【ストッキング試着会の現場から】名前も、地位も、年収も知らない。でも、つながった | イタリアストッキング専門店から愛をこめて

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ストッキング販売25年・女社長のストッキングぶっちゃけブログ

こんにちは。

ストッキング専門店アローラのみきてぃです。

 

 

前回のブログでは、
「なぜストッキング試着会を始めたのか」


「売上が欲しかった」

「もっとアローラを知ってほしかった」
 

そんな私の本音を書きました。

 

今回のブログは、その試着会の現場で、私が感じた「空気の変化」について書きます。

 

 

会場に集まってくださったのは、本当にさまざまな方たちでした。

 

年齢もバラバラ。
服装も、話し方も、雰囲気も──それぞれ全く違っていて、
 

でも、たったひとつだけ、みんなに共通していたのが

ストッキングが好き」という想い。

 

ズボンの下にストッキングをはいてきてくださった方。
「今日は男性として来ましたが、心は完全に女装モードなんです」と笑って言ってくれた方。
初めての参加で、緊張した表情の方も。

 

 

でも、そんな空間に流れていたのは、
静かで、ちょっとぎこちなくて、でも確かにあたたかい空気でした。

 

会話が盛り上がっていたわけではありません。
むしろ、言葉はあまり交わされなかった。

 

初めての場所。
初めての人たち。
 

そして、自分の「好き」を表に出すという、ちょっと特別な場。

 

だからこそ、みんな慎重だったし、緊張もしていたと思います。

でも、それでも不思議と、場が冷たくなることはなかったんです。

 

「この空気、なんだろう?」

 

私は途中、何度もそう思いました。

 

沈黙があっても、どこかピリつかず、
ただそこに、“それぞれの想い”がふわっと浮かんでいるような感じ。

 

お互いに「どう接したらいいのか」を探っているようでいて、
でも決して“距離を置いている”わけじゃない。

 

目と目が合えば、そっと笑い合う。
試着中、誰かが困っていれば、さりげなく順番を譲る。

 

そのやさしさは、言葉じゃなくて、気配の中にありました。

 

そして、何よりも印象に残っているのは──
想像以上に、私に質問をしてくださった方が多かったことです。

 

「このタイプ、伝線しにくいですか?」
「はいたときのツヤ感って、どんな感じですか?」
「太もも、きつくないですかね…?」

 

きっと皆さん、それぞれに緊張していたと思います。
でも、「ここでなら聞けるかも」と思って、
そっと話しかけてくださったことが、私にはすごく嬉しかった。

 

そのひとつひとつに、全力で答えました。
なるべく安心してもらえるように。
「ここに来てよかった」と思ってもらえるように。

 

そして心の中で、何度も何度も「ありがとう」とつぶやいていました。

 

だってこれは、ただの買い物じゃない。
「自分の好き」を、そっと差し出す勇気の時間だったから。

 

だから、私はまた開催します。

📍9月6日(土)東京・新大久保 ストッキング試着会&販売会
入場無料、出入り自由
 

ここには否定する人はいません。
静かで、あたたかい空気が、ちゃんとあなたを包んでくれます。

 

 

今すぐには来られない方へ。
平日朝7:45からInstagramでインスタライブやってます。
 

ストッキングの話、ちょっとした日常のこと、ゆるくおしゃべりしています。

声だけでも、聴いてくれたらうれしいです📻
 

▶Instagram:@mikitystocking

 

次回、第3話は──
「試着会は、ただの販売会じゃなかった。」
あるお客様の姿が、私の中に残した静かな衝撃。
そのことを、心を込めて書きます。

また、読みに来てくださいね🌸

 

 

 

みきてぃより
ストッキング愛をこめて