
本日、北朝鮮による日本人拉致についての講演会が、
福岡市の手によって行われた。
基本的には、人権部が担当するという、
あくまでも人権という観点で進められたもので、
政治色は薄いものと受け止めた。
講演者は、横田めぐみさんの弟である横田拓也氏であった。
拓也氏は、現在家族会の代表を務めており、
重責を担っていることを
この度の講演においても痛感させられるものであった、
めぐみさんが拉致されて47年。
拉致問題が表面化したのは、90年代の後半であり、
今なお小泉訪朝以来進展のないまま時が経過している。
横田滋氏をはじめとして、
家族会の方々も高齢化し、
場合によってはこの世を去られた。
この問題には、
時間の猶予はまったくないというべきである。
日本人奪還のための方法論については、
この度の講演と直接かかわることがなく、
あえて私見については控えておく。
ただ、この問題の本質について、
この度の講演を通じて気づいた点が多かったことについて
少し報告しておきたい。
今から半世紀ほど前に拉致問題は起こった。
しかし、その時代においては、
日本政府をはじめ与党自民党も、また野党においても、
この問題について目を向けようとはしていない。
それは、
日本が経済繁栄を重視し、
国際的軋轢という問題を抱えることに疑問視をしたからである。
また、当時のメディアは、
左傾化した要素を大いに抱いており、
その点においてもこの問題を直視しないというより
黙殺したというのが事実である。
こうして拉致問題は、初動に後れをきたし、
のちにおいてもイデオロギー思考に左右され、
人権問題などというよりも
政治課題としての側面を露わにしていたと言えるのである。
そのような姿勢が
現在もなお続いていると見るべきである。
保守の中に、
拉致問題について本気になって解決しようとしている人物が
どれほどいると言えるのだろう。
愚性の見るところでは、
もはや多くの活動家を称する保守派は、
活動のための活動と成り果て、
解決しないことが、
その組織維持の名目と成り果てたと見てもよいと考える。
また、左派陣営は、人権問題に飛びつきやすいが、
この問題の相手が、
北朝鮮という現代では希少となった共産主義政権であり、
その点において、この問題が政治課題となることを嫌い、
まったくと言っていいほどその欠片は見えてこない。
すなわち、
この問題を政治問題や政治課題として取り組むことは困難であり、
それは結果的に
左右対立というイデオロギー対決を持っていると言っても過言ではない。
このような思考は、
この拉致問題のみではなく様々な社会問題において顕著であり、
さもすれば、
主題を忘れ、
イデオロギー的対立の道具のごとく扱い、
問題の本質とはかけ離れたものであると言わざるを得ない。
特に、政治家の中では、
保守系議員において政治課題として活動している者も多く見受けられる。
単に免罪符としてのブルーリボンなど意味があると言えるのだろうか。
日本には、もともと基本となる思想の概念が薄く、
単なる対決姿勢を己の活動として、
左右ともに利用している形式が非常に多く、
そこには問題の本質など存在しないと言っても過言ではない。
このような状況を見過ごせば、
問題解決が遠のくばかりではなく、
当事者やその近親者にとっては不幸以外の何物でもない。
されど、
当事者やその近親者という人々は、
そのようなことを多少なりとも知りつつも、
問題を風化させないためには必要と受け止めているのではないだろうか。
このような状況はいち早く改善すべきで、
問題の本質をとらえ、
解決を急ぐべきであると思うばかりである。
最後に、拓也氏が最も大切な言葉を言われたことを
皆様にお届けしておきたい。
それは、この問題における被害者に、
自由というものを取り戻さなければならないことと
人の尊厳が軽んじられ、
国家や政治などというものに翻弄され、
解決の道筋が見えないことは重大な問題であり、
この問題を人権問題とするのであれば、
最も重要視せねばならぬことは、
何人たちとも自由を侵害されてはならない。
加えて、
人の尊厳、とりわけ生きる権利を守らなくてはならないという、
重要な課題を述べられた点は、
我々日本人すべては忘れてはならない。
最後に、
この問題が北朝鮮に起因することであり、
決して北朝鮮を許すことはできない。
されど、
この問題に向き合う際、
我々自身が己のことと置き換えることなく、
他人事として感情的に批判することは誤りである。
今後は、
何事においても己のことと置き換え、
何事においても本質を見極め、
考え、行動しなければならないと痛感させられるものであった。
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政府 拉致問題対策本部
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