昨日の8月9日は紀三井寺千日詣の日です。一日参れば千日の功徳が頂ける特別な日です。その由来は1250年ほど前に唐の国からやってきた為光上人が紀三井寺を開いて大行を果たした8月9日に龍宮の乙姫が現れ,海の中でも消えない龍灯を毎年8月9日に欠かさず献上すると言い残し龍の背中に乗って身を消したというものです。これにちなんで龍宮乙姫龍灯献上行脚が行われるので見てきました。夜の8時から始まるので7時半頃に階段を登り始めました。門前の通りには夜店が出ていましたし,参道もライトアップされています。途中に水琴窟の水みくじがありました。







上に上がると本堂だけはカラフルにライトアップされており,沢山の灯籠が供えられていました。








また手水舎が新しくなっていて,天井には龍が描かれています。



8時からの行脚は仏殿から本堂 (階段を登った右奥~左奥) となっていますが,途中の広場で舞が披露されるという案内があり,7時45分にはスタンバイしました (前から3列目くらい)。初めに龍宮乙姫伝説の説明があり,ステージに為光上人が現れます。



続いて龍と共に乙姫と女官たちが現れます。






そして皆が踊り続けます (お坊さんは踊りません)。






いつの間にか龍がいなくなったと思ったら,乙姫とステージに上がっていました。下では女官たちが踊り続けます (お坊さんは踊りません)。









女官たちの舞が終わり,ステージではクライマックスの乙姫から龍灯が送られるシーンが始まります。



その後,龍灯を本堂に納めるため参道をゆっくりと歩きます。参道に移動して見学しました。










本堂に上がったら再び舞が始まりました (お坊さんは踊りません)。そして本堂の右手から中に入り行脚は終了します。終了と同時に参拝客がお参りを始めていました。





行脚の後にもう一度ステージが明るくなり,今度は福棒投げという餅投げのような行事が行われて千日詣は終了します 。



年に一度のこの行事をぜひ御覧になってみて下さい。ちなみに来年の8月9日は土曜日です。また昼間の様子は2022年4月30日,2022年5月14日 (3つ目の井戸:吉祥水),2023年11月4日 (松尾芭蕉像)で紹介しています。

〈アクセス〉JRきのくに線:紀三井寺駅。紀三井寺内。徒歩で上がると参拝無料です。