2023,09,16 南砺市「防災フェア」by南砺市福野ショッピング「ア・ミュー」で開催 | 民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間の「危機管理者」として行事の「保安計画」「地区防基準」策定のお手伝い、活動グッズの企画・販売を手がけています。
各地で「民間防災」を起動する「防人」を募りながら、趣味や特技・資格・職域での非常時活動体の構築にもお手をお貸ししています。

2023年の防災系イベントは全国的に多めになっているよね。
それもそのはず、理由は「関東大震災」の発生から100年ということだ!

そもそも9月1日が「関東大震災」が発生した日なので、この日以前に行政単位の総合防災訓練(特に他部署連携訓練が主)が行われたり、10月13日は世界防災デーでもあり、この辺りまでに災害を対象にしたイベントが続きます。また10月は地域安全期間に入っていくので警察案件も含みながら、地域・地区防災・警察イベントなどが各地で行われます。
11月に入れば9日からは「秋の防火デー・週間」も始まり、合わせていよいよ「歳末・年始特別警戒」まで赤灯・青灯の出番がノンストップになるんですよ。

特に元拠点先の金沢市では10月15日に天皇皇后両陛下のご来県ともあって、短日ではあるものの、物々しい瞬間があります。
わたしも金沢に住んでいたころは地域部会を組織していたこともあって、警備後方支援のアシストも行ってきました。

今回のご来県のコースにはお立ち寄りの図書館もあるので、もろ警戒エリアになるんですよね~。

そういった数字的節目である今年の「ぼうさいこくたい」も、関東大震災の震源となった神奈川県横浜で9/17~18にかけて開催されました。

この記事はこの「ぼうさいこくたい2023」が終了した後に記させていただいています。

そんなに遠くまで行けないよ~って方がたは、エリア防災のイベントに顔を出すのもいいと思いますよ。
ということで、今年は南砺市福野のショッピング「ア・ミュー」で9月16日に行われた「防災フェア」にお邪魔いたしました。

 

会場となる「ア・ミュー」の入り口では「南砺市消防団 福野方面団」のポンプ車がお出迎えしてくれました。

 

子供用の防火着も準備され、ポンプ車に乗車して撮影できるサービスも展開されていました。

 

正面の入り口を開けると、「南砺市防災こころえ隊」が旗揚げ。ちょうど入ったところがイベント広場となっていて、探し回ることなく目的地に到着です。( ´∀` )

 

南砺市というと旧城端町から岐阜県寄りにある利賀村といった山間部の雪深い地域も含まれ、たびたび豪雨で土砂の影響を受けています。
この利賀村から岐阜県白川あたりには合掌造りの集落があることでもメジャーですよね。

 

メジャーといえばこの合掌造りを火から守る装置も独特なんですよ。

さてさて本題に戻りますが、イベント広場ではスペース的に展示物は少なめ。

 

その代わり、今回はペットボトルランタンの手作り教室が2テーブル用意されています。

 

私も「ぼうさいこくたい」や金沢拠点時に文化祭で展示をした経験があるのですが、防災系の品々は生活の場を表現するため、家の間取りと同じ広さが必要になるんです。
 

この場では、「段ボールベッド」と「ポータブルトイレ」の展示がなされていました。


ベッドは実際に横になっていただき、強度などが体感できます。
この日は気温も高かったため、段ボールの温かみは必要はなかったでしょうが、反面、真夏ならば涼しくする敷物も必要ですね。
 

シーズンに合わせたかけ布団の類となると多種準備しないといけないし、なによりかさばるよな~っ。
さてどうする・・・
 

防災のいいところは「正解がない」ところなんです。
自分で考えて、自分で用意すること。これが俗世間でいう「自助」のエリアなんですね。

 

 

かわって、テーブルスペースでは先の工作コーナーに加え、「非常持ち出し袋」の紹介。

中味には何が必要なのか?
そんなにたくさん詰められないわ!
小さな子がいるのに持って出られるわけないもん。
疑問が尽きないのが持ち出し品でもあるんですよ。

 

