第1章 My story 

第9節  離婚調停~離婚成立
 
 

4.  第1回 「 涙の調停 」
     ~やり直したいと言う夫の嘘~
 
 
 
 
とうとうこの日がやってきた・・



結婚するときにまさか自分が



家庭裁判所で夫と離婚について話すことなど



1ミリも考えたことはありませんでした。



そして
きちんとした形で夫婦生活を終えるため
家庭裁判所へ入りました。



夫と顔を合わすことのない調停ですが
初めてのこと過ぎてとっても不安でした。



そして
緊張しながら受付をすませて
待合室で名前を呼ばれるのを待っていると
私と同じ様に、待合室で待っている方が
3組程いらっしゃって



皆さんは、ご自身が依頼した弁護士さんと一緒で
どのように調停を優位に進めるか真剣な表情で
話し合ってました。



ひとりなのは、 私だけなんだ、と思って
静かに順番を待っている間・・・



印象に残ったのは、
小さなお子様がいらっしゃる、ある女性でした。



不仲な夫婦関係を見ていた小学低学年のお子様
あまりのショック学校へ行けなくなってしまった事など弁護士さんへご相談されていました。
養育費の問題などのお話もされておられ
たいへん深刻な内容でした。



それから



わたしは自分の名前を
女性調停員さんに呼ばれたので
待合室を出て小さな調停のお部屋へ向かいました。



真っ直ぐ歩いて右の部屋。



廊下は、とても寒かったですが
担当の女性調停員さんが
とても親切にしてくださり
笑顔で励ましてくださいました。



私がひとりぼっちで
不安な顔をしていたからでしょうか。



わたしは、
  夫に会いたくない理由
( 会うと体調が悪くなり戻しそうになる旨 )
    を伝えると・・・



-  女性調停員  -
「大丈夫です。
   調停の間は顔を合わせることはないです。
   最終的に離婚をすることになった場合は
   書面の確認をしながら進めるのでお顔をみること
   なりますが、それまでは大丈夫ですよ!」



少しほっとしました。。




そして、🚪ドアを開けると
男性調停員が2人、椅子へ座っていました。




緊張しました。



私は、
調停を優位に進めるために事前に
まとめておいたマイノート
( セカンドオピニオン弁護士さんや探偵さんと
     打ち合わせた内容です )



それを、お守りの様に大切に持って
8畳くらいの小部屋で調停員と向かい合いながら
お話をしました。



そして、はじまりました。



男性調停員から。。



担当します、わたくし〇〇といいます。
宜しくお願いします。



ご主人のお気持ちを先ほど聞きましたので
お伝えしますね。( とっても深妙な表情でした )



まずね、、、
ご主人はこうおっしゃられているんですよ。



どうしても離婚をしなくてはいけないのか・・
私は妻に大変ひどいことをしてしまった
( DV モラハラ 職場不倫 )
自分はまだ妻を愛していて
本心はやり直したい
でも、分が妻をもの凄く傷つけてしまったので
自分からやり直したいと言える立場ではない、、、



とおっしゃられています。



男性調停員は、私の顔色をみながら
ゆっくりと話を続けました。



生活費は今までと変わらず振り込みます。
直ぐに一緒に住むのは難しいと思うけど
少しづつやり直せたらと思っていますが
それでも無理なら、、、
自分の希望ではないですが離婚をします。



それが、ご主人の本心 だそうです。




あなたの気持ちはどうですか?




ご主人のお気持ちを聞いてどのように
思われましたか?





そして私は
その場にいる全員の調停員さん
ありのままをお伝えしました。


「 あなた方は夫の言うことを全て信じているのですか?


   ( 抑えていた涙が止まりませんでした。理由は
        調停で夫は本心を話していないからです。
        本当に悲しく虚しかった。)


     私は人間は完璧な人はいないと思っています。
     間違いは誰でも経験をします。
     私自身も含めて。


     なので夫の不倫が発覚する前後も努力しました。
     そして彼の、不倫を許しました。
     自分にも何かの問題があったからだと
     思ったからです。


     夫はこう言いました。
俺が悪い。○○さん( 私 )は、悪くないよ!
     俺が役員に昇格して、家庭、妻、女( 不倫 )と欲張り
     めんどくさいことから逃げた。


     そう言って、自分のせいにして、
     私の悪いところなどを話してくれませんでした。


     だから、
     改善できるところを自分なりに前向きに考えて
     純粋な気持ちで夫婦の再構築をしようと
     努力をしました。


     夫は
    「 もう不倫女性と会っていない
    「 愛している 」と
       何度も言いましたが、、


     はじめてみた前向きなはずの週末婚
     違和感や不信感が多く
     何度も女性の影を感じ
     私の精神や体調も底をついてしまい
     止むを得ず興信所に依頼をして
     調べて頂きました。



真実知るためでした。



     探偵業者さんから調査報告書をいただくと
     夫と不倫女性とがホテルへ泊まっている事実が
     明らかになりました。
     反省する気配はいっさい感じられず
     スロットやパチンコなどのギャンブルを楽しみ
     二人仲良く遊んでいました。




私は考えました。




     私の心は病気みたいになり
     大好きだった家事も料理も手につかなくなり
     精神的にボロボロになり
     この先どうしていったら良いのか本当に
     わからなくなりました。



     いま、離れて暮らしていることで
     少しづつですが、精神面や体調面も回復してきては
     いますが再び一緒に暮らすことになれば
     また悪化し、同じ事なりかねない。



     この様な状態で、夫婦生活を
     やり直せるとは到底考えられません。




調停員は私へ尋ねました。




あなたはご主人を愛してないのですか?」
( ご主人あなたを大切に思ってますよという表情で )




         
「わかりません 」とだけ伝えました。




その時の私は・・号泣状態でした。
自分の持っていたポケットティッシュが
なくなってしまい調停員は私に
箱のティッシュを下さいました。



私に未練や迷いがあると
判断をしたのか、、、




「 もう一度話をしましょう。」



「 次は、円満調停を開きましょう! 」




 「あなたも、
    もう少し気持ちを落ち着けて
    冷静に話せるようになってから
    もう一度話し合ってから決めましょう。
    せっかく結婚したのだから。
    夫婦にはいろんなことがありますよ。」




 「ご主人はあなたに
                    愛情があるかと思いますよ。」




調停員にそう言われ
私は、第1回の調停を終えました。




そして私は
次の和解調停日待つことになりました。




つづく


 
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