大鰐温泉といえば、昔からの客舎が残る、貴重な温泉街です。去年の暮れに一瞬通りかかって、JRの駅を降り、弘南鉄道に乗り換えるわずかな時間によったのが駅前の山崎食堂でした。
ほかにいろいろ選択する余地もまったくなく、すかさずここに入ってみました。
入ってみて思い出したのですが、大鰐温泉は温泉もやしが名物で「もやしラーヌン」というのをやっていました。私も普通はどこに行ってもラーメンを食べるタイプなのですが、このときはあまりに寒かったので、ついつい鍋焼きうどんを頼んでしまいました。
これはこれで、いかにも青森らしいていねいな作りでおいしかったです。
しかし連れがオーダーしたもやしラーメンを少しもらって食べると、信じられないうまさ。温泉熱で育ったもやしが大量に入っていてうまいだけでなく、スープ自体があっさりした煮干し系ですごくおいしい。
こんなラーメンだと知っていたら、ぜひとも大盛りを頼むべきだったと、深く後悔したのでした。
ちなみにここも津軽百年食堂。
とにかく、こういう店はあなどりがたい。大鰐といえば二代目若乃花ですが、ショーケースに間垣部屋の暖簾が飾ってありました。
[大鰐温泉 山崎旅館](2011年12月訪問)
■所在地 青森県南津軽郡大鰐街大鰐前田34-21