笠置シヅ子問題 | みんけんひでのブログ

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1週間くらい前に「笠置シヅ子が歌をやめた理由は?」と問題を出しっぱなしにしていたのでその解答を書きます。
 
正解は「太ったから」。
 
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笠置シヅ子は大正3年、香川県の生まれ。大阪で育つ。本名は亀井静子。
彼女は「東京ブギウギ」のイメージが強いので戦後の歌手と思われがちだが、勿論戦前から歌手としてデビューしていた。
 
服部良一と出会い、ジャズ歌手として売り出すが、舞台の上で激しく踊って歌うのが扇情的だとの理由で、マイクから半径1メートル以上離れて歌うのを当局から禁止されてしまう。当時の歌手は、東海林太郎や淡谷のり子のように、マイクの前でひたすら歌うのが一般的だったわけです。
 
しかし、戦争が終わり、音楽も自由で明るく開放的な時代となると、「東京ブギウギ」が大ヒットし、「ブギの女王」として一躍スターダムにのし上がる。
 
その踊りの激しさはYOUTUBEなどの動画を見ても分るが、「買い物ブギー」を歌った時は、下駄を履いて買い物かごを下げて歌ったのだが、毎回下駄が割れてしまうほどだったというエピソードがある。
 
ブギが下火となった昭和32年頃、歌手をやめる決断をする。
後年テレビの対談番組でその理由を「太りかけたから」と告白。昔と同じように動けていれば太るはずはない、太ってきたのは動けていないからだ、との理由だった。
これを機に、芸名を笠置シズ子から笠置シヅ子に改名。
 
晩年はTBSの「家族そろって歌合戦」の審査員や、カネヨンのCMに出演した。
 
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映画ではエノケンともよく共演。
「銀座カンカン娘」では、高峰秀子、灰田勝彦、古今亭志ん生と共演した。
 
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紅白歌合戦には4回出場しているが、歌手をやめてからは一切の歌番組への出場を断ったため、「懐かしのメロディ」みたいな番組には全く出ていない。
 
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数年前に物真似番組でミラクルひかるが、彼女の「東京ブギウギ」を歌って話題を呼んだ。
 
 
その元の動画(本家)はこちら。
 
 
これは映画の1シーンで、この時点では「東京ブギウギ」はまだレコード化されておらず、曲がヒットしたというのは映画の中の設定だが、本当に大ヒットしてしまった。
なお、最後の「ヤー!」というシャウトはレコードにはない。
 
ピンクレディやAKB48は激しく歌いながら踊っているが、それもこれも笠置シヅ子がいたからなのであって、彼女の功績を今さらながらたたえたいと思う。