前回(12月23日)の続きです。京都駅前の塩小路通を東に最後まで行くと東大路通に出るので,右(南)へ進みます。この辺りは今熊野という所になります。




今熊野橋を渡ると左側に宝蔵公園があって,上から京都タワーとJRの電車が見られます。




公園から少し先(南)に「明記大陸食堂」という町中華屋さんがあるので,ここでお昼にするのも良いでしょう。鳥と豚の唐揚げ,ライスに餃子とスープが付いたセットがなんと500円で安くてしかも美味しいです。11時の開店前からは並びませんが,11時過ぎには外待ちになっていました。




 もう少し先(南)からは商店街になります。そして通りの右手に大きな樟の木のある神社が現れます。



ここが今回の目的地の1つで新熊野(いまくまの)神社です。熊野信仰に熱く34回も熊野詣を行った後白河上皇が,いつでも気軽に熊野詣が行えるようにと1160年(永暦元年)に創建しました。実際に熊野の土砂や材木を用いたこだわりようで,大きな樟の木も上皇が植えたものです。境内には「京の熊野古道」もあり,もはやリトル熊野です。和歌山県民なら訪れない手はないでしょう。境内に入ってすぐ左手の大樟は外からだけでなく近くでも参拝できます。熊野信仰は神仏習合で,仏が民衆を救うために神の姿で現れるという熊野権現の思想に基づいているので祀られているのは仏様であり,神様です。













次に境内の右手には神社の案内板と観阿弥・世阿弥の能にまつわる石碑などがあります。







更に右手の奥には社殿があって,こちらにも神仏習合として神様・仏様が祀られています。左側の階段は裏手にある「京の熊野古道」の降り口です。





再び境内の参道に戻って本殿に向かいます。そんなに大きくはありませんが,熊野本宮大社と同じ造りになっているそうです。こんな所で熊野本宮大社にお参りできるなんて,かなり得した気分です。









この後は「京の熊野古道」へ向かいますが,今回はここまでとします。

〈アクセス〉JR東福寺駅より東大路通沿いに東→北方向へ。