色の三原色 つづき | みんけんひでのブログ

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3月もほぼほぼ終わり、すっかり春めいた陽気になってきた。もうコートも要らなそうだ。


僕の地元の浮間公園では、舟渡桜まつりというのが今日やっているらしい。(自分は仕事なので行けないが)


↑昨日の夕方、設営の様子


金曜日には荒天の中、エノシマトレジャーの続き、土曜日には千葉県の流山鉄道の周遊謎解きをやってきた。(いずれもタカラッシュ)
まあそれについては、後日ブログで別途記事にします。


今回は前回出題した問題の解説を兼ねて、色の三原色についてあれこれと書いてみたい。

子供の頃、三原色というと、赤・青・黃と習った記憶がある。
この絵の具を混ぜると様々な色が作れるのだと。
すなわち、赤と青なら紫、青と黃なら緑、黄色と赤ならオレンジ、という具合に。

三つ全部混ぜると黒になるという。

実際にはすべての色が表現できるわけではなく、白の絵の具が必要なのだ。
ピンクとか水色とかクリーム色とかは、白がないとできない。
絵の具でも使用頻度が高いのか、なぜか白だけ大きかった、ような気がする。

子供の頃テレビはまだ白黒が主体であった。
「鉄腕アトム」は流石に世代ではなかったが、「エイトマン」や「鉄人28号」「ゲゲゲの鬼太郎」や「狼少年ケン」「スーパージェッター」など、アニメは軒並み白黒であった。
実写でも、「ウルトラQ」とか「シャボン玉ホリデー」とかも白黒だった。

カラーの始まりで強烈に覚えているのは「ウルトラマン」だった。
その頃の新聞のテレビ欄には、輝かしく「カラー」の文字が踊っていた。

で。

何で色がつくのか。不思議に思ってテレビのブラウン管を虫眼鏡で拡大して見たことがある。



するとこんな感じになっていたのだ。あら不思議。
画面は細かいドットで分かれ、それぞれに赤と緑と青が並んでいた。
何と、これらの強弱の組み合わせで色を表現していたのである。

こちらは光の三原色なので、黄色ではなく緑が入っている。

光の三原色と色の三原色の違いはこんな感じだ。


光は全部合わせると黒ではなく、白になるのが面白い。

作曲家の浜口庫之助さん(「バラが咲いた」や「ヘンなおんな」など名曲多数)は、CMソングも多数手がけているが、サンヨーカラーテレビ「薔薇」のCMソングも書かれている。
歌詞はこんな内容だ。

青いものはなーに? 
空、空、空
黄色いものはなーに?
バナナ、バナナ、バナナ
赤いものはなーに?
薔薇の花
赤青黄色サンカラー
薔薇、薔薇、薔薇
ラララ サンカラー 薔薇




歌詞では黄色となっているが、テレビは光の三原色だから本来は緑色が正しい。
ただし緑だと歌詞が
「緑のものはなーに? 葉っぱ、昆布、トカゲ」とかになってしまい、情緒もへったくれもないので、黄色で良かったのかもしれない。


さて、色の三原色の図を再掲してみよう。


子供の頃は赤青黄だと思っていた。信号機も同じだからそう信じていた方も多いだろう。

ところが、今や色の三原色はシアン、マゼンタ、イエローだというのである。

確かに社会人となり、職場でカラープリンターのトナー交換などすると、これらの表記に出くわす。
(もう一種、Kというのがあって、てっきりこれはKUROの頭文字かと思ったら、そうではなくて、KEY TONE の頭文字らしい)

実は、シアンとマゼンタとイエローを全部混ぜても黒にはならず、なぜか焦げ茶色になるらしい。
そこで、塗料の消費を抑える意味でも、黒の塗料が使われているらしいのだ。

白の塗料がないのは、紙自体が白いので、何も印字しなければ白になるからである。
なので、色のついた紙に白い文字を印字したいときは、特殊な設定のプリンターが必要となるらしい。

面白いのはシアンとマゼンタを混ぜると青になり、シアンとイエローを混ぜると緑になる点だ。

シアンとは炭素と窒素からなる気体で、シアン化合物というのは極めて危険な有毒物質だそうな。それが色の名前に使われてるのはなんとも不思議である。
(ブロガーの案と思案人さんを思い出すのは私だけだろうか?)

一方マゼンタは赤紫のことで、赤と紫を混ぜたから「混ぜんた」……というわけではなく、何でもイタリアの都市の名から来ているらしい。

1859年のマジェンタの戦いで、イタリアがハンガリーに大勝利をおさめた時にこの染料が発見されたのでつけられた名なんだそうである。

まるでビキニの水爆実験にちなんで、「小さくて破壊的だから」つけられた水着のビキニそっくりのいい加減な理由である。

↑wikipediaにあるビキニの画像

水爆といえば、原爆の父と呼ばれるオッペンハイマーの映画が現在公開中だが、オッペンハイマーと聞くとどうしてもオッペン化粧品とアルツハイマーを思い出してしまう。



あるいは川上音二郎のオッペケペー節とか。


なんか話が脱線したので、色の話に戻そう。


ちなみにイエローは「輝き」を意味するゲルマン語に由来するそうである。

どうでもいいか。


さて、いよいよ謎解き問題の解説である。


上から、シアン、マゼンダ、イエローを当てはめて、123の順に読むと
「シンロ」となるので、

進路(しんろ)が正解である

 


……というのはウソ。

なぜなら、上記の画像には、実はイエローは全く使われていないのだ。

そんな馬鹿な! と思う人は、是非ダウンロードしてスマホの画面で拡大して見てほしい。


拡大すると、黄色に見えた箇所は、何と白なのである。

錯視の原因は青の縦線で、これを取り除く次のようになる。

お分かり頂けるだろうか?

つまり右側はイエローではなくホワイトが当てはまるので、
真意(しんい)
が正解となるのだ。

この問題は三原色の知識が必用……と見せかけて、実は錯覚を利用した引掛け問題だった、というのが作者の「真意」である。

あと、ちゃんとした言葉が現れるとつい正解と信じ込んでしまう心理的錯覚も利用としている。(そんなだいそれたもんじゃないか)

ちなみに「みんなの謎解き」では、ノーヒントの正解者は1.5%、ヒントありでも3%というゲキムズ問題となっているようだ。