東京で探すことになった両親の住まい

検討していた住まいは

 

北関東戸建て

東京中古マンション購入

東京賃貸マンション

 

に変わっていたのですが、

この時点で両親が迷い始めてしまいました。

 

私はなんとか東京に引っ越してもらうように両親を説得しています。

 

 

 

 

 

 

介護とお金

 

 

実際に、もし北関東で介護をすることになったらどうなるのか。

父の姉、タミさんの介護の時の話と、老後のお金についての話もしてみました。

 

前回のお話はこちら下矢印

 

 

「タミさんは独身で子供いないからちゃんと貯金もして、準備してたし。

年金もたっぷりあったからいいけど…

ユウちゃんたち、老後のお金足りないんじゃない?」

 

「お金のことは聞いたことない。

ユウ子が仕事でいくらもらってるのかも、2人の仕事のことも」

 

「私もお父さんたちの引っ越しの話をするまで、

ユウちゃんとお金の話してなかったから知らなかったけど」

 

「生活費は2人で半分ずつ出し合ってるって聞いたぞ」

 

「…マサルくん、ずっと作品作りをしてて

あんまり働いてないみたいだったよ?」

 

「そうは言っても

そんな……

 

ユウ子にお金がないなんて、

そんなことはないだろ」

 

 

妹の旦那さんは、

働いてないみたい、というか

本当にほとんど働いていないんです

 

 

妹は全く仕事をしてないとは言いませんでしたが、それは私にそこまで言えなかっただけで、本当は完全に専業主夫なのかもしれません。

 

 

両親の知り合いにも息子がアーティストとして活動するためにずっと金銭的に支援を続けているミヤジマさんという親御さんがいます。

 

その方は両親より10歳ほど年齢は下ですが、長年まともに働かない息子に苦労しているのでした。

 

 

 

「ミヤジマさんのところもそうだけど、作品作りに集中したいからって、仕事したくない人っているんだよ」

 

「ミヤジマさん、困ってたわ…

息子がいつまでも作家活動を辞めないって。

ミヤジマさん、ずっとお金出してあげてるのよ」

 

 

田舎にもそういう人はいますが、都会にはさらにたくさんいます。

私の周囲にもそういう方はいたり、噂話に聞く事は多いのですが、身内となると話は別です

 

そして、妹の旦那さんは、そういう人なのです。

 

 

 

 

自由人の老後資金

 

 

その事は父もわかってはいたのですが、

妹がそんな苦労話を両親にするはずもなく

 

父にとっては聞きたくない事実を突きつけられたようで

だんだん父の表情が険しくなりました

 

 

「生活費は2人で折半してるって聞いてる。

ユウ子にお金がないなんて……

そんな事は…」

 

 

父にとっては自慢の娘。

そんな娘が老後の貯金が足りないなんて

父は認めたくないのかもしれません

 

そして

だんだん父が怒り始めました

 

なぜか父の怒りの矛先は私に向いていて

もうこの話はしなくていいというように

私の話を否定し始めました

 

 

ユウ子にお金がないなんて、

そんなことはない!

そんなことに口挟まなくていい!」

 

 

私の話を全否定し、

怒り始めた父

 

 

お父さんに

私の話は

聞いてもらえない…

 

 

もうこれ以上言って

わかってもらえない

 

 

 

でも

これはすごく大事な話なんです

 

 

父にとっては知りたくないことかもしれないですが

 

妹にとっても

両親や私にとっても

目を背けてはいけない

大事なことなんです真顔

 

 

そして一番思うのは、

お父さんが怒るべき相手は

私ではなくて

妹の旦那なんじゃないの?

 

 

私もだんだん

怒りが湧いてきましたムカムカ

 

 

やっぱり私は

父に愛されていないんだな…

 

実家を出て何十年も経って

またそう気付かされたのです。

 

やっぱり父はそういう人だったんだ。

 

『妹の悪口を言う姉』

父にはそう見えるのかもしれない。

 

私が両親の介護に積極的に関わる気になれなかった理由はここにあります。

 

 

そのお話はこちら下矢印

 

 

 

「ユウちゃんに何かあったら、

マサルくんは面倒見てくれるのかしら」

 

「……わからない。

仲は良さそうだったけど」

 

「今まで長い間、

2人は入籍もしなくて

マサルくんはユウちゃんのこと

大事に思ってくれてるのか

ずっと心配だったのよ」

 

「ずっと入籍しなかったのも、

マサルくんの作品作りのためだったから。

何かあっても

マサルくんは自分を優先するんじゃないのかな。

私はそんな気がするよ」

 

その時、父は妹夫婦2人の様子を思い出したように話し始めました。