「防災教育の日」掛け声だけでは…。 | 高橋祐司オフィシャルブログ「みんなの調布」Powered by Ameba

「防災教育の日」掛け声だけでは…。

「みんなの調布」発行人の高橋ゆうじです。

調布市内のみなさまにお聞きします。

調布市では昨日4月28日を「防災教育の日」と定め、市内全小中学校(市立)で様々な取り組みをしましたが、その事実をご存知の方はどのくらいいらっしゃいますか?

各小中学校にお子様が通っている保護者のみなさんには学校から案内が届いてますので、ご存じだったと思いますが、それ以外の方々はいかがですか?

また「地域の団体や組織を通じて案内をする」ということでしたが、実際にそれを受け取った方はどのくらいいらっしゃいますか?


ある地域でのボランティア参加者が『違和感があった』と発言されたとの情報を入手しました。

ある学校関係者の方が『学校毎に温度差がある』と仰っているという声を聞きました。

高橋は昨日ご紹介したような、お手伝いさせていただいたのですが、同様にある違和感を感じたのも事実でした。

ボクの耳に届いた範囲では、市の教育委員会は各学校長に対し、
「こんな制定をした、地域のみなさん(団体や組織)と協力して取り組んで欲しい。取り組み内容は学校側の裁量に任せる」

としていたらしく、学校によっては誰に相談し、何をすれば良いのか判断が出来ず、困惑していたところもあったと聞いています。

行政(市役所)が市民に向けて発表したのはこんな内容・日付けです⇒調布市H/P

学校関係者が困惑するのも容易に想像出来る。
市民に周知されないのも無理はないでしょう。

役所というところは、どうしてもお上意識というのが、知らず知らずのうちに根づいてしまっているんでしょうか?

霞が関から都道府県庁、そして市町村など基礎自治体へ。
文部科学省から都道府県教育委員会、市町村教育委員会~学校長へ。
お願いが案内になり、通達と形も変えて・・・。

高橋はこれまで何度も提言していますが、行政の最大の課題は「広報(情報開示・公開・提供)」だと思っています。
首長(市町村長)が勝手に「我が街は…を制定します」とか「…を宣言します」とは言えたとしても(首長はそれくらいの権限を持っています)、それを周知(広報)する努力を惜しんだら、市民は理解出来ません。

市民が行政の情報を毎日、『今日は行政から何か情報提供があるか?』と取りには行きません。市民だってそんなに暇じゃありません。

市長が朝駅に立って「市民のみなさん、市は今度こんな制度をつくりました」ってマイクで話して、チラシを配ったりしませんよね(笑)

しかし、それらも含めて行政はもっともっと市民の側に立った情報の提供(開示や公開でなく「提供」)に対して努力すべきだし、工夫すべきと思います。

私は広告会社で30年サラリーマンをしていましたが、企業が新発売した商品を国民に知ってもらい、店頭で見て貰い、手に取ってもらい、買ってもらうためには一言では語れないほど、それはそれは大変な努力をしています。

「市報に一度掲載した」とか「ホームページにも一回出した」だけで、市民に伝わるハズが無いんです。


今後も引き続き高橋は、行政の広報について、行政側が理解し実際に取り組んでくれるまで、粘り強く提言して行こうと今日改めて想いを強くしました。