スマホのゲーム「HEROWARS」を約3年間プレイしてきたが、この度引退を決意するにいたり、その理由について簡単に述べてみたいと思う。
自分は445サーバーで、WILDCATというギルドのギルマスをやってきた。ギルドの名前をつけたのも自分で、自分がギルマスになったときはまだ別のチーム名だった。
前のギルマスが放置状態で、ギルド戦さえ参加していなかったのを、チームメイトに呼びかけて、予選リーグからブロンズリーグに上がり、その後なんやかんやあって、シルバーリーグからゴールドリーグまで上り詰めた。
タイタンを強くするために、少なからず課金もした。アカウントを2つ持っていたので、おそらく五十万くらい課金したのではないかと思う。(正確な数字は計算してない)
そうした金額を無駄金にするのが嫌なのと、ギルマスの責任感からゲームを続けてきたわけだが、辞めるに至った理由は次のようなものだ。
一つはモチベーションがなくなったこと。昨年から今年にかけて、多くのメンバーがギルドを去っていった。よそのギルドやサーバーに行くものも数名いたが、ほとんどはゲームを引退したものだ。
そのために、ギルドの活動量が目に見えて減った。
第二に、ゲームの改悪というか、光のタイタンが導入されたことで、今までのタイタンでは、倒すどころか相手にダメージさえ与えられなくなってしまった。
今からこちらもタイタンを強化するにしてもそんな金銭的余裕はないし、微課金ではほとんど強くならないだろう。
第三に、これが直接的な理由だが、私は2つのアカウントを同じサーバー、同じギルドで使っているために、スマホとタブレットを使いわけている。このタブレットの方が調子が悪く、通信状況が芳しく無く、従来のように快適にゲームがプレイできなくなってしまったのだ。とはいえ、今更ゲームのためにタブレットを購入したくはない。
第四に、自分の年齢と経済的な理由から、もうこうしたゲームにうつつを抜かしている事が許されなくなってきた。
自分は数年後には定年を迎える年なのだが、今のままだと悲惨な未来しか持っていないのが自明なのだ。
つまりいつまでも呑気に遊んでいるわけにはいかないのである。
人間四十にして惑わず、というが、自分の四十代五十代は惑ってばかりだった。
六十を越えてやっと、少し考えなきゃいかんと思うようになった。
遅すぎる気もするが、もともと長生きするつもりもなく適当に生きてきたのだ。
が、どういうわけか早死しそうにない。病気はいろいろ抱えているのだが、癌とかすぐに死にそうな気配がまだない。
自死だけはやめようと心に決めているので、生きるためにはお金が必要なのだ。
今はともかく、数年後には収入は激減するだろう。
ちなみに年金はまともに払ってないので全く当てにできない。
このゲームを始めた三年前、自分は腕を骨折して数ヶ月仕事を休んで家で寝ていた。
その有り余る時間を埋めるため、気晴らしにゲームを始めたのだ。
その意味では始めたこと自体は間違ってはいなかったと思う。
ゲームを開始したときは同じサーバーに一万人もプレイヤーがいたが、今となっては百分の一に減ってしまった。
これはこのゲームが典型的なクソゲーにあたるからだと思う。
早く辞めたほうが、お金も時間も無駄にならなかった、と言えるかもしれない。
というわけで、チームメイトには申し訳ないが、抜けることにした。
今まで価値を感じてやっていたものを全て無価値と判断するのは、心が砕けるようでつらい。
最近の芸能人やスポーツ選手の性加害とか、漫画原作者の自死とか、元日の大地震とか、サッカー日本代表の無惨な負けとか、何か最近はこうした辛い感情に揺さぶられている気がする。
でも前を向いて行くしかない。
そう言えば昨日の深夜にはメガネを壊してしまった。
なんか良くないことが立て続けに起こるものである。
まあメガネやタブレットで済んでいるうちはまだましか。