私的な経験を付け加えておくと、洪水時も地震時も、室内が崩れたり押し飛ぶされる状況下での「リュック」はそれ自体が潰れています。
姿が見えても崩れた隙間に引っかかり出てきませんでした。
なので私は「ハード型クーラーボックス」を3つ準備しました。
一つ目には「レトルト食品などの保存食品のストッカー」として常に使います。(標準的な大きさのもの)
二つ目は「ソックス、Tシャツ、下着のスペアとフェイスタオルとバスタオル」をジップロックに入れて収納(タイヤ付きの大き目)、三つめはそれこそ水濡れが命取りになる「モバイルバッテリー・ソーラーパネル・コンバーター・充電器・ケーブル類、充電池」といった機械類を入れておきます。(標準的な大きさのもの)
 

着替え用のボックスは家族分作っておきます。赤ちゃん用品なんかも同じやり方でいいかもしれませんね。
 

ただ、このままもって歩けるはずはありませんので、この中に防水バッグやリュックを入れて、詰め替えてから歩きます。
環境が良ければボックスのまま車に乗せられるので、移動先では机やいすの役割も果たしてくれるでしょう。
何より、ソフトなリュックで保管するより圧迫に耐えてくれるので、掘り出しやすいことは間違いありませんし、中味が活きてくれています。
これ、1995年からず~~っと言い続けてるんだけど、いつまでたってもリュックしかないみたいになっちゃってるんですよね~。

 

それとご注意いただきたいのが、「貴重品入れ」的になっている。年配者に多く見受けられるのです。しかも取り出しやすいように玄関先にぶら下がってたりと、私が泥棒ならすかさず頂いていっちゃいますよ( ´∀` )
どういうわけか、指導なさる方は「防犯」をお忘れになられている防災人が多いようですね~ (ここも(笑))
これをお読みになるみなさん、どうかお忘れにならないように心がけていただけませんか?!

 

 

民間防災の特徴でもあるんでしょうが、防災イベントにお顔出しした際、担当者さんと一言二言助言をしてから戻るように心がけています。
近年は小規模スペースの会場をめがけて取材させていただいておりますが、やはり所狭しと「あれもこれも」となってしまっていますね。

 

アドバイスなのですが、まず物語を作ってみてほしいのです。
たとえば、気候変動が表面化しているのならば「水害」を題材に、そこに住むリスク(地形)、住んでいる建物のリスク(構造物理)、状況によるリスク(心理行動)、外部生活のリスク(避難生活)、生活再建への道のり。
こういった流れを組んでみて、それらをコーナー展開させると矢印行動に移しやすくなります。
これを応用すると、人体モデルを使った応急救護法の講習にも使えるのです。
①傷病者発見→②寄り添い~呼びかけ→③観察(身体と場所)→④周囲に応援呼びかけ(人数は?)→⑤身体措置(必要なものや場所の移動)→⑥応急処置(呼吸器系か怪我か)→⑦救急隊引継ぎ(状況伝達)

参加者には楽しく見せることは良いことなのですが、意図するところでは単なるショーアップにしないように仕向けておきたいですね。
 

この日、私はオックスフォード(ロイヤルブルー+レスキューオレンジ)の活動服で出向きました。

この活動服は製作後に発表してから仲間内では民間救助服とも言われた特殊な生地「オックスフォード」をつかって、ヒップポケットもはぶいてそのまま横になって寝られる服として紹介されました。

 

この日も車を降りた瞬間から存在感が伝わっていることが周囲の反応で理解できましたよ。
だって、すぐに「トイレどこ??」って聞かれたもんね~。( ´∀` )
出来れば南砺市危機管理課の方々も「それなりの恰好」で居てくれると、実際に避難所にいるときの場面を体験できたんじゃないかな~と思ったり。

ユニフォームを着てるだけで情報の鉾先には必ずなれます。

ユニフォームには三者を迷わせない、安心感を与えるという目的もありますからね。

 

さて、翌日は南砺市福光の小矢部川河川敷で行われる「福光防火大会」の会場にお邪魔してみましょう。

まだまだ続く防災企画。小さな会場にまた出かけるかと思いますので、取材のご依頼がございます際は民間防災までお知らせくださいませ。m(__)m