こんにちは。
ストッキング専門店アローラのみきてぃです。
前回のブログでは、
「なぜストッキング試着会を始めたのか」
「売上が欲しかった」
「もっとアローラを知ってほしかった」
そんな私の本音を書きました。
今回のブログは、その試着会の現場で、私が感じた「空気の変化」について書きます。
会場に集まってくださったのは、本当にさまざまな方たちでした。
年齢もバラバラ。
服装も、話し方も、雰囲気も──それぞれ全く違っていて、
でも、たったひとつだけ、みんなに共通していたのが
「ストッキングが好き」という想い。
ズボンの下にストッキングをはいてきてくださった方。
「今日は男性として来ましたが、心は完全に女装モードなんです」と笑って言ってくれた方。
初めての参加で、緊張した表情の方も。
でも、そんな空間に流れていたのは、
静かで、ちょっとぎこちなくて、でも確かにあたたかい空気でした。
会話が盛り上がっていたわけではありません。
むしろ、言葉はあまり交わされなかった。
初めての場所。
初めての人たち。
そして、自分の「好き」を表に出すという、ちょっと特別な場。
だからこそ、みんな慎重だったし、緊張もしていたと思います。
でも、それでも不思議と、場が冷たくなることはなかったんです。
「この空気、なんだろう?」
私は途中、何度もそう思いました。
沈黙があっても、どこかピリつかず、
ただそこに、“それぞれの想い”がふわっと浮かんでいるような感じ。
お互いに「どう接したらいいのか」を探っているようでいて、
でも決して“距離を置いている”わけじゃない。
目と目が合えば、そっと笑い合う。
試着中、誰かが困っていれば、さりげなく順番を譲る。
そのやさしさは、言葉じゃなくて、気配の中にありました。
そして、何よりも印象に残っているのは──
想像以上に、私に質問をしてくださった方が多かったことです。
「このタイプ、伝線しにくいですか?」
「はいたときのツヤ感って、どんな感じですか?」
「太もも、きつくないですかね…?」
きっと皆さん、それぞれに緊張していたと思います。
でも、「ここでなら聞けるかも」と思って、
そっと話しかけてくださったことが、私にはすごく嬉しかった。
そのひとつひとつに、全力で答えました。
なるべく安心してもらえるように。
「ここに来てよかった」と思ってもらえるように。
そして心の中で、何度も何度も「ありがとう」とつぶやいていました。
だってこれは、ただの買い物じゃない。
「自分の好き」を、そっと差し出す勇気の時間だったから。
だから、私はまた開催します。
📍9月6日(土)東京・新大久保 ストッキング試着会&販売会
入場無料、出入り自由
ここには否定する人はいません。
静かで、あたたかい空気が、ちゃんとあなたを包んでくれます。
今すぐには来られない方へ。
平日朝7:45からInstagramでインスタライブやってます。
ストッキングの話、ちょっとした日常のこと、ゆるくおしゃべりしています。
声だけでも、聴いてくれたらうれしいです📻
▶Instagram:@mikitystocking
次回、第3話は──
「試着会は、ただの販売会じゃなかった。」
あるお客様の姿が、私の中に残した静かな衝撃。
そのことを、心を込めて書きます。
また、読みに来てくださいね🌸