前記事に2012年全日本前の『スポルト』の一部を書き起こしましたが、Twitter動画が見られなくなっていたので、長いバージョンに差し替えてます。

こちらにも貼って、羽生くんの部分を中心に書き起こしましたニコニコ
ナレーション部分は概要だけ書いてます。





【2012年12月16日放送フジテレビ「スポルト」】より


(動画 羽生くん部分を書き起こし)


羽生「(全日本フィギュアは)ソチオリンピックに向けてのラスト3段目くらいですかね。そこで失敗してズルっっ!て落ちちゃうと最後まで落ちちゃうんで」


・上位選手(小塚・高橋・織田)の全日本へ向けてのコメント
全日本のし烈さを語る

・町田・無良のコメント

・パトリック・チャンのコメント(ファイナル時)
「全日本に出場できなくて本当に良かったよ」



・2012年ニースで初出場銅メダル



羽生「今年のクリスマスは、本当に大変なことになると思います」
 
羽生「結局誰かは行けない。そういうような、本当に熾烈な闘いになると思うので」
 
羽生「しっかりと、あのー、気持ちを締めて先輩方に、あの、突っ込んでいきたいと思います」
 
スタッフ「自信のほうは?」
 
羽生「あります!自信はあります」
 
スタッフ「ありがとうございます」
 
羽生「ありがとうございます」

〈収録終了後〉
羽生「ちょっとカッコいい事言った!」

ナレーション
「彼は十代の若者らしく、その確固たる自信には確かな裏付けがあった」
 
スタッフ「いやいや素敵ですよ。あれですね。簡単には負けてやんねーぞ、と」
 

羽生「負けないっすよ!負けないっすよ、先輩!」
 



・カナダに渡る羽生



オーサーコーチに付いた理由

羽生「オーサーコーチ自体が、あのー、選手時代に「Mrトリプルアクセル」って言われるくらい本当に技術性の高い選手で」

羽生「4回転の確率を高めたいとか、もっともっといろんな種類を増やしたいとか、そういう風に思って付きましたね」





・スケーティング練習風景
羽生「疲れながら良いスケーティングをしなきゃいけないっていうので、またなんか、新鮮ですごく良いトレーニングになってるなあっていう風に思ってます」




・練習が終わると
羽生「練習が終わるとクッタクタで(笑)。もう、家帰ってストレッチしてご飯食べて寝ちゃうっていう感じなんで、あまりカナダを満喫してるっていう感じではないですね」



・スケートアメリカでショート歴代最高得点を出す





・NHK杯で高橋大輔を抑え優勝



・高橋大輔について
羽生「全てが完成してるっていうか、ジャンプ跳ばなくても負けちゃうんじゃないかっていうようなくらい、本当に全てにおいて憧れてしまう」




・ナレーション
「そして高橋も常々、自分の後継者は羽生しかいないと感じている」

高橋「今度は彼が(フィギュア界を)引っ張っていくだろうし、また次の世代が出てくるには彼を目指す選手も出てくるだろうし。そういった面ではすごく面白い。ウカウカしてられないです」





・グランプリファイナルで高橋優勝、羽生2位




・仙台アイスリンク仙台で練習する羽生
携帯にコーチから送られて来るメニューで練習している

羽生「はぁ・・・今日はちょっと苦しい顔が撮れるかも」

取材スタッフ「あはははは」

羽生「(笑)」

スタッフ「そんなプログラム?」


羽生「苦しいと思いますよ。今日は」




・全日本フィギュアへの所信表明
羽生「やっぱり世界一にならないといけないなという風な思いはたくさんあります」

羽生「やっぱりそれは、来シーズン、ソチオリンピックだからこそ強く思ってることでもありますし、今シーズンからやっぱり自分を完成させていかなきゃっていうような思いがたくさんあります」




ナレーション
「羽生結弦、18歳。今年の全日本フィギュアは僕がもらう。世界一を目指すために」


荒川静香さんがスタジオ解説
伸びしろがある、この若さにして自分のやる事がわかっていて貪欲に頼らずに取り組むのがかれの良い部分。カナダに移って新しい環境に身をおいて、またすごく吸収する時期でもある。オーサーは個々の良いところを伸ばすのでその指導方も羽生選手に合っていた。4回転2本跳ぶハビエル選手からも刺激を受けている。今シーズン、後半のジャンプが1.1倍になったことも羽生選手を後押ししている。






