六十谷(むそた)の北側の山中に墓の谷という所があります。ここは葛城修験道の開祖である役行者が修行の為に大峰山に籠もっていた際に,母親が息子の身を案じて跡を追うも女人禁制のため山に入れず,この地で成功を祈り没したと伝わる場所です。7日が月命日とされ,受験・就職・結婚・病気回復祈願のために多くの親がお参りします。猪に出会わないように人が多い7日を狙って行きました。JR六十谷駅からスタートです。北(大阪方面)へ行くとすぐに千手川があるので,川の右側(東側)をずっと進んで行きます。途中の二叉は右側を登ります。突き当たりでは案内板の通り左へ進みます。








しばらく行くと出世不動明王参道の石碑があるので,振り返って下に降りてみましょう。橋を渡るとお稲荷さんを始め様々な神々が祀られており,御神木もあります。










お参りが済んだらまた元の道に戻って先へ進みます。他のハイキングコースもありますが先へ進み,二叉は左へ登って行きます。




途中,2カ所ほどお地蔵さんを通って牛神天神に到着します。まだまだ先は長いので休憩されても良いでしょう。






少し先の左手に弁財天の案内板がありますが, 草が生い茂っているので上から拝むだけにします。更に進んで行くと途中の右手に千手川の上流が現れて,左手に化石の説明板があります。







そしてようやく井関橋にたどり着きます。行者堂まではあと1.6kmです。橋の先はちょっと高野山の奥の院を思わせます。







どんどん進んで行くと右手に再び千手川が現れて,ようやく墓の谷行者堂に到着します。







正面に本堂があり,左手に進むと色々と祀られています。







更に上に上がれるようになっていて,上にも色々と祀られていました。大きな岩の中にあるようです。










再び下に降りて,本堂前に戻ります。ちょうど護摩焚きが終わったところでした。本堂の右手の建物では御洗米などがいただけます。




ちなみに,役行者の母親が没したためにこの地は「母の谷」,「墓の谷」と呼ばれています。また六十谷(むそた)は元々は墓所谷(むそた)だったのを,あて字で六十谷に変えたそうです。

〈アクセス〉JR阪和線:六十谷(むそた)駅から上記のごとく。