13年前の今日

知人6人と車で県外に出かけ

その帰宅途中遭遇したのが

東日本大震災

利根川上の高速道路走行中だった

 

何度も足止めになり

携帯電話は不通

家族とも連絡つかず

やっと繋がった知人の情報から

アタシ達の住む町が

とんでもない状況だと知り

このまま無事に

100キロ先の自宅まで辿り着けるのか

はたまた

家族達はどうしているのか

車内は騒然

アタシの気がかりは

自宅に残した4頭の犬達のこと

とめどない不安と共に

何時間もかけ

どうにかこうにか帰宅して…

 

まず安堵したのは

自宅が倒壊してなかったこと

(あっちこっちヒビが入ったけど💦)

アタシの気配を感じたのか

夜の真っ暗な家の中から

ワンスカ吠える犬達の声わんわんわんわんわんわんわんわん

あ~生きてる~笑い泣き

チビ犬3頭にドベ1頭

地震の爪痕著しく

しっちゃかめっちゃかになった部屋の中で

みんな無事だった

良かった~ほんとに良かった~笑い泣き

 

ところで

夫はというと…

 

職場は海岸沿いの高台にある

近辺は津波の被害もあり

本人とは音信不通のまま

もしかして

アタシ、このまま未亡人!?

などとよからぬことを思いながら

度重なる余震と

停電で真っ暗の部屋のなか

犬達と肩寄せ合いたむろっていると

玄関付近で怪しげな音が…

 

こんな時を狙っての泥棒か!?

ざけんなよっ!ムキー

モップの棒を手に取り

玄関の方にそーっとむかっていくと…

玄関ドアがゆっくり開き

家の中を覗くように黒い人影が…

 

アタシ…あっ!?生きてたっポーン

夫…え~っ!?帰れたのっポーン

 

夫によれば…

県外に行ったアタシ

今日中には戻れないはず

ならば犬達のため

とにかく自分が早く帰らなきゃ

とは言え

自宅まで20キロ弱の道のり

状況から車での帰宅が出来ず

せっせと歩いてると

途中で知人が自転車を貸してくれ

必死でペダルを漕ぎ

やっと着いたら

いないはずのアタシの車

犬も吠えない静まり返った我家

どんな状況!?アセアセ

 

お互いを不審者と思うって

どうなのよっアセアセ

 

震災以後しばらくの間

4頭とも

私の側にまとわりつきっぱなし

小さな地震でも怯えてすぐに寄ってくる

よっぽど怖かったんだね

犬達だけで

どれほど心細かったことだろう

 

震災を経験した4頭

この13年の間

みな 順に天に召され

今は

震災知らずのおぼっちゃま金太郎だけ

 

さて

他に家族のいない夫と私

二人一緒に何かあったら

残された犬達はどうなるのか

この震災で

よくよく身に染みた

 

この日を境に

夫婦で取り決めたこと

 

”夫婦一緒に遠出はしない

どっちかが遠くに行くときは

片方がすぐ帰宅可能範囲にとどまる”

 

というわけで

震災以降

遠出に関わらず

夫婦一緒に外出することは

ほぼ無くなった

なんてったって

我家は ”お犬様”一番だからっラブラブ

 

毎年 3月11日

当たり前のことや

平凡な日常に

心から感謝する日