みんなで学ぼう会の高橋です。

テレビはほとんど見ませんが、テレビ欄や新聞を見ると報道の中心はコロナからウクライナ危機に移っているようです。

そのウクライナ危機の報道も西側からの一方的な報道に偏っており、本質は見えません。

しかし、今回の危機は歴史の転換点となる出来事であり、近未来の世界大戦へつながる導火線となる出来事でもあるので、

このブログでも言及させていただきます。

 

歴史の転換点とは、アメリカの覇権国としての立場がロシア軍のウクライナ侵攻によって、完全に終わったということです。

既にアメリカの覇権はイラク戦争の失敗、アフガニスタン戦争の失敗によって決定づけられてはいましたが、今回の危機に対して経済制裁しかできない立場まで後退してしまったのです。ソ連崩壊後、ウクライナは核の放棄と引き換えに安全保障の担保となるブダペスト覚書を交わしました。アメリカは2014年に親ロシアのヤヌコヴィッチ政権に対して革命をしかけ、欧米よりの政権が続いていますが、派兵してまで助けることはしませんでした。

2030年頃に中国にGDPが抜かれる予測が出ていますが、実質的な覇権国ではなくなったのです。

ウクライナ危機 本当は何が起こっているのか?

西側だけの情報だけでは、本当のことは分かりません。

危機管理コンサルタントの丸谷元人さんは、現場の独自取材をもとに鋭い分析をしています。

全体主義と民主主義の戦いではありません。ウクライナに言論の自由はありません。

ウクライナの政府の中枢にネオナチがたくさん入っていることは事実です。

今回のロシアによる侵攻の前に、ロシア系住民が虐殺されていることは事実です。

今回のウクライナ危機が、戦争になることは多くの専門家が懸念していましたが、ジャック・アタリは2017年に『2030年ジャック・アタリの未来予測』で明確に予測していました。

ジャック・アタリと言えば、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプ勝利などを的中させています。欧州のヘンリー・キッシンジャーとも呼ばれ、ユダヤ社会の重鎮の一人です。

新型ウイルスの発生も予測していました。人口削減についても言及しています。予測というよりも、仕掛ける側なので、計画なのかもしれませんが・・・。ディープステートの一員であることも間違いないでしょう。

前掲の本より引用すると、「世界大戦を勃発させる六つの起爆剤」の2番目に確率が高いシナリオとして、「旧ソビエト連邦における危機」が想定されいます。

ロシアはクリミア(クリミアは電力供給をウクライナに依存している)とウクライナ東部の独立派の拠点地域を結ぶ細長い一帯を、またしても占領するだろう。アメリカとヨーロッパは、ロシアのこうした侵略を思いとどまらせるためにウクライナへの支援を強化する。ウクライナに武器を供与し、北大西洋条約機構(NATO)にウクライナを加盟させることを検討する。アメリカとヨーロッパのこうした動きを開戦事由と解釈するロシア政府は、アメリカに向けて先制攻撃を仕掛ける。

(後略)

アメリカへの先制攻撃は当たっていませんが、それ以外はジャック・アタリの予言通りになっています。

ちなみに「世界大戦を勃発させる六つの起爆剤」の1番高い確率のシナリオは、「東・南シナ海」の危機です。

覇権国が無くなった今、それに対する挑戦国である中国の番です。台湾有事、尖閣危機が迫っているとみて間違いないでしょう。

軍拡の推進、軍事力の拡散、非国家的武装集団の軍備増強、そしてアメリカなどの巨大勢力の不条理かつ無謀な行動、一触即発地域の出現、紛争を回避させられる国際機関の不在など、世界大戦が起きる可能性は日増しに高まる、世界大戦は、多くの地域的な危機によって勃発する。それらの危機が連鎖反応を引き起こすのだ。

危機は連鎖します。世界大戦のきっかけにならないことを祈らずにはいられません。