      ⭐⭐⭐⭐⭐⭐


ソチオリンピック優勝を目指す羽生くんを、2012年ニースの世界選手権から躍進していく姿を描いた特集。

当時、リアルタイムで見ていた私もこのシーズンの羽生くんの勢いと、また、ショートでがーっと世界最高得点を出したかと思うとフリーで撃沈するアップダウンの激しさにもうヘトヘト(×_×;)

ファン1年目にしてフィギュアスケートの応援ってこんな感じに大変だとは知らなかったと思ったことでした。

ふっ、その大変さはまだまだ序章に過ぎないことは後々知るびっくり



さて、この特集は、昨日も書きましたが羽生くんを良く思わない人たちを刺激したのではないかと思います。

羽生くんの世界一を目指す勢いで先輩を追い上げる構図となってますし、ちょいちょい出る「ワード」が刺さったんじゃないでしょうか。

「自信はあります」
「負けないっすよ先輩!」

もそうですが、ナレーションで言った


「後継者は羽生」
「今年の全日本フィギュアは僕がもらう。」

とか。

テレビを見ていると、こういった煽っていくような雰囲気に飲まれていくと感じることがあります。

試合会場に初めて行った時、場内では選手の名前がコールされて、滑って、点数出て、次の選手出てと、あれ?と思うほど淡々と試合が進んで行きます。

テレビで見ている時ほど緊張して心臓がドキドキすることもなかったです。
それで、あんなにドキドキするのはテレビのナレーションのせいもあるんだ!と気づいたことでした。


2012年の全日本の異様だった雰囲気は、こういったマスコミの報道も含めて醸し出されていったのもあったのではないかと思います。



昨日の記事に『「何かあったら」が羽生選手自身の「何かあった」ときの経験に行き着くのか!気づかされました』とのコメントを頂きました。

ありがとうございます。
私もそのコメントを見てもう一度考えました。

羽生くんに「何かあった」からこそ、鍵山くんの言葉に反応したと私は考えました。その痛みの経験があるから、鍵山くんの方へ振り向いてまで言わないではいられなかったんだと思います。

羽生くんには「何が」あるのかの予想もついているのではないでしょうか。その経験から。どんな事が起きるのかがだいたい分かってる。そうでなければ「守る」と断言はできないはずです。

会見で鍵山くんを擁護することで「何か」に対しての抑止にもなったと思います。

一連の羽生くんの行動に、過去、羽生くんに何があったかが透けて見える気がする。

人が何かを行動するとき、その奥には、それは「痛み」に端を発していることが多いのかも知れません。痛みや悲しみを多く経験した人ほど、深い洞察力を持って人の気持ちに鋭敏に気づきやすい。

けれど、それを矢面に立つ覚悟をしてまで表明できる人はそう多くないと思います。

羽生くんは今までの辛い経験を経て強くなっていった人。
もしかしたら、羽生くんがその才能そのままに、何の辛い経験もなく来たのだとしたら、いつかとんでもない行動を取り自滅したかも知れません。

羽生くんもケガがなかったらオリンピック(平昌)の優勝はなかったと言っているように、一見無い方がいいと思うことが成功の鍵である事もある。

人生は大きな歯車のようなものかも知れません。
羽生くんという大きな美麗な歯車の周りに配されたたくさんの歯車。
それら全てが回って全体を動かしている。

邪魔だからと言ってひとつ取り外してしまうと、それがために全てが動かなくなってしまうのかも。

先輩も、オーサーコーチも、ハビエルも、昌磨も、鍵山くんも、全てが羽生くんの人生に必要なのです。

全て、これ、天の配剤。



羽生くんを見ているだけと思っているファンもその歯車のひとつ。
羽生くんに恥じないようファンとしての矜持を持ちたいと思います。












◆写真は動画からスクショさせて頂きました。