2018,1,27 そうとう体力が持って行かれてます・・・雪 | 民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間の「危機管理者」として行事の「保安計画」「地区防基準」策定のお手伝い、活動グッズの企画・販売を手がけています。
各地で「民間防災」を起動する「防人」を募りながら、趣味や特技・資格・職域での非常時活動体の構築にもお手をお貸ししています。

雪国では

出勤遅延は当たり前。

 

と思って、早め行動する人が、目当ての時間に大勢いるから結果的には時差出勤しない限りはいつもと変わらない込み具合になるんです。

 

そりゃそうだわね。

 

以前あったのが

仕事を納め、帰路に着くも家に着くまでに夜があけて出勤時間になっちゃったっ~って人が続出したんだ。

 

こうなると心配なのが「車の燃料」。

 

さて、冬道で一昼夜過ごすことになったら、あなたはどうする??

 

数年前には山梨県なんかでも国道が一向に進まないことあったよね。

 

見るに見かねて、付近の住民さんがおむすび握って差し入れてくれたり、除雪車の通り道をこれぞ「啓開(ケイカイ)」してくれたり。

スタックドライバーたちにトイレを貸してあげたりと・・・。

付近の住民さんも寝るに寝られなかったって方、多かったと思いますよ。

 

さ~ 進まないのにどうやって燃料を補給しましょうか??

 

当時は燃料を心配して、エンジンを切っていたドライバーもいたというのです。

 

果たしてこの状況に、ガソリンや軽油を持ち込めるのか?ですよね。

 

仮に個人ボラがかき集めて行ったとしても、全てのクルマに入れられるのか?

種類もあるよね。燃料には。

 

ガソリンでもハイオク車やレギュラー車。

ディーゼル車もいるわけで、こうなるととてもじゃないけど「ボランティア」じゃ対応効かないでしょう。

 

しかもそこに行けば戻っても来れない、入り込めない。つまりミイラ取りが・・・的な。

 

補給タンク積んでいても最高で20リットル程度だよ。

分け与えるほどはないんだね。

 

助け合いたいけど、分け与えられない事情って垣間見ることできますか?!

すっごく葛藤があるところだと、私は当事者の気苦労が伝わってきたんです。

 

これ

「災害」に直面した自分に置き換えれば、その時の準備をしてる我々と、何も準備していない方々との比率=格差が見えると思いませんか?

 

たまたま買い物してきたあとに発災。

これはタイミングがいいし、今から買出しに行こうと思ってた矢先の発災ってなると・・・。

 

事はタイミングなんだな~って思うのですよ。

 

さて、先の燃料補給にもタイミングがありますよね。

私は万が一の時、車で移動する距離を100kmとしてあります。

この距離は母親が住んでいるところを往復できる距離。

 

こう考えてガソリンメーターのメモリが半分になるまでに補給することにしています。

 

ただ、冬場は1メモリ減れば即時に補給!!

 

冬場は暖気運転に付け加え、平地走行でも夏場の20%~30%ダウンしての走行で、燃費が悪くなります。

こういった知恵は経験して得たものもあれば、社会問題から読み取って、自己対策にカタチどったものもあります。

ニュースで流れる情報には、こういった目線で向かい合っているつもりなんです。

 

民間防災の要素をご存知の方へはストレートに伝わるのですが、途中からのお付き合いの方には古くからの知恵袋ってお伝えしてないんですね。

幾度も同じことを説明しないといけないのが、進歩してないな~って感じるところなんですが、あえてここでもいい添えておきましょう。

「既に、準備期は過ぎています。」

 

先日も、低温気象情報が発表されましたよね。

水道管凍結・破裂。

これって予期できる事ですよね。

 

不思議なのは、地震でも停電でも断水すればトイレは使えない。

特に穴なのが、ポンプアップ補水のトイレ。これはポンプが動かないとお水をタンクに入れてくれない。山間部などで井戸水を使っている住宅に存在します。

 

これは当然なことです。

ならば、なぜ保水タンクを準備していないのか??

お風呂のお湯を溜め水にしないのか?

さては、飲料水があるならそれを使わないのか?

 

写真は我が民間防災総合企画室 兼 防人司オフィスのトイレセット。

保水する前にタンク内のきれいな水を飲料用に移し替えます。

白い手動ポンプは「お水」用。

赤いのは灯油用ですから混合しないようにね。

そして、空になったトイレタンクには保水ボトルのお水を入れます。

たったこれだけでも緊急時・異常時・非常時に使える装備なんです。

 

 

私は家の中で火起こしまで経験して、そのための七輪も準備してあります。

もちろん燃料のクズ炭も。

これをお飾りにしないため、串焼きを焼いて食べたりもします。

この地では雪もあるので、鍋とバケツに詰め込み、溶かして水分にします。

少量ながらこれで食器は洗えます。

貯めればトイレ分にもなりうるのでしょう。

 

こうやって乗り越えてきているわけで、こういった事を経験しなかったならば・・・って感じたのが、今期の冬季事象です。

 

どうでしょう。

もう準備期は過ぎているって言葉が通じるんじゃないでしょうか??

 

ちなみにフェイスではヒントを投げかけてありますが、水道管の破裂を防ぐなら、チョロチョロっとお水を流しっぱなしにしておくといいですよ。

量的には勢いよくしないで、ポタンポタンとならないように、スーっと蛇口から流れ出る状態です。

開放する蛇口はどこでもいいのですが、外気凍結の要素が少ない流し場がいいでしょう。

降雪地域ならば融雪水のために、外の蛇口にタオルを巻いて開放することもできますね。

流れ出るお水は地面の傾斜で流れる方向が決まりますので、これもご自身で確認できるでしょう。

 

ついでに

夏場にはコンクリート面に固形石鹸を溶かしたお水をまんべんなく巻いておくと撥水コートになります。

積雪の一番下が凍りつかないって裏技です。

お知恵の一つになさってくださいね。

 

冬季シーズン中にするなら、お米の研ぎ汁です。軟水にするために泡立ちを加えます。

つまり、「研ぎ汁」と「キュキュっと」や「ジョイ」といった食器洗いの中性洗剤を混ぜて泡立てたものを撒きます。

泡は保温効果もあり、低温時は泡の形で凍っていますよ。でも中には空気の層を残しています。

ご自身で実験して、体験なさってくださいね~

防犯や放火対策へも応用できますから。