昨日は久しぶりに友と赤羽で昼飲みしたのだが、睡眠不足と直前に食べた食事がたたって、せっかくとりいちずで飲んだのに、焼き鳥も手羽先も食べずに、つまみを3品頼んだだけで2時間足らずで終了した。
まあ、香川さんのこととか猿之助さんのこととか、リュウチェルとかマイナンバーカードとかタローマンとか、最近見ているyoutube動画のこととか、映画や大河ドラマなどいろいろ話はしたのだが、あまり盛り上がらなかった。
「久々に会ったのだからキュウコウを温めないと……。間違って特急を温めたり、新幹線とかあっためたりとかね!」
というくだらないダジャレのところが昨日の一番の白眉だったなあ。
そんなこんなで家に帰って飯を食い、一回寝て、夜また起きてtwitterをエゴサーチしていると、どうやら最近中車さんの評判がいい。
七月大歌舞伎で、四代目の代役として、急遽主演を務めることに。そこで32年ぶりに父親のやった役を再演。歌舞伎座で初の宙乗りに挑むというわけで、実は自分も見に行きましたよ初日に。
幕見ではなく、3階A席。宙乗りのロープの真下で一番端という最高の席だった。料金は6000円。
まあその時の感想をうまくまとめられないのでブログで記事にできなかったんだけど。
昨日は脳科学者の茂木健一郎が観劇して褒めていたり。
さらには講談の神田伯山が、自身のラジオで紹介していたり。
で、早速RADIKOで聞きましたよ。「問わずがたりの神田伯山」
話は、昨日公開された宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」に始まって、ジブリの鈴木プロデューサーが入れあげてるというタイ人女性カンヤダさんの件について触れたあと、いよいよ中車さんの舞台の話になるわけです。
当然香川さんの生い立ちや、若いときに父親に会いに行って「あなたは私の息子ではない」と拒絶されたくだりも。
そして、その父親のやった宙乗りを、四代目の不祥事から自分がやることになる。その観客席の盛り上がり。
帰りの宙乗りで凧から落ちて、傘を差して浅草寺の屋根に降り立つ演出は、まさに危機の状態にある澤瀉屋に、蜘蛛の糸一本でぎりぎりぶら下がっている今の中車の状態のメタファー。
「蜘蛛の糸の主人公の、カンヤダ……じゃない、だれだっけ? ええと、カンダタ!」
という、ここで見事にマクラの部分の伏線が回収されるという。
いや、神田伯山の芸を見ましたね。
彼は出世する歌舞伎役者の「中村仲蔵」の演目で有名ですが、ぜひ「九代目中車、香川照之一代記」を作って演じてほしいものだな。
ちなみにジブリと言えば昨日は金曜ロードショーで「コクリコ坂から」を放送していたらしい。
この中で香川さんは徳丸理事長を演じている。声がガサガサで、香川照之だと気づかない人も多い。
実はこれは徳間書店の徳間社長(故人)をモデルにした人物で、スタジオジブリからは大恩人に当たる。
香川さんは彼を演じるのに生前の社長の映像を見て研究したらしい。
ジブリ作品には他に「ゲド戦記」や「アズールとアスマール」にも出演している。ジブリとは浅からぬ縁があるのだ。