2024年10月4日(金)
夫のお父さんが
9/23にコロナ陽性となりました。
97歳という高齢、
しかも若い時
肺を患った事がある義父は
コロナがきっかけとなり
全身状態が悪くなりました。
熱は下がったので
多分コロナは陰性となったはず。
しかし
ダメージを受けた肺は
深刻な状態に陥りました。
昨日
老人ホームから連絡が有り、
私と夫、そして長男の3人で
義父の元に駆けつけました。
老人ホームは
コロナ感染者が出たという事で
現在、
面会制限が敷かれていますが
義父が危ないという事で
面会の機会を頂きました。
義父の部屋に行くと
義父は半目を開けて
横たわり
静かに呼吸をしていました。
口には
酸素マスクが装着されていますが
他には何も付けていません。
言うなれば
自然な状態で寝かされています。
施設の医師と看護師の方が
部屋に入って来られました。
医師は
義父の喉元を示して
「喉が上下に動いていますよね。
これは下顎呼吸と言います。
肺で呼吸するのが難しくなり
他の器官を使って
必死に呼吸しているので
努力呼吸とも言われるものです」
とおっしゃいました。
下顎呼吸
私はすぐに検索しました。
下顎呼吸
(かがく呼吸と読みます)
臨終が近いことを表す
呼吸とありました。
夫が
お父さん!
お父さん!
ありがとう
今まで本当にありがとう
と呼びかけます。
長男も
おじいちゃん!
おじいちゃん
がんばったね!
と義父の手を握ります。
長男が
おじいちゃんの手を握ると
握り返してくるよ
と驚きます。
義父は最後の力を振り絞り
私達の呼びかけに
応えようとしているのです。
夫も
お父さんの手
温かいよ‥
と手をさすります。
まだ息があるうちに
娘達にも
おじいちゃんに会わせたいと思い
長女に電話したら
直ぐに駆けつけると
言ってくれました。
電車とタクシーを使って
長女がやって来ました。
駆け付けた長女も
おじいちゃん!
おじいちゃん!
〇〇(長女の名前)が来たよ!
今までありがとう
と声を掛けます。
家族の声に
義父は少しだけ反応します。
ぼんやり開いた目に
少し光が宿るのです。
次女は
小さな子どもが2人居るので
金曜日の夜に
急に家を出ることは出来ません。
私は
携帯をビデオ通話にして
次女とおじいちゃんを
繋ぎました。
次女は
おじいちゃんの姿を見ながら
おじ〜いちゃん!
おじ〜いちゃん❗️
〇〇(次女の名前)だよー
がんばって〜
もう少しがんばって〜
私が行くまで
がんばって〜
と電話の向こうから
呼びかけます。
次女の隣で
4歳のコナン君までも
がんばれ〜
と叫んでいます。
医師から
お父様はは非常に危険な状態で
今夜にも
または明日にも
その時が来るかもしれません
この週末は
そのおつもりでいて下さいと
言われました。
そして、
お父様は
苦しまれていません。
安らかでいらっしゃる事が
今は何よりです、という
医師の言葉に
私達は救われました。
義父の危篤を
なんとか義姉に伝えたいと
携帯にも自宅にも
何度も電話しましたが
繋がりません。
LINEしても
既読になりません。
しばらくして
やっと
義姉に電話が繋がりました。
夫が
お父さんの様子を伝え
直ぐに来た方が良いと言ったら
義姉の反応は
驚くことに
えー?
今から?
私、疲れているんだけど
何?
私にこれから来いっていう事?
と
自分の父親の危篤にも
あまりに素っ気ない返事に
夫は呆れて
別にいいよ
姉貴が自分で判断してよ、
お父さんに会いたかったら
来れば良いよ
自分で判断してよ
俺は強制しないよ
いい?
俺は伝えたからな
と電話を切りました。
心なしか
義父の顔が曇り、
さっきまでの目の光が消え
どんよりした表情に戻ったのは
気のせいではありません。