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今回は、司法試験の論文試験の書き方のルールです。

残念ですが、このルールがわからないと合格できません。

 

最初のルールは抽象化です。

 

 まず絶望する

おそらく、多くの受験生が論文の勉強を始めると、まず絶望すると思います。

問題集の解答を見ると、長い文章が書いてあります。

しかもその文章がかなり難しいんです。

 

ダメだ。

何を言ってるかさっぱりわからない。

しかもかなり長い。

丸暗記は到底無理だ。

こんなの僕に書けるはずがない。

 

そんなふうに思うんですね。

僕もそうでした。

この段階で、たいていの人が独学を諦めます。

 

 点がとれるように書く

では、論文はどうしたら書けるようになるのでしょうか。

 

実は、論文には書き方があります。

その書き方を知らないと、何時間勉強しても実力が上がりません。

その結果、時間を無駄にしてしまいます。

だから、書き方を知ることが大事です。

今回は、その書き方を教えてあげます。

 

結論から言うと、論文は点がとれるように書くんです。

当たり前なんですが、大事なのであえて書かせてもらいます。

 

問題は、どうしたら点が取れるかですね。

つまり、採点官がどのように点をつけるかなんです。

 

よく考えればわかりますが、採点官は、文章のうまさでは点をつけません。

司法試験は、文章の才能がある人を合格させる試験ではないからです。

だから、どんなに芸術的な文章を書いてもムダです。

 

では、どのように採点するかというと、配点表に従って点を付けます。

それが公平だからです。

だから、どんな言葉に配点があるかが重要です。

 

 

 丸暗記はダメ

たとえば民法なら、最初に問題提起をします。

「XのYに対する請求は認められるか」

といったかんじです。

この問題提起が正確に書いてあれば2点とかになります。

 

次に、条文を引用して主張、反論を書いたりします。

「Xは、民法94条1項により無効を主張するが、Yは同条2項により『第三者』であると反論する」などです。

これで2点、とか決まってるわけです。

 

このような配点を意識しないで、ただ文章を丸暗記しても何の意味もありません。

まず、丸暗記自体が普通の人間には不可能だし、

仮に丸暗記できても同じ問題は絶対に出ないからです。

 

つまり、丸暗記しようとしたこと自体が間違いだったんですね。

 

これまでの試験で、暗記力に頼って合格してきた人、

諦めて勉強の仕方を変えてください。

司法試験では、そんな勉強をしても時間の無駄です。

 抽象化する


ですから、解答を読んだら全部抽象化してください。

この部分は問題提起だな

次は法的構成だな

次は論点の提示だな...

 

こんなかんじで抽象化するんです。

できれば、解答の文章を線で区切って抽象化してください。

こうすれば、一文一文の意味が明確に理解できます。

抽象化できなければ、その部分は、わかっていないということです。


これができないと、いつまでたっても実力がつきません。

時間だけ流れていきます。

逆に抽象化できれば、勉強した分だけ実力があがります。

丸暗記の必要はありません。

模範解答を研究せよ

僕は、模範解答をかなり研究しました。

こういう作業は何回やっても構いません。

そして、流れを覚えてしまうまでやるんです。

これで十分合格点がとれるようになりますよ。

 

問題は、何回やるかではありません。

抽象化した流れが頭にしっかりと入っているかです。

 

ちなみに、僕が個人的に相性が良かった模範解答は、伊藤塾の解答でした。

相性が悪かったのは、再現答案です。

私は、再現答案の勉強はいらないと思っています。

もちろん、相性がいい人はやったらいいと思います。

私は、再現答案の勉強はほぼやらずに、全科目A答案をとりました(民訴はBだったけど)。

 

続きはこちら。

書き方のルール②です。