2016/09/19 (月) 02:39
涌波2丁目 地内で発生した建物火災は04:00に鎮火しました。
前回に引き続き、未明の火災は「放火」を考えて動く。
今回も現場直近にはすぐには向かわず、付近を一周してから入りました。
休日の03時近くとあれば、そんなに車はいません。
現場は「南小立野小学校」北側にある住宅街。
その小学校の付近からは既に緊急車両が引き締め合っていました。
手前のクルマは捜査車両。その奥から消防用車両がホースを伸ばしています。
現場は消防用水利の極めて少ない場所とあって、周辺50m近郊の消火栓からホースを伸ばすこととなり、四方八方から伸びたホースには足元もおぼつかないくらいになります。
ここでよく怪我人が発生するんですよね。
こういった連結されたホースで放水する現場は、立ち入り規制は広範囲にすべきと感じます。
火点周辺の住民も逃げる際にはホースにつまずき、転倒!こんなこともありますし、現場に向かう後着の消防団員ですら足を取られてしまいます。
現場ではメディアさんたちも急ぎ足で向かうんでしょうが、今日の足場は悪いし、街灯照明もそんなにない!
出火建物も指揮隊の照明がなければ、写り出せないほどの明るさなんです。
しかも直近まで消防車両も入り込めない道幅。
こうなると、延ばされたホースはボトルネックになっていくんです。
そして重なり合って、水を通せば膨らんで高さができます。こうやって足元の危険が発生するんですよ。
ホースカーもはじめのホースを延長するときはいいんですが、カラとなって移動させる際は、なんとも地面に敷き詰めたホースの邪魔なこと・・・
時は03時後半
概ね鎮火とあって、残火処理を開始します。
水は高いところから低い所へ向かっていきます。
火は、低いところから立ち上っていきます。
ここが重要なところで、家屋の壁や屋根というのは「雨」「雪」が入らないように組まれていますよね。
ということは?
そう、火にとっては高いところに登って行きやすい構造なんですね。
こういうことも平時に理解なさっておくといいと思います。
上の写真は、外壁の内部に隠れている「火種」を見つけるために、破壊して検索している様子です。
この後、破壊部分に放水して完全鎮火に向かいます。
そうそう、この火災の詳細は警察発表を待つこととなりました。
鎮火後、規制線を固定して明るくなってからの検証後に発表となるようです。