この記事の続きです。
低学年でもできる、言葉を検討する授業の一例です。
赤とんぼ
まどみちお
つくつくほうしが
なくころになると
あのゆうびんのマークが
きっと 知らせにきます。
金色の空から
もう秋ですよ……って。
すぐに、「赤とんぼ!」という答えは見つかります。
ここで大事なのは、根拠となる言葉を探すことです。
ただの思い付きではなく、
「ここにこう書いてあるから」を見つけさせます。
子どもには、「証拠を探して!」と話します
この問題の場合、
・「赤とんぼ」という題名
・つくつくほうしがなくころ
・ゆうびんのマーク(の形)
・もう秋
という言葉が、その根拠になります。
ただの想像ではなく、記述に基づいて読む。
これが、読解力をつける読み方です。
この記事でも書きましたが、
「どこに書いてあるの?」
「証拠を探して!」
を繰り返していくと、
妄想読みをすることがなくなります。
授業中、本文と離れたことを言い出す子がいると
「どこにもそんなこと書いてないよ」
「証拠がないじゃん」
と、子どもたちの間で声が上がるようになります。
「妄想読みはおかしい」という学級風土ができると、クラス全体の読解力がついてきます