
被災地の小学校・中学校にトップアスリートを派遣する「スポーツ心のプロジェクト」。そのプロジェクトの一環で配布されていた「スポここ新聞」の最終号が、羽生くんの特集だったそうです。
被災地の学校にしか配られていない貴重な羽生くんのインタビューを、仙台在中のおこじょまるさんが全文書き起こして下さいました!
これ、本当に凄かったです
子供向けだからいつも以上に話が噛み砕いてあって分かりやすい。
羽生くんのここだけしか聞けない話も読めるインタビュー
↓ぜひ読んできて下さい!

―練習と「試合で向き合い方の違いはありますか?
「練習は120%で、試合は150%で、と思っています。本当に足が力が入らなくなるまでやることを決めています。筋肉とか人間の動きには限界があるけど、限界を押し上げられるのは心でしかないと思うんです。心が弱っていると何もできない。自分自身、心が弱っているとうまく練習できないとか、試合でいい演技ができないということが何回もある。どれだけ強く心を持つかによると思うんです。だから練習の時はうまくいかなくても、心のエネルギーがなくなるまで費やそうと思っています」
「本当に足に力が入らなくなるまでやることを決めています」
って、すごーーい!
メニューを一通りやったからとか、一時間やったからここで区切りにしようとか、そんなんじゃないんですね。
ハビが「ユヅがどんな練習をしてるか知ってるから」というような事を言っていましたが、やっとどういう意味かわかりました。
「心のエネルギーがなくなるまで」か。
どれだけ「やる気」かが重要ですね。
これくらいでいいやって途中でやめたりしない。
そのためにモチベーションが保てる具体的な目標が必要。
そう、試合で上手くいくばっかりも良いと言えないのかも知れません。
負けたり、失敗したりした時の「悔しさ」も心にエネルギーを与えるという意味でいい経験なのかも。
いつだったか、「心に薪を入れられた状態」って言っていましたが、勝つばっかりじゃなく、たまに負けたりするライバルの存在って一番いい活力源ですね。
それとここ↓(抜粋)
―試合の時はどうですか?
「試合のときは修行僧のようになっています。本当にムダなものを排除するというか。平昌オリンピックの時は1カ月半くらい、自分の心の中で”スケートのため”と言えないことは何もしなかった。」
「スケートのためと言えないことはしない」
これもいろいろと応用出来そうな言葉ですね。
自分がやらなければいけない事に置き換えると、分かりやすく判断が出来て励みになりそう。
子供たちもこういう考え方を取り入れると「これは○○に必要なこと?」と自問自答して、自分への集中の仕方が変わるかも知れません。
それから、なんと言ってもここ↓
―子どもたちから”自信がない”という言葉を聞きます。どう考えますか?
「自信はつけるものだと思います。成功すれば、それは自信になります。逆に自分の理想が高ければ高いほど、それができなかったら自信にならない。たとえば、羽生結弦が陸上の100㍍で9秒台を出したいとなったら、それは自信になるわけないですよね。そんな無謀なことはない。たぶん自信というのは”私はこれができます”というものなんですよ。勝てる実力があるという意味だと思うんです。自信がないということは勝てる実力がないという意味と同じだと思うんです。だから、自分の実力が勝てる実力に達するまで努力することが一番大事だと思います」
「自信というのは“私はこれができます”というもの」
なるほど❗👀
自信がないというのは、「私はできないかも知れない」という不安がある状態なんですね。
成功を重ねて、毎回完璧に出来るようになる。相手に勝てるレベルまで完璧にやる。そうすれば「自信はつく」。
「自信はつけるもの」
すごい明快で分かりやすいですね。
すごく論理的。
うーん、もっともっと読みたくなる内容でした
この中でもっともツボったのはこのくだり
「たとえば、おやつを食べたい、油ものを食べたいと思っても、これを我慢したらスケートにつながるかもしれないとか。面倒くさいと思ったことを乗り越えれば、その精神力がスケートにつながるかもしれない。そういうことを常に考えています」