会社は今日から17日(日)まで夏休み。
と言っても、この夏休み期間中は「廃線跡巡り」と「鉄道乗りつぶし」も夏休みにします。
しかし夏休みを除いても8月は怒涛の廃線跡巡りラッシュ。
そんな8月2回目の廃線跡巡りは、先日雨天順延とした「⑫富内線廃線跡巡りの旅」です。
のんびりツーリング
この旅で巡ろうとしている「富内線」はこの辺り
もともと予定していたスケジュールはこれ
では早速始めます。
6:00、予定通りに札幌市内の自宅を出発し、「北郷IC」から道央道にて苫小牧方面に向かいます。
当初の予定では道央道から日高自動車道に乗り換えて、「沼ノ端西IC」で高速道路を降りる予定でしたが、ちょっと寄り道をします。
それは千歳線の廃駅「美々駅」です。
「美々駅」は利用客減少に伴い、2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正に併せて旅客営業を終了した駅で、現在は「美々信号場」として活躍しています。
私の廃線・廃駅跡巡りは「廃線で廃駅」となった路線・駅を対象としていますが、「美々駅」は現役路線千歳線の駅でしたので、本来は対象外。
しかしこの駅、もし現役であれば北海道経済のけん引役「Rapidus社」の最寄り駅で、世が世なら今ごろ利用客が回復していたのかもしれません。
そんな「美々駅」に7:15到着です
7:25に美々駅を出発して、国道36号線→234号線と乗り継いで富内線旧線起点の「沼ノ端駅」に向かいます。
本題に復帰です。
7:50、「沼ノ端駅」到着。
今回の旅のスタート駅です。
千歳線の起点駅であり室蘭本線の駅でもあります。
【沼ノ端駅】
富内線はこの写真の右奥に入っていったようです。
これは沼ノ端駅の旧駅舎。
現駅舎の隣にありますが、今は使われていません。
8:10、「北松田駅」到着。
【北松田駅】
国道235線沿いにあります。
この国道と並行して走る日高自動車道は富内線の路盤に作られたようです。
場所はこの辺り。
自然に還っていて、何も見当たりません。
8:25、「静川駅」到着。
【静川駅】
国道235線沿い「苫東つたの森山林」を入ります。
するとすぐに富内線の路盤跡の遊歩道が。
しかし駅跡に行くにはバリケードがありましたが、迷わず進んでいきました。
「立入禁止」とは書いてありませんでしたし。
少し開けた場所。
この右手に駅舎があったようです。
その横には、
鉄道遺構でしょうか?
遊歩道の帰り道に
鹿の糞だらけだということに気づきました。
バリケードはそのためでしょうか。
8:35、「上厚真駅」到着。
【上厚真駅】
駅跡はガソリンスタンドになっていました。
道路に面した路盤跡。
駅前広場。
ホームがあったと思しき場所。
8:55、「入鹿別駅」到着。
【入鹿別駅】
民家が建っていますが、そのアプローチの通路に駅があったようです。
この辺り。
その横の茂みに近づくと近づいてみると、赤頭の杭。
遺構であることは間違いなさそうですね。
9:05、「豊城駅」到着。
【豊城駅】
富内線の路盤跡を利用した道路です。
この民家の入口が駅だったようです。
駅舎があったのはこの辺り。
目の前にバス停がありましたが、停留所名は読み取れませんでした。
旧線はここまでですが、新線は日高本線終点の鵡川駅を起点としていますので、ここから鵡川駅に向かいます。
9:15、「鵡川駅」到着。
【鵡川駅】
日高本線の終点駅です。
待合室内のミニ展示場がありますが、富内線に関するものはありませんでした。
こちらが廃止された区間側です。
この鵡川駅が富内線新線の起点ですが、新線はさきほどの豊城駅まで。
豊城駅から終点「日高町駅」までは新旧同じです。
なので豊城駅をスルーしてその先の春日駅に向かいます。
鵡川駅を出発してすぐの踏切跡で、日高本線の車止めを発見。
9:50、「春日駅」到着。
【春日駅】
当時の駅舎が残っていて、バスの待合所になっています。
駅前広場には商店も残っています。
ホーム側にめをやると、
ホーム跡が残っていて、駅名標も?
