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社会人が独学で司法試験に合格するのは至難の業です。
なぜなら、競争相手は頑張ってる社会人ではなく、
優秀な学生たちだからです。
今回は、そのことを説明します。
司法試験には受験資格がある
司法試験には受験資格があります。
その受験資格とは、ロースクールを卒業することです。
でも、社会人がローに通うのは大変ですね。
基本的に仕事をやめないといけません。
仕送りをもらう学生と違って、生活をどうするか考えないといけません。
家族を養っていればなおさらです。
そこで、予備試験という制度が作られました。
どういう試験かというと、ロー卒業程度の実力で合格できるというものです。
これを合格すれば、ローに行かなくても司法試験を受験できます。
多様な人材を法律家として採用するため、ローに行かなくても司法試験を受験できるようにしたんですね。
【司法試験の受験資格】
① 大学卒業 → ロースクール(2年)卒業 → 司法試験受験
② 予備試験合格 → 司法試験受験
実際は学生のための制度
ところがですね。
この試験、実際は社会人のためのものではないんです。
なぜかというと、合格者の大半が学生だからです。
予備試験は誰でも受けられます。
中卒の人でも受けられます。
ということは、現役の大学生だって受けられます。
それで、たくさんの大学生が受けるんですね。
なぜ学生が受けるかというと、予備試験に合格すれば、ローに行かなくて済むからです。
受験期間が2年も短くなるし、早く給料がもらえます。
だから、優秀な学生はみんな予備試験を受けるんですね。
私が予備試験を受験した時も、最初は周りにたくさんの社会人がいましたが、最後まで残ったのはほとんどが学生でした。
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つまり、予備試験は今や、社会人のための制度ではなく、優秀な学生が受験期間を短縮するための制度になっているんです。
だから、予備試験の競争相手は社会人ではありません。
優秀な学生たちです。
東大や京大や一橋、早慶などの優秀な学生たちです。
そんな人たちを相手に競争するわけです。
しかも、合格者はたったの450人ぐらいです。
合格率は4%ぐらいです。
これが、簡単なはずはありません。
「そんなのありかよ」というかんじですが、これが事実です。
これが予備試験が難しい理由です。
社会人の独学での合格はかなり甘くないんですね。
覚悟して望んでくださいね。