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震災の記憶を胸に刻む 仙台で中学校卒業式、「笑顔」写真展


河北新報 3月9日(土)13時55分配信

◎卒業式/笑顔と涙、中学生活に別れ

 仙台市のほとんどの中学校で9日、卒業式が行われた。生徒たちは互いに支え合った学校生活を振り返り、笑顔と涙に包まれながら思い出の学びやを巣立った。

 東日本大震災で地域が津波で大きな被害を受け、生徒2人が犠牲になった若林区の七郷中(生徒518人)は、午前10時から体育館で式を開いた。3年生173人が1人ずつ登壇、晴れやかな表情で佐藤一拡校長から卒業証書を受け取った。

 佐藤校長は式辞で「震災から2年。夜の後には必ず朝が来る。涙の後にはきっと笑顔が咲く。美しい古里を取り戻すため、優しく力強く生きてほしい」と声を詰まらせながら激励した。卒業生代表の奥村和士君(15)は答辞で「震災で不安や無力感に襲われた日もあったが、親や友人、先生たちの存在に支えられた。七郷の復活を担う一人として、自分で決めた道をしっかり歩む」と誓った。

 仙台市の小学校の卒業式は15~19日にあり、修了式は、小中学校ともに22日に行われる。



◎写真展/風化防止へ被災者の笑顔

 プロのカメラマンらが東日本大震災の被災地を巡回し、撮影した被災者の「笑顔」の写真を集めた展覧会が、仙台市青葉区のアエル2階で開かれている。12日まで。入場無料。

 発生から2年になるのに合わせ、「震災の風化を防ごう」とNPO法人笑顔プロジェクト(東京)が主催。首都圏などで活動する写真家10人が2011年5月からことし2月まで岩手、宮城、福島の3県を中心とする被災地で撮影した写真パネル約50枚を展示。買い物客らの目を引いている。

 登場する被災者にはいずれも撮影前、関係スタッフがメーキャップを施した。同法人の浅間勝洋理事長は、「久しぶりにおしゃれができたと、ほとんどの被災者が自然に笑ってくれた」と振り返る。

 友人と訪れた多賀城市の高校2年曽根奈宇美さん(17)は「大人も子どもも目が輝いていて、見ていた私が元気をもらった」と話した。

 午前11時~午後8時。最終日を除く正午~午後6時は、被災地へ送る義援金を1円以上納めた人を対象に、その場で「笑顔」を撮影、写真をプリントして贈呈するサービスも行う。連絡先は笑顔プロジェクト03(5772)3681。