ヒビキのコラムが一瞬だけ全体的に大写しになった場面があったので書き起こしてみました。完全とはいかないまでも、9割方はいけたかな。
アイドル評論家ヒビキ一郎の
俺は認めねえ 連載127
『アメ女の登場によるアイドル戦国時代の
幕開けを認めねえヤツは俺が認めねえ』
大体俺は5歳のころから上野がいつかアイドルの聖地になるってわかってたんだけど、アメ女のポテンシャルがここまでレボルーショナリーでドラスティックなものだとは正直思ってなかったし。
そんでもって俺は現在、御徒町のバアちゃん家に下宿しながら、今アイドルシーンで最もホットなこの町に通ってんだけど、アメ女がミリオン出してからじゃ遅いから。今のうちに中野から引っ越そうかと正直思ってるし。さよならしょこたん。
それはさておいて、このエポックメイキングな出来ごとを、お前らもちゃんと毛根の隅々まで
感じてんのかなー？アメ女のポテンシャルがここまでレボルーショナリーでドラスティックなものだとは
（不明）
は、俺がこうして認めてやってること以外に、大きく言って二つのファクターがある。
まず一つは、毎日、アメ横の東京EDOシアターで必ず行われる、握手会やミニライブに代表される、草の根ファンサービスってやつ。つまりこれまで「テレビの向こうの可愛い娘ちゃん」というアイコンでしかなかったアイドルの、リアルでナウな姿が行けば必ず目にする事が出来るようになったってことだし、そんでもってそこで汗もかくは、涙も見せるは、アイドルの生身の姿に声援を送れるようになったってことだし、「会いに行けるアイドル」が誕生した以上、会いに行こう、元気をもらいに行こうってファンなら思うし、ファンじゃなくても
（不明）
えけど、もう一つのファクターが時代の追い風。CDが売れない時代にどんな風？とお前らアマちゃんは思うだろうから、一度ライブに行ってみればいいし、彼女たちを支えるピンチケの多さに腰を抜かすだろう。ヤツらは鳴かず飛ばずの黎明期から、俺についでアメ女を支えてきたツワモノぞろいの連中だ。なぜ平日にも関わらず、それほどまで熱心に劇場に通うかって？それは、ヤツらがアイドルを知らずに育ってきた世代ということにつきるし。
下手にアイドルを知らない世代だからこそ、「アイドルマニアは陰湿なオタク」という偏見にもおびえることなく（俺はそんなの認めねえど）ヤツらは全力投球でアメ女を応援することができたってわけ。
ピンチなくしてアメ女の成功もなかった。そしてヤツらは、これからもアメ女を応援し続ける有望株だ。そしてヤツらが編み出したアイドルファン道のノウハウは、確実に若い層へも受け継がれている。たまたま続いたアイドル不在の時代とアイドルを求めるエネルギーが大きな揺り返しとなって、今上野を中心に一大ムーブメントが起こりそうとしているんだけど、そのセンターにいるのがアメ女ってこと。そんでそのアメ女のセンターにいるのがまめりんこと有馬めぐ。彼女の細い体からは想像できないハードなダンス、パワフルな歌声、タフなメンタリティーが、今のアメ女の推進力になってるって話。
そんな訳で
（不明）
今後上野にとどまらず全国に飛び火すること間違いない。これが一番時代の先頭を行っているわけだし、そうするとどうなるかっていうと、野心的なアイドルの群雄割拠が始まり、新しいアイドル戦国時代の幕開けになるってこと。
昔のドブ板選挙じゃないけど、これだけファンとの距離を縮めて大衆に食い入るかってのを、
アイドルたち自身もそれぞれ試されているわけだから、変な話、必死になるわな。ブスでもおかめちんこでもへちゃむくれでも、チャーミングなキャラクラーがあれば神がかり的なアイドルになれるエンバイロメントはあるってこと。
ま、生半可なアイドルなんて俺は認めねえけど、とにかく俺が言いたいのは、
『アメ女人気に代表される、大衆にコミット＆時代にマッチした、新しいアイドル・エポックの到来をみとめようぜってことだしっ。以上。』
今週のそれでもそこそこ
認めてやってもいい1枚
「涙目セプテンバー」
（アメ横女学園）
しっかりとしたアイドル論になっているとは思うけれど、アメ女を『会いに行けるアイドル』として語っているのが気になりました。AKBが存在していない世界線のドラマだったらそれでいいのだけれど、花巻さんの次女がAKBファンということになってるから。AKBのいる世界で、AKBのキャッチフレーズを用いてアメ女を語ってしまったのがちよっと残念でした。
書き起こし一番の収穫は、ヒビキが御徒町のおばあちゃん家に下宿しているというのが判明した事ですね笑