なんて素敵にジャパネスク | スコットランドの毎日。

スコットランドの毎日。

スコットランドでのフツーの日常ブログです。

 

 

 

昨日、チビ子の名前の由来を書いたところ

「氷室冴子、読んでいました!」のコメントをいただき

嬉しくなったので、『ジャパネスク』についてちょっと。。。

 

 

 

お話は、平安時代。

 

内大臣家のお姫様、瑠璃姫が宮中での政治的陰謀に首を突っ込んじゃって、

それを「解決していくラブコメディ」

ウィキペディアには書いてあるけど、違いますけど。

真顔

 

解決なんてしてないから。

なるようにしか、ならなくて、それが切ないの。

 

 

前のブログ記事のコメントに

なみのこさんが書いてくださったように、

「ジュニア向けなのに設定や展開がゆるくないところがいい」

 

そうなのです。

 

平易な文章で書かれているのと(読者はティーンの女子なんで)

平安時代の設定というだけで

内容は、政治小説のそれ。(ちょっと違う?)

 

 

 

 

 

 

私、他県に進学するときも、

イギリスに嫁に来る時も、

肌身離さず『ジャパネスク』持参。

 

 

愛蔵版、新装版、復刻版じゃないですよ。

80年代、90年代に出版された当時のままで!

さっき写メった。

image

 

 

 

小説の最後2冊、『7 逆襲編』と『8 炎上編』は

2冊同時に出た記憶があります。

最終巻(と7巻)は、91年1月が、第1刷発行。

image

 

 

 

 

あれは、どういう意向だったのか、

父に聞いてみようと思うんですが、

私の父上は、ピアノや塾の帰りなんかに

まあ、よく書店に寄ってくれて、本は何でも買ってくれました。

 

 

 

私は、チビ子には

ページの中に、素晴らしい世界が広がっているのよ!

それを知らないのは損よ!

と思って、父が私にしたように

本だけは何でも買ってやっています。

 

 

が、ウチのお父さんはそんな風には思っていなかったはず。

私が喜んで読むから、それが嬉しくて買ってくれていたんだろうか?

 

真顔

 

 

そういう感じで、写真にある『ジャパネスク』は、

30年前に、ピアノや塾の帰りに買ってもらったものです。グッグッグッ

 

 

 

 

ところで数年前に

人生を狂わす名著50』という本が出版され

現役京大生が書いたと話題だったんですが、

 

この50の中に『ジャパネスク』があって

あんた、センスいいね!とグッグッグッと思いました。

ニヒヒ

 

 

 

いや、本当に「人生を狂わす名著」なんですよ。

 

とにかく、主人公の瑠璃が魅力的で、

何がいいかって、あの行動力。

あの、たくましい行動力。

 

私もああなりたい、

私に娘ができたなら、瑠璃と名付けて

あのような、情に厚く、たくましく、勇敢で活動的な子になってもらいたい!


チビ子、たくましく、活動的だから

瑠璃みたいになってくれるかな?

 


 

先日妹と電話した時の会話で

 

姉ちゃんのさー、行動力すごいと思うわ。

あれはどこから来てるんだろうね?

私は違うしさー、弟も違うし。

 

 

 

そう、私は後先を考えずに動くのです。

常に、出たとこ勝負。笑い泣き

 

 

12〜15歳の頃に繰り返し読んだ『ジャパネスク』で

瑠璃のようになりたい!

と思ったのから、落ち着きのない性格になってしまったんでしょうか?笑

 

と思うと、やっぱり「人生を狂わす名著」なわけです。

 

 

 

 

 

 

もう1つ、『ジャパネスク』の凄いところを。

 

これは、本当に凄いと思います。

氷室冴子さん、本当に凄い。

 

 

まず、① 東宮排斥事件 があるわけですよ。(1巻)

面白いの!

 

それから ② 唯恵事件があるんです。(2巻)

この事件に全てが詰まっていて、これが『ジャパネスク』の核をなしています。

最高 of 最高 100点

 

その話の後に、短編がちょっとあって(アンコール・続アンコール)

 

最後の長編、③ 帥の宮編 があるんですけれども(なんと6冊に渡る)

こちらとしては、② の唯恵事件を超えることはないと思って

読んでいるわけですよ。

 

 

それが、超えてくる内容なんです。

凄い。

本当に凄い。

私は、最後の帥の宮編が1番好きです。

 

文庫にして10冊あるので、

最後の長編は、登場人物が増えに増えてしまっているのに

あれだけの数を要しながら、

誰1人、無駄なキャラがいない。

総動員で、物語が成り立っている。

 

 

 

 

 

 

という、、、

30年を超える『ジャパネスク』愛。。。

 

時代を超えて、そして年齢問わずに楽しめる小説ですので

まだお読みで無い方、是非!

 

 

 

 

 

えーーー

ちなみに、今も昔も好きなのは、守弥です。

デレデレ

うふ。