独学で合格を目指したい方、個別指導をしています。

 詳しくはこちらをどうぞ。

 

 

 

 司法試験では、短答試験、論文試験という試験があります。

 予備試験の場合は、これに口述試験が加わります。

 今回は、短答試験について説明します。

 

 短答試験はマークシート試験

 

 短答試験とは、マークシートの試験です。

 問題1問につき、↓のような肢(アシ)が5個ぐらいあります。

 

 ア …である(でない)

 

 そして、間違っている(あるいは正しい)ものを2つとか選ぶんですね。

 たまに、「間違っているものの個数を答えよ」なんていう問題もあります。

 

 答えはマークシートで塗りつぶします。

 文章を書くことはありません。

 

 偶然にはあたらない

 

 聞くと簡単そうですが、これがかなり難しい。

 偶然にあたることはまずありません。

 

 まず、5つの肢から2つを選ぶのは、全部で「5C2」とおりあります。

 計算すると10とおりです。

 

 5つの肢から1つだけ正解を選ぶ場合、当たる確率は5分の1です。

 ところが2つ選ぶと、当たる確率は10分の1です。

 

 選ぶ数を1つ増やすだけで、確率は半分に減るんですね。

 偶然にあたるはずがありません。

 

 内容が難しい

 

 次に、短答試験は内容がかなり難しいです。

 確かに、法律の文章を覚えれば解ける問題もあります。

 単なる暗記の問題です。

 でも、ほとんどの問題はそうではありません。

 

 まず、法律の難しい解釈を理解します。

 問題では、具体的な事例が出ます。

 そして、理解した難しい解釈を事例に瞬時にあてはめます。

 じっくりと考える時間なんてありません。

 

 つまり、難しい解釈を理解し、それを瞬時に使いこなせないと、正しい肢を選べないんですね。

 ただの暗記試験ではないわけです。

 

 試験委員の意思を感じる

 予備試験では、出願者が15000人ぐらいいます。

 そのうち、短答試験に合格するのは2500人ぐらいです。

 合格率は約6分の1です。

 

 そして、上で説明したような感じの問題なので、実力がないのに偶然に合格することはまずありません。

 きちんと勉強して、実力をつけた人が合格します。

 

 実際に試験を受けてみると、本当に理解してないとなかなか解けません。

 正確な知識がない奴は絶対に合格させないぞ。

 そんな、試験委員の強い意志を感じます。  

 

 だから、合格したかったら、きちんと勉強してくださいね。

 逆に言うと、きちんと勉強すれば合格できますよ。

 

 短答試験の試験範囲についてはこちら。