路盤も残っています。
ここから次の「波呂沢駅」に向かうのにナビ通りの道を行ったのですが、舗装されておらずバイクで行くのに苦労。
少々時間を要して10:15、「芭呂沢駅」到着。
【芭呂沢駅】
どうやら今通ってきた道が路盤だったようです。
駅はこの辺りにあった模様。
10:25、「旭岡駅」到着。
【旭岡駅】
駅舎が残っているわけではありません。
駅舎が建っていた場所には工事現場の仮設事務所。
駅前広場と駅前通り。
「百貨店」もありました。
10:40、「栄駅」到着。
【栄駅】
栄集落の奥に駅があったようです。
駅舎はこの辺り。
獣道を進みます。
ここに駅があったのでしょうか?
11:05、「豊田駅」到着。
【豊田駅】
駅前広場には消防団の建物が。
駅舎はこの辺り。
鵡川駅方面の路盤。
日高町方面の路盤。
駅前通り。
11:20、「穂別駅」到着。
【穂別駅】
駅跡は「ふれあい公園」になっていますが、穂別駅構内の広さが伺える公園です。
駅舎はこの辺りにあった模様。
またもや砂利道を通って、11:45、「(貨)深牛駅」到着。
【(貨)深牛駅】
この茂みの中に貨物専用駅「深牛駅」があったようです。
よく見るとキロポストのようなものも見えます。
ここからまた砂利道を先に進めば次の「富内駅」に行けるはずなのですが、行き止まりになっていたため、一旦「穂別駅」に戻ります。
12:10、「富内駅」到着。
【富内駅】
路線名の由来となった駅です。
おそらく富内線廃線跡でもっとも当時モノな駅舎。
何だか懐かしい感じ。
ホームにはここまで立ち寄ってきた駅の駅名標が。
鵡川駅方面。
日高町駅方面。
ホームは修復されていますが、それも老朽化しています。
静態保存されている旧式客車はライダーハウスとして使われていたようです。
駅前広場と駅前通り。
12:35、「幌毛志駅」到着。
【幌毛志駅】
国道237号線沿いに駅のアプローチ。
入ってみます。
広いところに出ました。
ここに駅があったようです。
日高町駅方面の路盤も残っています。
先ほどの国道沿いにはバス停があって、停留所名が辛うじて「毛志」だけ見えます。
12:50、「振内駅」到着。
【振内駅】
駅舎跡には鉄道博物館が建っています。
駅構内にはD51にサハリン仕様が静態保存されています。
初めて見ました。
個人所有のD51だったようです。
鵡川駅方面。
13:10、「仁世宇駅」到着。
【仁世宇駅】
この道路の右側を並走していた模様。
その路盤が残っています。
しかし奥に進むのは怖いので、ここで引き返します。
先ほどの道路側から駅舎のあった茂みの中を見てみます。
ホームのような段差がありますが、定かではありません。
13:25、「岩知志駅」到着。
【岩知志駅】
国道237号線沿いに駅の入口があったようです。
入ってみましょう。
ここに駅があったようです。
鵡川駅方面の路盤。
日高町駅方面。
国道に戻ってくると「上岩知志」なるバス停を発見。
13:55、「日高岩内駅」到着。
【日高岩内駅】
国道沿いのこの先にあったようです。
空き車はこの辺りのようです。
13:45、「日高三岡駅」到着。
【日高三岡駅】
またもや国道237号線沿い。
完全に茂みに覆われています。
赤頭の杭がありますね。
14:00、富内線終点「日高町駅」到着。
【日高町駅】
「国鉄富内線の跡」という石碑がありますが、ここは駅前広場のようです。
石碑の前、この辺りが駅舎の跡です。
その奥のJAの施設の敷地内が駅構内。
駅前通りです。
これで富内線走破です。
なんとほぼ半日で終わりました。
この後は日高町内で昼食&休憩。
あとは帰るだけですので、時間に縛られずのんびり帰ります。
15:00、日高町を後にし、国道274号線で新夕張駅に向かい、駅前の道の駅で夕張メロンを食べて帰りました。
