今回は紀三井寺公園緑道を散策します。以前より紀三井寺の「ガーデンホテルはやし」の前から紀三井寺球場そして海南へ抜けるトンネルの出口まで続いているような気がしてましたが,実際そうでした。紀三井寺球場,紀三井寺陸上競技場は高校野球や国体も行われる所なので,JR紀三井寺駅からの整備された歩道なのかなと思いきや,ここはかつての南海電鉄和歌山市内線の廃線跡でした。明治~大正~昭和と路面電車が海南の琴の浦まで走っていました(路面電車の車両は2021年5月16日に紹介)。それでは早速歩いてみます。入口には紀州犬「きいちゃん」の案内板があり,続いて地図,石碑が並んでいます。地図では2.8kmとあります。色んな遊具があり,落ち葉が秋の気配を漂わせていました。









最初の踏切の向こうに鳥居が見えたので行ってみると若宮八幡神社とありました。由緒書によると紀伊続風土記に紀三井寺村には北の牛頭天王社と南の若宮八幡社があったと書かれており,明治初期にここへ合併され,その後一旦,浜宮神社に移されたが昭和になって再びここへ戻したとあります。祭神は誉田別尊,須佐之男命,菅原道真公などです。







お参りしたら再び緑道を進みます。途中,「イイネ!の木」や「ミニ・トトロの道」「バッタ・タクシー」を過ぎて信号機のある交差点を渡ります。更に進んで川を越えるともう陸上競技場です。









メインの通りに出ると,ここは「デンマーク通り」ということがわかります。もう少し奥へ進むとその理由が書かれたワールドカップの碑もあります。突き当たりが陸上競技場の事務所,右手に球場があります。緑道に戻って先へ進むとボルダリング施設や再びミニ・トトロの道があります。










その先にまた交差点があって,渡ると遊具が並んでいてその先はトンネルになっています。ここは鵬雲洞という電車が通るトンネルで明治44年に作られました。中は結構暗くてちょっと怖い感じもしますが,人通りが多いです。反対側の入口には「天開圖畫」と書かれています。トンネルのすぐ先に広場があって国道42号線に出ます。ということはもう海南市で自然博物館(2020年2月9日に紹介)の前です。
















ここまで来たら琴の浦バス停からバスで帰れますが,もう1度2.8kmの距離を戻っても良いでしょう。緑道の横はJRきのくに線が通っているので色んな電車が見られます。写真は「特急くろしお(ノーマルタイプ)」です。




〈アクセス〉JRきのくに線:紀三井寺駅