であり私個人に関しては真実です。

 

 

 司法書士になってから定年や早期退職制度を利用して司法書士試験に合格した知り合いが数人いますが、その人達の共通の特徴は、頭が柔らかい・人生の先輩ずらしないことです。真顔で20代のとある司法書士のブログを「良いこと書いてるよ。是非読んでみて。」と紹介されたときはびっくりしてしまいました。

 

  一言で言えば良い人なのですが、うまく説明できないのですが、いわゆる人格者や謙虚な人ともちょっと違います。単なる性格論に留まらないものがあります。

 

 

 人間、年を重ねれば、だんだん頭が硬くなってきます。社会的地位も上がっていきますので(少なくともそれなりに高い社会的地位にいた経験はある)、プライドも高くなってきます。更に、一流大学出身だったら、「自分は頭がいい。」との思いもあります。

 

したがって、社会的地位・プライド→資格試験合格と無関係、一流大学出身→現時点の脳みそではない、で「こんなはずはない!!」状態が続いて受からないわけです。

 

 

もっとも、私は年配者の頭が硬いのは悪いことだとは思っていません。逆にうらやましいとすら思っています。

 

なぜならば、頭が硬いというのは、それだけ自分のアイデンティティーがしっかりしている証拠だからだと思うからです。したがって、その人が、会社の重役だったり子供は就職して結婚しましたなど社会的立場が確固であるならば、生きやすいとは思います。もっとも、周りの人がどう思うかは別ですが。

 

 

結論として、年配者が頭が硬いのは当たり前。それはその人の人生経験に基づくアイデンティティー。悪いことじゃない。でも、難関資格試験を目指す以上は、そのままの状態で楽には行きませんよ、ということです。だから、年配者で司法書士試験に合格するのは凄いんです。