義君に「好き」宣言して3ヶ月。
私の猛攻撃は続いてる。
その1.2~3日一回は顔を見せる
その2.週末には手作りのお菓子を差し入れる。ときどき夕食のおかずも。
その3.『好き』って言葉を伝える
当たり前の事過ぎるんだけどね。
だけど、こういうのも程度ってものがあるからね。
自分なりに制限をかけてたりする。
勉強を教えてもらったり、差し入れのついでに部屋に行ったり口実を作る。
差し入れも、毎回ダイレクトに義君に持って行くとウザイって思われる可能性もあるから、義君のおばさんに渡したりもする。
好きって言葉は、二人きりの時にだけ言う。
他の人がいる所で言っちゃうと軽く聞こえてしまう様な気がするし、こういう事って、私にとっては大事なことだから、二人きりの時に伝えたい。
それと重要なポイントは、自分改革の結果はヒミツにしておく。
なので、私は自分の基本形である地味なスタイルを保っている。
勿論、努力は忘れてないよ!
朝だってジョギングは欠かさないし料理の腕もあがって、今ではパパのお弁当も作れる位になったんだから。
パパは会社で、娘がわざわざ自分のためにお弁当を作ってくれる事を同僚の人なんかに自慢しているらしい。
私のお弁当は、会社でも好評なんだって。
これもパパは嬉しそうに私に教えてくれた。
だから、お弁当作りにも力が入っちゃう。
高校生になった義君に私の作ったお弁当を食べてもらいたいな。
こうやって私の3ヶ月は過ぎたんだけど、肝心の義君の反応は・・・
・・・・・・変化無し・・・・・・
いや~、これでもかって位ダメなんだよ。
全く変化なくて、未だに妹扱い。
私の報告を聞く梓たちは、最後には「色仕掛けでいけ!」なんて平気で言うけどさ、
中学1年生でこれまでの人生一度も男の子から好かれた事のない私に色仕掛けなんて高等技術は無理です!
義君を誘ってる私なんて、全然想像出来ないんですけど!!
自分の部屋でこっそり努力の成果をこっそり確認するんだけさ、そりゃ最初の頃よりは垢抜けて見える様になってきたと思う。
な・ん・だ・け・ど!!
私には明らかにフェロモンってやつが欠けてる。
可愛いと思ったワンピも、胸の部分がスカスカでチョッピリ切なさを感じてしまう。
いやいや。フェロモンに関してはまだ落ち込む事はないはず!
私の心のスローガンは、
『早く来い!成長期という名のブレイクアウト!!!』
まだ中学1年生。時間は残ってるぞ~~~~!!!!
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もう1つの小説One's inmost thoughts日常に満足している陽菜と、遊び人で本気で恋する 事を知らない颯太。
そんな二人が出会って、恋する王道ラブストーリー
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